人の記憶って残酷ですよね。
子供の頃見ていた無垢な夢も、思春期に描いた理想像も、大学生の頃見上げていた高い高い世界も、 て黒で塗り潰されてしまいました。
自分の紡ぐ物語の中ですら、途中で切り貼りされてしまったかのようなサブキャラにしかなれない。少し前までは友達もいて、毎日忙しかったけどなんだかんだ言って楽しくて・・これは確かに「私」の記憶のはずなのです。決して見知らぬ誰かの記憶の欠片ではないはずなのです。そう思いたいけれど、証拠も“あの頃“に殆ど消してしまったせいではっきりしないのです。
真っ暗闇の中、独り混沌とした沢山の“記憶の欠片“を抱えながら、昨日も今日も明日も明後日もやり過ごすしか私には選択肢はないのでしょう。
最近は「そんな人生から一発逆転する方法」だの「今の環境だけが全てじゃない」だの「視野が狭い」だのそんなのが蔓延っていますが、それら全て私にとっては首を吊る縄にすらなれません。
まあ仕方ありませんよね、これが“あの薬“に関わった人間に待ち受ける運命なのですよ。きっと。
コメント
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「すくう」とか「すくわれた」とか、妙に平仮名になってんだよな 救うじゃなくて巣食う? あかんゲシュタルト崩壊してきた