「あんな色…いや色と言っていいのか? とりあえず初めて見ましたよ」
試験官控え室。そこにカンパネラを含めた複数の試験官が集まっていた。そこには詠心に試験を勧めた遊歌介の姿もある。
詠心が始まりの音を吹いた結果、黒色の鍵盤ハーモニカは無色透明の輝きを放った。そこにいた誰もが見たことのない色が現れた事で試験は中断となったのだ。
「銅でも銀でも金でも、ましてや虹色でもない」
「一次試験不合格となる、始まりの音を吹いても色が変わらず黒のまま…という訳でもないのが厄介ですね」
試験官が各々腕を組んだり、首を傾げたり、頭を抱えたりしながら詠心の一次試験の結果について悩んでいる。
「どうします?」
「私は不合格…であるべきと思う」
赤い長髪の女******************
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