【第4章】ー過去ー
え?なんかその質問私の過去を
知っているみたいな言い方じゃん…。
月城くんに言って何が得?
でも言ったら未来変わるかな…?
ほのか: …………
蒼:ほのか?
ほのか:あっ、ぇっと…小、中?
覚えてないな……アハハ…
蒼:嘘つき
ほのか:え、、?
琥珀:蒼〜そんなにほのかちゃん虐めないの!
紗月:てか嘘つきって何w
蒼:お前ら小鳥遊 ほのかって聞き覚えねぇのか?
琥珀:小鳥遊 ほのか?……
うーん…小鳥遊……ほのかねぇ……
紗月:もしかしてほのちゃん!?
ほのちゃん……?そのあだ名で呼ぶのは
私の親友だけだよ?なんであなた達が
私のあだ名を知ってるの?どこから?
どこで聞いたの?怖い……怖いよ…。
琥珀:え!?あのほのちゃん!?
蒼:気づくの遅せぇよ、
ほのか:ッッ……ごめん!!
ダッと私は皆を置いて無我夢中で走った。
蒼:ほのか!!
琥珀:えっ、ちょっ……
紗月:置いてかれたし……
琥珀:俺やばいこと言っちゃったかな……?
紗月:や、多分大丈夫……だと思う…………。
蒼:ほのか!!止まれ!!一旦止まれ!!
私は聞こえないふりして走っている。
だけど男子の足の速さに女子が勝つわけない。
ガシッと私は月城くんに腕を掴まれた。
蒼:ごめん。
え?なんで月城くんが謝るの?
ほのか:ぇ……?
蒼:過去思い出すの嫌だったよな。ごめん。
ほのか:ぁ……大丈夫だよ!!
全然……気にしてないし…
蒼:本当お前変わってねぇな。
ほのか:え?
蒼:俺のこと覚えてる?
ん?月城くん……月城 蒼?
どこかで聞いたことがあるような…。
ん!?蒼!?え……蒼くん!?
ほのか:まさか……蒼くん!?
蒼:おっ、やっと気づいた〜。
いや〜まさか小学校の時の親友が
全員揃うとはな〜。
ほのか:え、じゃあさっきのって……
琥珀くんとさっちゃん!?
蒼:記憶力どうなってんだよお前…。
ほのか:いやいや、久しぶりすぎて……
蒼:なぁほのか
ほのか:何?
蒼:中学何があった?話せ。
ほのか: …………
蒼:無理に話さなくてもいいけど……
ほのか:大丈夫……話す…
蒼:ん。わかった。
𓈒𓂂𓂃◌𓈒𓐍
私の中学の思い出は辛いことしか無かった。
知らない人、知らない先生。
私は転校生としてその中学校に
転校してきたのだ。
最初の3日間くらいは楽しかった。
なのにアニメや漫画で見るような虐めが
私を襲った。
女子:小鳥遊さ〜ん
ほのか:ん?何?
女子:何?じゃなくてさ〜掃除やっといてね
ほのか:え?私今日当番じゃn
女子:え?何逆らうの?無能が。
ほのか:ッッ…
女子:掃除終わったら隣の空き教室集合ね〜
ほのか:私ッ今日早く帰らないと行けなくてッッ
女子:そんな言い訳いらねぇから早く掃除しろよ
ほのか: ……はい…わかりました。
女子:じゃあまた後で〜。
ほのか: …………
言われた通り空き教室に行くと
5人の女の子が居た。
5人のうち1人はさっきの人だ。
でも後4人は名前も顔も知らない人がいた。
ほのか:ぇ……な、なんで呼んだの…?
女子:私たちのさ遊びに付き合ってくんない?
ほのか:私さっきも言ったように早く帰らないt
女子:は?ドガッ[蹴る]
女子:許可なく帰るとかありえな〜いw
ほのか:痛っ……
ほのか:やめて!
女子:うるせぇよ無能。ドスッ[踏む]
ほのか:ウ”ッ、ゲホッゲホッ…
女子:おりゃwグサッ[お腹にカッターを刺す]
ほのか:あ”、ゲホッゲホッ、ビチャビチャ[吐血]
女子:うっわきったな〜w
女子:www
どんどん虐めはエスカレートしてった。
私は何度も「タヒにたい」って思った。
けど ”怖くてタヒねなかった”。
𓂃◌𓈒𓐍𓈒
ほのか:これが私の中学の思い出かな…ニコッ
蒼: …………
ほのか:蒼…くん……?
蒼:ごめん。ほのかがそんなに辛かったのに気づけなかった。ごめん。
ほのか:えっ!?大丈夫だy
私が大丈夫という言葉を言い終える前に
ギュッと蒼くんが私のことを抱きしめた。
その瞬間、私の瞳から涙が溢れて
止まらなかった。
泣いちゃダメだ、泣いたら終わりだって
思ったから涙を止めようとした。
けど止まらなかった。
あぁダメだ…。
私はきっと____。
……To be continued
コメント
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違うかもしれないけどこむの過去の話じゃない?
ん?ほのちゃん?ん???仄か??? 私の友達やんw