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ずれた階段

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ずれた階段

3 - 信頼出来る子

♥

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2022年08月13日

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学校を見ていたら、朝ぶつかった男の子が居た。

「あ…」

かっこいいなぁ。

って今なんて思った!?

こっちには気付いてないよね…?

目を逸らそうとした時…

パチッ

急にこっちを見て、目が合った。

驚いたように、こちらを見ている。

ど、どうしよ。

困った末に、手を軽く振りながら微笑んだ。

すると、男の子もはにかむ様に笑ってくれた。

嬉しいなぁ。

何故か、るんるんで次の授業を受けられた。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

数学の授業中。

後ろの席の涼太が教えてと言ってきたので、教えていた。

涼太が解いている時、ふと外を見た。

すると、見覚えのある女の子がこちらを見て居た。

朝の子だ。

おどおどしたように、周りを見渡した後、

微笑みながら手を小さく振ってくれた。

俺も微笑み返すと、嬉しそうに友達の所に走っていった。

可愛い。

…は?可愛い…って…

マジかよ…




何でだ…

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

恋愛なんか知らない。

知りたくもない。

これは言い訳かな。


【3年前】

中学1年生の時、先輩に告白されて、付き合っていた。

何度も家に行こうと言われた。

何でかは、後に嫌な程分かった。

先輩は、かっこいいし、優しい。

だから、当然モテた。

私と、初デートをした時も、女の子に見られていたし。

先輩と付き合って1ヶ月頃から始まった。

いじめが…

なんで虐めてくるのか分からなくて、謝り続けた。

でも、収まるどころか、過激になっていくばかり。

先輩は気付いていても、知らない振りをしていて。

ある日、あれが起きた。

先輩に呼び出されて、放課後、体育倉庫に向かった。

入った瞬間、誰かに目隠しをされて……

服の上から…

その時に、ドアを開けられて、女の子の声がした。

『おい、こら。後輩に何してんだよ』

周りの人が驚いて力が怯んだ時に、目隠しを外して、周りの人を見た。

そこには、先輩と…クラスの男子が居た。

『榎音…ちゃんだよね。』

『う、うん』

その時、手を差し伸べてくれた。

その手を握ると、握り返してくれて、2人で駆けだした。

『一緒に転校しない?』

『え!?』

『あんな奴らと一緒に居たくないでしょ?うちも、あんな胸糞悪い奴らと居たくないし!』


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

あの時からずっと悠羽ちゃんと一緒に居る。

助けてくれたから。

手を差し伸べてくれたから。

1番の友達で、1番信用出来る子。

だから。

恋愛なんかしないって決めたの。

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