「はぁ…ビックリした」
楽屋に戻った渡辺が、椅子に座って寛いでいると
「あれ、翔太…さっきと服が違うね」
阿部が、そう話し掛けて来た
「ちょっと事故があってさ…」
「事故?」
「コーヒー衣装に溢しちゃったんだ…」
「あぁ…それは大変だったね…。それより、火傷しなかった?」
ホットコーヒーだと勘違いした阿部が、心配そうに聞いて来る
「大丈夫。アイスコーヒーだったから」
「そう、それなら良かった…」
安心した様な阿部に表情に…
今まで深く関わろうとしなかった自分を反省し
こんな風に、他人を思いやる事も出来るのだと…ほんの少し、嬉しくなって微笑んだ
「!////」
それに気付いた阿部が、渡辺を見つめる…
優しい笑顔に魅せられて、何だか今日は彼から目が離せない
「ありがとう、阿部ちゃん///」
心配してくれた阿部に、心からのお礼を言うと
「うん///火傷しなくて本当に良かった…///」
照れた様に頬を染めて頷いた
「何なんやろこの感じ…」
モヤモヤとする胸の内…向井は1人空を見上げて呟いた
『笑って側に居るだけじゃ、我慢出来なくなってしまった…』
あの時は、今は側に居られるだけで良いと思っていたのに
今は、それだけでは満足出来なくなって来ている自分に気付く…
『俺は、欲張りなんかな…』
少しずつ、人との距離を縮め始めたばかりの渡辺にとって…恋愛何てまだ先の事
しかも自分は男で、同じグループのメンバーでもある…
「はぁ…障害が多過ぎやろ…」
座り込んだ向井は、1人で頭を抱えていた…
コメント
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やーん!💚💙尊くて、5回くらい読み返しちゃいました🥰🥰🥰🥰🥰