知らずと、私は笑顔になっていた。
心の底から暁人を愛しいと思う気持ちがこみ上げ、涙が目尻から零れる。
微笑んだ暁人は、屹立に手を添えると先端を蜜口に押し当てる。
そして、はぁ……、と吐息を震わせてから腰を進めてきた。
「ん……っ、っぁ……」
――入ってくる。
太く、硬くて大きな屹立がヌルル……と侵入する。
私は息を吐き、なるべく体をリラックスさせて彼を受け入れた。
彼を見ると気持ちよさそうな顔をしているけれど、快楽に我を失わず、私に負担が掛からないように細心の注意を払っているのが分かった。
「あん……っ」
やがて最奥に先端が届き、私は高い声を上げる。
「芳乃……」
荒っぽく息を吐いた暁人は、私を抱き締めて唇を奪ってきた。
「ん……、む、……うぅ」
柔らかい唇が重なったかと思うと、すぐに唇の内側を舐められ、甘噛みされる。
そして舌が口内に侵入し、私の舌や前歯の裏側を優しくくすぐってきた。
「あ……っ、ん、はぁ……っ」
愛しさが募った私も、必死に舌を蠢かせて暁人を求める。
彼はキスをしながら腰を揺らし、蜜壷を刺激してくる。
身じろぎするたびに彼の胸板に勃起した乳首が擦れ、私はまたジワンと子宮を疼かせた。
上も下もずっぷりと深く繋がったまま、暁人は腰を揺らし続ける。
やがて結合部からはグチュグチュと蜜を攪拌される音が立ち、私の顔も体も、燃え立つように熱くなっていった。
「あ……っ、暁人……っ」
思わず声を漏らすと、彼は妖艶に笑う。
「ん?」
「……う、動いて……っ」
暁人が腰を揺らすたびに肉芽が押しつぶされ、堪らなくなった私は思わずおねだりをした。
「分かった」
満足げに微笑んだ彼は、私の腰を掴むと本格的に動き始めた。
「あぁっ、あ、あんっ、ん……っ、ン、ぁあ……っ」
硬い亀頭に何度も子宮口を突き上げられ、時にねりねりと押しつけられ、目の前が点滅するような感覚に陥る。
あっという間に絶頂まで追いやられた私は、膣肉がわななかせて思いきり肉棒を締め付けた。
「あ……っ、芳乃……っ」
暁人は苦しげな声を上げ、動きを止めて射精感を堪える。
そのあと彼は激しい熱の籠もった目で私を見つめ、結合部に手を滑らせると親指に蜜をまぶし、淫玉をヌルヌルと撫でてきた。
「っあぁああぁっ!」
直接的な快楽を得た私は、本能的な声を上げてビクビクと体を痙攣させる。
「は……っ、すっごい、締まる……っ」
暁人は嬉しそうに笑い、私の体を横臥させると片脚を抱え上げ、深い場所まで穿ってきた。
「あぁっ、あ……っ」
ガツガツと腰を振られるたび、すぐに絶頂してしまいそうなほどの淫悦が襲ってくる。
一度暁人が屹立を引き抜いて安堵したのも束の間、背中やお尻を撫でられてゾクゾクと体を震わせる。
かと思えば、四つん這いの体勢にされ、ぬかるんだ場所に亀頭を押し当てられたかと思うと、ズチュンッと一気に貫かれた。
「あぁあーっ!」
すっかり快楽に堕ちた私は嬌声を上げ、全身に染み入る快楽を享受する。
後ろから獣のようにズンズンと突かれると乳房が揺れ、暁人はそれを揉むと先端をコリコリと転がしてくる。
「ふ……っ、ぁ、あぁああ……っ!」
あと少しで達してしまうところまで追いやられた私は、額をシーツに押し当ててくぐもった悲鳴を上げた。
「芳乃……っ、俺、もう……っ」
暁人も切ない声を上げ、再び肉芽をヌルヌルと撫でてきた。
「ひぅ……っ、うーっ、あぁあああぁ……っ!」
雷に打たれたかのような甘い淫激に晒された私は、小さな孔から愛潮を飛ばし、深い絶頂を貪る。
ボーッとしたなか、暁人が私の名前を呼びながら何度も腰を叩きつけているのが分かる。
――あぁ。私いま、彼に抱かれているんだ。
――私は八年間も想ってくれた男性に、すべてを捧げられている。
――なんて幸せなんだろう。
「芳乃……っ、芳乃さん……っ、――――愛してる……っ!」
最後に彼は私を力一杯抱き締め、耳元で「愛してる」と言いながら吐精した。
そのあと、私たちは荒くなった呼吸を整え、ぬくもりを分かち合うように抱き締め合っていた。
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きゅん💕