学校を見ていたら、朝ぶつかった男の子が居た。
「あ…」
かっこいいなぁ。
って今なんて思った!?
こっちには気付いてないよね…?
目を逸らそうとした時…
パチッ
急にこっちを見て、目が合った。
驚いたように、こちらを見ている。
ど、どうしよ。
困った末に、手を軽く振りながら微笑んだ。
すると、男の子もはにかむ様に笑ってくれた。
嬉しいなぁ。
何故か、るんるんで次の授業を受けられた。
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数学の授業中。
後ろの席の涼太が教えてと言ってきたので、教えていた。
涼太が解いている時、ふと外を見た。
すると、見覚えのある女の子がこちらを見て居た。
朝の子だ。
おどおどしたように、周りを見渡した後、
微笑みながら手を小さく振ってくれた。
俺も微笑み返すと、嬉しそうに友達の所に走っていった。
可愛い。
…は?可愛い…って…
マジかよ…
何でだ…
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恋愛なんか知らない。
知りたくもない。
これは言い訳かな。
【3年前】
中学1年生の時、先輩に告白されて、付き合っていた。
何度も家に行こうと言われた。
何でかは、後に嫌な程分かった。
先輩は、かっこいいし、優しい。
だから、当然モテた。
私と、初デートをした時も、女の子に見られていたし。
先輩と付き合って1ヶ月頃から始まった。
いじめが…
なんで虐めてくるのか分からなくて、謝り続けた。
でも、収まるどころか、過激になっていくばかり。
先輩は気付いていても、知らない振りをしていて。
ある日、あれが起きた。
先輩に呼び出されて、放課後、体育倉庫に向かった。
入った瞬間、誰かに目隠しをされて……
服の上から…
その時に、ドアを開けられて、女の子の声がした。
『おい、こら。後輩に何してんだよ』
周りの人が驚いて力が怯んだ時に、目隠しを外して、周りの人を見た。
そこには、先輩と…クラスの男子が居た。
『榎音…ちゃんだよね。』
『う、うん』
その時、手を差し伸べてくれた。
その手を握ると、握り返してくれて、2人で駆けだした。
『一緒に転校しない?』
『え!?』
『あんな奴らと一緒に居たくないでしょ?うちも、あんな胸糞悪い奴らと居たくないし!』
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あの時からずっと悠羽ちゃんと一緒に居る。
助けてくれたから。
手を差し伸べてくれたから。
1番の友達で、1番信用出来る子。
だから。
恋愛なんかしないって決めたの。
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