テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
宮舘が務める美術館に、その男は週に何度もやってきた。
大きめのカメラバッグを肩にかけ、関西弁でスタッフに人懐っこく話しかけるカメラマン、向井康二。
🧡「舘さん!今日の展示のライティング、めちゃめちゃ綺麗やん!」
❤️「そうかな?ありがとう」
🧡「あ、よかったらコーヒーどうぞ」
❤️「ありがとう、康二。でも、館内での飲食は控えてね」
クスッと上品に微笑む宮舘。
その立ち振る舞い、指先の動き、全てが美しく、宮舘は美術館の誰からも一目置かれる存在だった。
💙「涼太、お疲れ」
とある日曜日。
久しぶりの休みを取れた渡辺が、宮舘の美術館を訪れた。
❤️「翔太!久しぶりだね!」
💙「休みの日くらい、幼馴染に会おうと思ってさ」
幼馴染2人が話しているところに、ちょうど向井が現れた。
🧡「舘さん、この写真どうやろ?」
❤️「すごくいいよ。今度美術館のホームページで使わせてもらおうかな」
🧡「ほんま?嬉しいわ」
💙「カメラマンさん?」
❤️「美術品を撮ってくれてるんだよ。すごく上手なんだ」
🧡「向井康二です!」
💙「渡辺翔太です。涼太がお世話になってます」
❤️「あ、館長のところ行かないと…」
向井と渡辺が2人きりになる。
🧡「渡辺さんって、舘さんとどういう関係なん?」
💙「幼馴染。なんかここまでずっと一緒にきちゃったな」
🧡「舘さんって、昔からかっこよかったですか?」
💙「う〜ん…まぁ、今考えれば」
💙「あいつは昔からロイヤルだったな」
💙「隣にずっといたからわかるけど」
そう渡辺が言うのを聞くたび、向井の胸の奥はドロドロと熱い感情で満たされていった。
ある日。
向井は、宮舘に頼まれて館内のパンフレット用の写真を撮影していた。
🧡「舘さん、めっちゃええの取れたで!」
❤️「本当にすごくいいね。やっぱりさすが康二だよ」
宮舘に見せたデータには、確かに美しい展示品が写っている。
しかし、自宅に戻り見返すのは全く別の写真だった。
展示ケースのガラスに微かに映り込んだ、無警戒な宮舘の横顔。
書類をめくる、その綺麗な指先。
他のスタッフと談笑する、ほんの少しだけ下がった目尻。
🧡「なぁ、舘さん…」
🧡「なんでそんなに綺麗なん?」
🧡「なんで俺だけのものになってくれへんの?」
カメラを操作し宮舘の姿が浮かび上がるたび、向井の呼吸は荒くなっていく。
宮舘が自分を「ただの愛想の良いカメラマン」としてしか見ていないことが、狂おしいほどに許せなかった。
この気高い男を、自分のカメラの前で、恐怖と快感だけで泣かせてみたい。
🧡「もっと…俺に、執着してや…」
向井は明日もいつも通り、宮舘に笑いかけるのだ。
コメント
6件
このこーじが1番好きかもっ!!

素敵です
(⊂( っ ‾▿◝ )っ)))ア"ア"ア"ア"♡ ありがとうございます🧡❤✨✨ 🧡いいキャラしてる😍続き待ってます!
3,676
雪だるまひとひと💙
2,079