冒険者カードを受け取った進とマリー。
クラスについて受付のお姉さんに聞いたところ、クラスチェンジを行える水晶の前まで案内された。
「こちらでお二人のクラスを登録、変更できます。」
「お二人は新人冒険者ですのでクラスについて説明いたしましょうか?」
お姉さんはいい笑顔で提案してきた。
クラスについてはほとんど知識がないので、説明をお願いした。
「クラスとは、その水晶の前で”クラスチェンジ”と言って頂きますとその方の適性に応じてクラスを選択することができます。」
「クラスに付くメリットとしてはそのクラスに応じて能力値が変化し、SPを消費することでスキルを習得することができます。」
「SPって?」
「SPとは、自分が戦闘経験を積むことによって得ることのできるポイントのことです。」
「魔物を倒すことによって生じる魂が周囲の人に蓄積されて貯まっていきます。」
「クラスを変更するってなった時にはデメリットとかあるのか?」
「デメリットは特にありません。」
「クラスチェンジをしてもお金も取りませんし、貯まったSPが減少したりもしません。」
「そのギルドカードにご自身の血を垂らすことで、術式が発動して現在獲得されたSPをギルドカードで確認することができます。」
「さらに適正にもよりますが、ご自身のレベルアップによって、なることのできるクラスも追加されていきますので、逐一この水晶の前で確認をしておいた方がいいですよ。」
お姉さんがクラスに着いて一通りの説明をし終えると、オレとマリーは水晶の前でクラスチェンジを行った。
「マリー準備はいいか?お互いのクラスについては自由に決めようと思うんだが、構わないか?」
「私は構いませんが、それで大丈夫でしょうか?」
「う~ん。」
「まぁ他人から強制される物なんて価値がないと思っているからな~。」
お互いのなろうと思ったクラスについては、干渉しないことにした。
クラスチェンジの際に自分の前にクラスチェンジの候補が現れた。
◆天命士
◆クルセイダー
◆アルケミスト
◆エンハンサー
◆レイダー
とりあえず5つクラスが表示されたけどどれがいいのか分からないので、表示された名前を押して、各クラスの説明を見ることにした。
◆天命士 [ユニーククラス]
神よりの啓示を受けることができるクラス。
神の力の一部を授かることができる。
主に殲滅系のスキルを習得できる。
いきなり恐ろしいクラスを引いてしまったようだ。しかもユニーククラスって…
うん、これは無しかな。
よし、気を取り直して次に行ってみよう。
◆クルセイダー
神聖な加護受けた騎士クラス。
一般的にはの高位騎士とされる。
聖剣技と白魔法のスキルを習得することができる。
これは割と良さそうなクラスだな。剣技と魔法でバランスが取れてて、応用が利きそうだな。
◆アルケミスト
錬金術を使うことができるクラス。
物質の生成や物質の性質を変えることのできるスキルを習得することができる。
貴重な特性や性質を持つ道具を生成することができる。
生産系のスキルを習得することができるみたいだな。
◆エンハンサー
強化系の魔法を使用することができる魔導士系のクラス。
自分や仲間のステータスを一時的に強化するためのスキルを習得することができる。
強化系のスキルは欲しいな。うーん迷う。
◆レイダー
襲撃兵を表すクラス。
強力な短剣スキルを習得することができる。
また、特攻することに特化したスキルも習得することができる。
確かに短剣スキルも伸びてきたけど、襲撃とか物騒だしマリーにはトラウマだろうからこれも無しだな。
とりあえず一通りのクラス説明を見た進であったが、結局のところどのクラスにしようか迷っていた。