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お願いします神様、俺が願う権利なんて無いけど、うたちゃんのことを救ってください。
手を組んで祈りながら、待合室で皆と待つ。
おどろくちゃんはめちゃくちゃ号泣してて、他の皆も苦しそうな顔で、誰も会話をしなかった。
扉から病院の先生が出てくる。
「…!先生!うたちゃんは、うたちゃんは…」
「ひ、日野(うたいさんの名字)さんは…一命は取り留めました。」
…!
俺は気付いたらうたちゃんの病室へと走っていた。
「凸さん!」
「お待ちください!日野さんは…!」
俺は制止を聞かず、うたちゃんの病室の扉を勢い良く開ける。
うたちゃんは呼吸とかなんかのを口に付けていて、苦しそうに眠っている。
「うたちゃん…」
俺はうたちゃんの手を握り、必死に祈る。
うたちゃん、お願い、もう一度、謝りたいから…お願い、起きて…
その時、うたちゃんの目がゆっくりと開いた。
「うたちゃん!」
目覚めたばかりだから、うたちゃんは起き上がることも、喋ることも出来なかった。
けど、口は疑いもない言葉の形に動いた。
「(誰)」