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兄はまだ出てこない。
母は兄のことがあるからか、兄のときよりは手を抜いていた。
母は言った。
「海、今日はせっかくの天気なんだから、外で遊んできなさい。」
そういう母は、私を引きこもりにさせたくないからだろう。
母に私は、分かったとだけ伝えて、ブーツを履く。
何も予定はないが、雑貨店にでも行こうと思う。
雑貨店で何かないのかと、見ていたら、ハンドクリームを見つけた。
ハンドクリームが家になかったから、それのラベンダーを買った。
紫色の封に入っているハンドクリームを使うのは楽しみだ。
そのまま、ぶらぶら歩いてたら、変な宗教に紙切れを渡され、
「何か、悩みごとはありませんか。
あるのであらば、この電話番号にぜひお電話を。」
そう言われて、真っ先に兄のことを考えた。
電話番号が気になった私は早速家に帰って電話をかけてみた。
「もしもし、今日電話番号をもらった者なんですけど…」
そう恐る恐る喋ると相手はにこやかに返してくれた。
『もしもし、あっ!そうなんですね!こちら、担当の野口と言います。
今回のお悩みは?ちょっと当てさせてください。
家族関係とかでは、ありませんか?』
「え、なんでわかったんですか!? 」
『フフッ、こう見えて、私、何回も当ててるんですよ。』
「実は、母が勉強熱心で毎日付き添って教えてくれるんです。
ですが、それで兄が宿題をやってくれる人として、学校のみんなから、扱われていたんです。」
『…』
「それで、兄が勉強を手を抜いたんです。
それを知った母はひどい言葉を発してしまって。
兄が不登校になってしまったんです。」
そのまま、野口さんと話し込んでしまって、数十分と電話をしていた。
最後に野口さんが、
『また、時間があったら、雑貨店に来てください。
私はいつもそこにいますから。』