梅雨明けを迎えた夏は本来の暑さを取り戻して、容赦ない太陽がジリジリと肌を照りつける。額に浮かぶ汗を拭いながら日陰になっている公園のベンチに腰を下ろした私は、さっき買ったばかりの水をカラカラに乾いた喉へと流し込んで一息つく。
「あつい……」
あまりの暑さに、手を顔の前でパタパタとさせて、気休め程度の風を送っている私が、どうしてこんな状況になっているかというと――。
晴れた日の休日、久しぶりにショッピングでもしてみようかと街へ出かけてみたものの、ギラギラと眩しい太陽に元気よく泣くセミの声、熱を持って揺らめくアスファルトや信号が変わった瞬間に一斉に移動する沢山の人を見ているだけでどっと疲れてしまった。
もう一度、ペットボトルに口をつけながら軽率に外に出ようとしたことを反省する。せめてこの直射日光だけでも遮ることの出来る帽子とか、日傘を持って来ればよかった。梅雨の間、コイン************************
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