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天使病
背中に羽が生え激痛がはしる。 最後は天使へと変貌を遂げ死ぬ。
発症原因:不明
治療法:最高の幸せを知る。
悪魔病
背中に翼、お尻に尻尾が生え激痛が走る。最後は悪魔へと変貌を遂げ死ぬ。
発症原因:不明
治療法:最低の絶望を知る。
皆様は知っておられますか?とある病院について。その病院は「奇病」のみを専門としたものです。それでは人伝いに聞いた話を…
これは、双子の姉妹のお話名を姉はナノ、妹はミノであった。
2人は産まれてすぐに、奇病を患った。
病名をナノは「天使病」ミノは「悪魔病」であった。
病気もあり、2人は親から捨てられ、孤児院へと連れられた。
そして、孤児院の人間からも、異質なものとして、扱われて来た。
2人はまだ幼いこともありそれは普通の対応だと思うようになった。
そして、2人はある程度大きくなった頃、2人の里親になりたいという女性が現れた。
2人を引き取った女性は、2人を車へと乗せ山奥へと連れて行った。
2人を待っていたのは、1つの新築と思わしき、建物であった。
看板には「奇病院」と書かれてあった。女性は2人を中へと案内し、1人の男性を呼んだ。
女性「おい!珀斗(はくと)!!はよ出てこい!」
女性は大声で珀斗と呼ばれる人物を呼び付ける。
受付の奥からゆっくりと歩んでくる1人の男性
珀斗「いきなり、大声出さんでくれ…昨日は研究して眠いのに、ふわぁ」
ミノ「お姉ちゃん、怖いよ」
ナノ「大丈夫、ミノはお姉ちゃんが守るから」
珀斗「ほら、いきなり大声出すから怖がってるじゃん」
すると、珀斗と呼ばれる男はかがみ、視線を合わせて言った。
珀斗「初めまして、ここでお医者さんをやってる珀斗だよ、いきなりだけど2人の名前教えてくれるかな?」
ミノ「・・・」
ナノ「私はナノです、こっちは妹のミノです。」
珀斗「お名前言えて偉いね、ここはナノちゃんとミノちゃんみたいな珍しい病気の子達だけの病院だよ。だから2人もここで病気を治そうね。」
ナノ・ミノ「・・・」
珀斗「こっちのお姉さんが、薫(かおる)珍しい病気の子たちを見つけてここに連れて来てくれる人だよ」
ナノ「あの、私たちは…お金…無い…です」
薫「大丈夫よ、さっきもそこの根暗が言ったけどここは子供達が多いから、お金は取らないわ」
珀斗「根暗ってひどっ、それじゃあ早速診察しようか。2人ともこっちにおいで」
そう言われ通されたのはいかにも病院と言える診察室だった。
珀斗「まずは病気の説明からするね、ナノちゃんがかかってる病気は天使病って言われる病気、ミノちゃんは悪魔病って言われる病気。天使病と悪魔病は似てて、天使病は時間が経つと天使になるの、悪魔病は悪魔になるの。」
薫「治療法分かってるんだから早く治療しなさいよ」
珀斗「そう言われても…」
ナノ・ミノ「?」
珀斗「ごめんね、病気を治すのには時間がかかっちゃうの」
それからは、同じ病室でしばらくの療養が始まる。
毎日、2人は痛みに苦しみ、叫びをあげる。
ミノ「ねぇねぇお姉ちゃん私たち一体どうなるの?」
ナノ「分からない…でもずっと一緒だよ」
どれ程の時がたったのだろう
珀斗「ナノちゃん、ミノちゃん起きてる?」
病室を覗くと、そのにいたのは、天使と悪魔だけだった。
天使と悪魔は病室の窓から飛び出し、世界を滅亡へと導いた。