ルークさまが危ない、と聞いた時、頭の中が真っ白になった。
このところ彼の体調は悪くないと思っていた。
礼拝堂で密会してから会っていなかったし、シュセットを通じての手紙も途切れていたが、国王になるため忙しくしているのだろうと思っていた。
(まさか)
体調が悪くて連絡できなかったのだとしたら、便りがないのを楽観視していたことになる。
いやでも、死んだふりをすると言っていたから、まわりはそう思って私を呼んだのかもしれない。
でも……なんだかとても嫌な予感がする。
急いで部屋を飛び出したが、だれにも止められることなくルークさまの部屋にたどり着いたことを不思議に思う余裕などなかった。
慌ただしく開けた扉の向こうは薄暗い。
日の差す午前中だというのに、異様な雰囲気だ。
「聖*****************
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