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警察「急げッ!こっちだッ!」
鳴り響くパトカーの音
屋敷の中にいるにも関わらず
耳が痛くなるほど聞こえてくる
ci「すぅ”ッ…はぁッ…ナデッ…」
収まらない心音を安定させようと
ゆっくりと息を吐いて撫でる
浩「今言ったことが全てだ」
浩「着いたら屋敷の主人が亡くなっていた」
刑事「では、あなた方の行ってることが正しければ犯人はもっと前にやっていたと…」
浩「…人ならいいがな……カツカツ」
刑事「?」
ci「ヒュッー…はぁ”…」
浩「少しは落ち着いたか?」
変にこーゆー時は優しい
俺が不慣れなのを知っているから
出来る限り俺の前を進む
いっそのこと
そのままクソ上司なら嫌いでいれるのに
浩「まさか死人が出るとは想定外だった…」
浩「ただの殺人か…それとも…」
ci「浩ッッ!さんッ…グッ…」
浩「ん?あぁ、すまん」
浩「帰らせたいのは山々なんだが((」
ci「じゃなくてッッ!」
ci「俺ッ!まだ動けますッ!」
浩「ヨロヨロの奴が1人加勢したとこで足手まといだ」
ci「じゃあッ…人が目の前で亡くなっても何もせず逃げろということですかッ?!」
刑事「どッ、どうしたんですかッ!落ち着いてッ(((」
浩「これだから駄犬は…ボソッ」
ci「フッー!フッー!」
浩「…刑事さん、良ければ私たちにもお手伝いをさせてくれないか?」
ci「!!」
刑事「何を言うかと思えばッ…これはただの人助けじゃッ!」
浩「我々は探偵をやっている者でね」
浩「少なからず役には経つと思うのだが…」
浩「怪しい行動と思えば、手錠なり発砲なりしていい」
浩「ただし…スッ…」
罰を受けるのは私のみだ
刑事「ゾワッ!」
浩「飼い犬の責任は飼い主の責任…カツカツ…」
浩「アンタもそう思わないかい?w」
大きい後ろ姿が
刑事の姿を覆う
手だけが震えているのがわかる
ci「あッ…浩さッ…」
浩「では、貴方は被害者の親族への連絡を頼む」
浩「おい、私達は屋敷内を見るぞ」
浩「駄犬は私についてこい」
ci「はいッ!タッタッ」
恩を返しきるまでは
俺は彼女についていく
例えどれだけ雑用や
危険なとこへ行くことになっても
辺りは暗く
月明かりだけを頼りに歩く
長い屋敷の廊下を歩き続ける
ci「ここッ…随分と古いんですねッ…」
浩「そうだな…所々埃だまりが多い場所があるな…」
浩「それと…チラッ…」
浩「無駄に多いと思わないか?」
ci「?何が…」
浩「お前は本当に鈍いな…スッ…」
浩「そんなんじゃ…」
「ケタケタッw」
浩「いつになっても駄犬だぞ?wフワッ…」
ci「(こんな数の怪異がッ…!」
浩「さぁ…招かざる客人であるお前達に…」
浩「いちばん苦しい最後を贈ろうじゃないかw」
「マタキタヨ…wオイシイゴチソウ!」
「ヤッパ”あの人”ノイウトオリだネw」
ci「あの人ッ…?」
くすくすと笑いながら
こちらを見ている
浩「……人間だろうと怪異だろうと…カツカツ」
浩「どうせろくな奴じゃないな…カチャッ」
ばぁんっ。
「ビシャッ!」
「ェ。?」
浩「ん~?どうしたどうした…カランッ…」
浩「お前たちの飯が目の前にいるんだぞ~?」
浩「なぁ?…ニヤッw」
「オマエ…フツウジャナイッ!」
「デモイッタイだけデショ?」
「カズナラカッテルヨ」
浩「そーそー、だから来いよ」
喰われてやるからよぉw
「バッ!」
怪異たちが動くと同時に
凄い速さで構え
落ちた銃弾を入れ
標的に合わせる時間を確保すると
浩「カチャッ!スッ!クルクルッ!」
浩「パシッ!」
怪異よりも悪く
悪党よりも悪趣味な笑みを浮かべる
浩「バンッ!バンッ!バンッ!」
ci「(俺も呪詛をっ!」
「クソッ!せっかくイッパイ食べてツヨクナッタのにッ(((」
浩「バンッ!!」
考えてるうちに
周りはまた青い液体の水溜まりができていた
ci「あの数をッ…」
「まだッ…マダいけるツ…!」
「ニンゲンをもっとクエばツ!」
浩「ゴンッ!」
「カハッ…!」
浩「きたないねぇ…きたないねぇ…グチャッ…」
浩「本当にお前達という存在は憎たらしいったらありゃせんな…ジトッ…」
まるで八つ当たりのように
その頭を潰す
肉をぐちゃぐちゃとする音が
雑音のようにうるさい
浩「怪異なんて全部死んじまえ…ボソッ…」
ci「浩ッ…さんッ?」
苦しそうだ
いつもいつも
まるでなにかに毎日怒っているような気がする
浩「……進むぞ」
ci「ぁッ!はいッ!タッタッ!」
浩「カツカツ…」
怒りの足音響き渡る…
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