テラーノベル
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こんつつはぁ〜。
落単しそうなので現実逃避しに来ました笑
観覧車に並んでいる間、仁人は明らかにひとりだけソワソワしている。
「ねぇ……やっぱやめない?俺、ベンチで待ってるから……」
「いやいや、もう係の人にチケット渡しちゃったし」
「ルールだしね」
「じゃんけんで勝ったし」
と軽くあしらう勇斗・太智・舜太。
その様子を遠くのベンチから動画で撮影してる柔太朗。
「なに撮ってんの!!!」
「記念記念〜」
叫ぶ仁人に、手を振る柔太朗。
ついに、観覧車の扉が開く。
乗り込んだ瞬間、仁人はぎゅっと目をつぶり、呼吸を整えながら座席に腰を下ろす。
ゴンドラが上がり始めると、わざとらしい声が室内に響く。
「うわっ!テンション上がるわ〜〜!!」
「最高すぎる〜〜!!!」
「仁人、見てみろよ!!」
目を閉じてプルプル震える仁人。
「うるさい!!見ない!!!」
と声を張るが、見た目は完全に怯えた小動物。その姿に、3人の口角は徐々に上がっていく。勇斗が仁人の隣に腰を下ろし、そっと肩を組むようにして言った。
「大丈夫だって。まだそんなに上がってないからさ」
その言葉に、仁人はほんの少しだけ、外の景色を見ようとおそるおそる目を開ける。
けれど、しっかり景色を見ようとした瞬間、 ガッと勇斗の腕にしがみつく。観覧車の中だというのに、まるで今にも落ちてしまうかのような勢いで抱きつきながら、
「せっかく乗ったし…ちょっとは頑張る……」
と、ふるえる声で外を見ようとする仁人。
その健気さに、舜太も太智も 尊さを噛み締める。
「仁ちゃん、かわいすぎ……」
「これは反則やわ」
ただ、やっぱり下は見れないらしく、舜太が
「ほら!あそこに柔おるで!」
と指をさすと、仁人は首をピクリと動かしただけで、
「……無理。」
と顔を真上に向けた。その様子に、3人のいたずらスイッチがON。
可愛い仁人を見るためにヒートアップしていく3人のいたずらに、仁人は地獄を見ることになる…。
観覧車のゴンドラは、徐々に高度を増していく。仁人は勇斗の腕にしがみついたまま、薄目で外を見たり見なかったり。
「あれ?もうすぐ頂上ちゃう?」
「仁人、大丈夫か〜〜?」
「さすがに怖い?」
3人はニヤニヤしながら煽るように言い、その直後、仁人へのいたずら攻撃が始まった。
太智がゴンドラを軽く揺らし、 舜太が仁人の頭を軽く押して下を向けようとし、 勇斗までもが
「うわ、見て見て仁人!!」
と急に叫ぶ。
「えっ!?えっ!?ちょっ、まって、なに!?やめてやめてやめて!!!」
仁人はプチパニックになり、 泣きながら
「無理無理無理無理!!!」
と大暴れ。
動き自体は子どもの駄々っ子レベルなのに、
その本気の慌てぶりがあまりに可愛くて
「ビビりすぎやってwww」
「仁ちゃんw」
「仁人、落ち着けってw」
ゴンドラの中に、3人の爆笑が響き渡る。
「ほら、頂上だよ〜」
と勇斗がフォローを入れるが、
仁人はギュッと目を閉じたまま、ぷいっと顔を背けて
「……だからなに?💢」
と拗ねてしまう。
「あ〜〜怒っちゃった」
「仁人、ごめんごめん」
「かわいいからついw」
けれど、さすがの3人も頂上付近では悪ノリを控え、
おとなしくスマホを構えて写真タイムに切り替える。
一方その頃。
柔太朗は、下のベンチで仁人たちのゴンドラを見つめていた。
「……あれ?なんか、俺らのゴンドラだけ揺れてね???」
そう言いつつ、
「これ絶対仁ちゃんキレてるだろうな……」
と
苦笑しながら、スマホを向けてしっかり撮影開始。 パニクってる仁人も、爆笑してる3人も、
しっかり記録されていたのだった。
第4話ありがとうございました!
M!LKはみんな大人な人達ですが、誰かがおふざけを始めるとなんだかんだ悪ノリしちゃって、吉田さんがすみません…って顔してるのがでぇすきです。
今回はずっとおふざけであんまり変わり映えしないかも(>_< ;)
次回は、やっと彼に幸せが…!?
あっ、次で最終話です。
ではまた´ω`)ノ
コメント
1件
最終話も楽しみです(*´艸`) 私も4人がふざけてる時ちょっと大人になる吉田さんでぇすきです()