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氷の番外編、日中編です。
久しぶりに書くので文章力落ちてます
かぷではないですけど日中要素ありです
(中)
…ここ数日、強烈な眠気と耳鳴りに連続して襲われている。
まぁ、理由は大方寒さだと分かっている。でももう防寒もする元気も防寒のための電力もない。
寝たら死ぬ。もうわかっている。でももう死を待つだけのはずなのに、昔した約束を希望にどれだけ疲弊していてもどうも諦める気にはならない。
__あれは何時だったか、確かずっと、ずっと前。まだ全休凍結など夢にも見なかった平和な、…大戦も経てない時代の。
日本と山を登っていて、ついうっかり低い崖に落ちた時、
「あいやー、転んだだけでそんな心配すんなアル、我が死んだときショック死でもするつもりアルか?」
「…縁起でもないこと言わないでください。…第一、貴方に亡くなってほしくないですし」
我にだけ無愛想な日本が久しぶりに本音を言ってくれたようで嬉しかった。
「寂しがり屋あるなー、日本は。じゃあ我が死ぬ時は日本に看取ってもらう約束ある、もう決定あるからね~~!!」
少し冗談に、本音を少しだけ混ぜて言った。
「その逆も然り、私が先に亡くなるときは看取ってくださいね。ずっと一緒に居たんですから。
…貴方も私も死にそうなときは、行ってあげますから待っててください」
……びっくりした。少しだけ、言葉が届いたようで嬉しかった。
来るはずない。日本は我より少し早く凍った、来れるはずがない、来る手段がない。
でもあの日本なら、来てほしい、最後に話したい。来るまで待っていたい、たとえ来なくても
玄関の開く音がする。日本だろうか。それとも空き巣か。
日本だったら、最期に会話したい。
「…でも、もう…限界ある、」
意識が薄れていく。床に倒れ込み、冷たい床で頬がくっつく。
部屋のドアの開けられる音がする。あぁ、日本だ、…
ごめんある、最後の最後に諦めちゃったある、……
にほんがなにかいっている、きこえない、みみなりが、うる、さ…く、___
死因 凍死。死亡時期 5話の日丁度。
(日)
寒い、寒い、寒い。でもいかなくちゃ、息をするたび肺が痛い。
ここまで走るのに何回転び、何回怪我したかはもうわからない。
後悔はたくさんしてきた。でももう、今だけは絶対に後悔したくない。
早く、もっと早く走りたい。いち早くあの人の所に行きたい。あの寛容さでこの不安を包み込んでほしい。
自国民が死に、治安も荒れ、友達も死んでいく。
もう絶望して何も食べず、全て諦めただただ死を待っていた。
あぁ、そういえば昔は中国さんとよく出かけたな。また行きたかった。素直にしていればよかった
「…、あ」
”約束”を思い出した。…思い出してしまったからには死ねない、果さなくては。
そう思い立つ頃にはもう駆け出していた。持ち物も申し訳程度しか持たずに。
途中で息絶えるかもしれないのに。海を渡るリスクはとんでもなく高いのに。
約束のせいか、無性に会いたくなった。
ようやく、走って、走って中国さんの家が見えた。
安心感から少し走る足を緩め、ゆっくりと歩いていく。足が痛い。走りすぎた。疲れた。
肩で息をしながら、中国さんの家に入る。…家は不気味なほど静かで、血の気が引いた。
急いで各部屋を回り、探し出す。
ようやく見つけた中国さんは、やつれて、床に倒れ込んでいた。床の瓦礫が刺さっており、血が流れている。
わずかな希望を胸に、脈をとる。…弱いけれどまだある。瞳は虚ろで、もう声は届いていないのかもしれない。
腕に当てていた手から脈が感じられなくなっていく。
「…中国さん、まってください、おいていかないでください…、まっててって、言ったじゃないですか」
涙で視界がゆがむ。血が止まっていなかったということは、あそこ、あそこで走るのをやめなかったら。
まだ話せた。きっと中国さんは私のことを待っていてくれた。何故走るのをやめたんだろう、何故安堵したのだろう。
この世界に安堵できる時間なんて残されてなかったのに
「…ごめんなさい、ごめんなさい、っ…」
「まだ話せてないこと、あったんです、」
はしってきて、さんけつであたまがまわらない、
…でも、約束も果たせず、もう、いきているいみが、ないや。
「…ごめ、なさ、…いま、いきますから、…」
そう言いのこし、冷たい大好きな人の隣に眠った。
死因 凍死。死亡時期 5話の日丁度。
もう冬終わりますねぇ!!!
この子たちは来ないんですけどね!!!ヒャッハー!!
by中二病
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