テラーノベル
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E p i s o d e 7
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私だけがいる病室はとても静かだった。
愛想なんか1ミリも感じない心電図の音が少し響いて、
また静まる。
ずっとそれの繰り返し。
外の寒さも、陽の暖かさも、自然の恵みもなにも感じれない。
閉まり切った窓から、微かに花火の音がした。
オレンジ、緑、白。いろんな色が混ざり合った色は、とても綺麗で
まるで碧斗くんみたいだった。
中途半端な時期に花火大会。
でも、この病院にいる人は、きっとこれで夏を感じる。
一番最後の大きな花火。それが上がったときに、どこか夏の匂いがした気がする。
気のせいだとは、思いたくない。
淡々となる心電図の音も、どこか笑っているように聞こえた。
あっという間に終わったけど、物足りなさはなかった。
実)やっぱり、死にたくない、、、、、、泣
こうなったのは全部全部、自分のせいなのに。
もう、それは決まっていることなのに。
碧斗くんたちと、離れたくない。
初めて、褒めてくれた人だもん。
そんな優しい人に、せっかく会えることができたのに
タイムリミットはあとほんの少しだけ。
嬉しく思っていた自分が馬鹿に思えてくる。
最悪。
何もわからない。
なんで早死になる運命だった自分が生まれてきたのか。
なんでみんな、いつか見捨てるのに見捨てないって言うのか。
わからないよ、
どうしてなの、?
ねえなんで!
みんな私のことなんか、見捨てるくせに。嫌いなくせに。
もう疲れたよ、、、笑
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なんかいつもの実琴じゃねぇ!どうした!
↑作者が言える事じゃない
コメント
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うわぁぁぁぁん😭