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主人公視点:🚑
⚠色々と解像度低め、初心者のため下手くそ
※この作品は、百合表現や𝖼𝗉としての描写はありますがあくまでも二次創作として書かせていただいてるので、ご本人様にとって嫌な気持ちになるようなセンシティブな物は避けて書いていますのでご了承ください。
◇最後の初恋◇
高校の卒業式が終わり、皆が桜の木の下で楽しそうに写真を撮ったり、話をしている中であたし達は教室にいた。
窓を開けると暖かな風が吹き、あたしの頬を軽く撫でる。
「全部、終わっちゃったね。」
後ろからあいつが喋りかけてきた。
気まずさからか、何も返せずにいると
「僕との事を無かったことにしたのは君だからね」
…その言葉にも何も返せない。
「だから、全部君の勘違いだったってことにしてくれないかな?」
「…はっ?」
「僕たちが付き合ってたのは全部君の勘違いだったって事にしといてよ」
今までに無いほどのあいつの冷たい声
「お前は、結局…いや何でもない。」
「何?言いなよ」
「…これ以上、お前との思い出を汚したくない。」
「別に僕にとっては君との思い出なんて全部無かったことになってるから、最後くらい自分の思ってること言えばいいじゃん。」
「…お前は自分を守るために全部無かったことにするんだな。」
「付き合ってる間、僕とまともに向き合おうとせずに、それで別れ際にお互い全部忘れようって言った君が言うんだね。」
「違うっ…!あたしが忘れようって言ったのは…お前を守りたかったから、」
「守りたかった?…僕が君に守って欲しいっていつ頼んだ?頼んでないよね。」
「…そうだけど、」
あいつにとって、あたしの”守りたかった”なんて言葉が言い訳にしか聞こえないという事にあの時は気付けなかった。
「付き合う前は優しかったのに…付き合ったら僕のことなんも見てくれなかったじゃんっ…。なのに、守りたいって…そんなの、信じられないよ。」
「お前に何がわかるって言うんだよ…お前だって、こっちが何もしなかったら話しかけもしないくせに。」
本当はそんな事思ってない。
でも、口からはそんなにあったのか?と思ってしまうほど…あいつに対しての不満を沢山吐き続けていた。
そして、あいつもあたしに負けずを取らずで…
ずっとずっと…お互いがお互いを言葉で傷つけあっていた。
「最初から君なんか好きにならなきゃ良かったっ…!」
その言葉が発せられた瞬間、あたしは固まってしまった。
『最初から君なんか好きにならなきゃ良かったっ…!』
ずっと頭に響く。
さっきまであいつに言われた事よりも、辛くて痛くてしんどい…
何かも全部忘れたいのに。
「…っ、!ゆめ、か…。」
スマホを手に取ると、起きるにはちょっと早すぎる時間だった。
ただ、あんな夢を見てしまって二度寝する気にはなれず…そのままベッドから体を起こし、顔を洗いに洗面所に向かった。
鏡の前に立つと仕事終わりか?というほど疲れた顔をした自分が映っていた。
きっと、これもあの夢のせいだ。
(…にしても、あの夢久しぶりに見たな)
もう、あの出来事も何年前だろうか。
高校卒業から数年経って、完全に忘れたと思っていたが……
「はあ…」
(もう、いい加減忘れたいのにな…)
…思い出したくない。
今は疎遠になっているとはいえ、1度好きになった相手と最悪な終わり方をする夢なんて…誰も見たくは無いだろう。
(まあ、でも…2度と恋愛する事なんてないし、…それにあいつのお陰様で恋愛がトラウマになったからな……)
どうせ、最後にお互いが傷ついてしまうのなら恋なんてしなきゃいい。
だから、もう恋なんてしないと決めていたのに
支度も終わり、家を出る時間になったため職場へと向かう。
まだ、早朝だと言うのに車通りが激しい。
(珍しいな〜、いつもちょっとしか通ってないのに)
でも、こんな日も嫌いじゃない。
大通りをしばらく歩き、交番の前に着く。
「お、スバル先輩!おはようございますー」
交番の中から警官が1人出てきて、スバルに向かって敬礼しながら挨拶をしてきた。
「おはよ、ぼたん。てか、今日も早いな…」
「え、そう?そう言うスバル先輩も今日早くないですか?」
「まあな…。てか、2人だけ何だし敬語外せよ」
「はーい」
「あ…今週は確か、交通安全週間だったよな?」
「あれ、そうだっけ?」
「確か、交番のカレンダーに…ほら書いてあるぞ」
「まじ?全然見てなかったわ〜。ところで、今日は誰と誰で行く?」
「え?全員で行けばよくね?」
「いや、交番に誰か残ってないと何かあった時困るじゃん。」
「あー確かに…他に今日誰が居たっけ?」
「今日はね…この後すぐに3人ぐらい来るよ〜」
「あーじゃあ、今日は交通安全週間1日目だし…スバル以外の4人が全員そっちにあたって」
「了解ー」
「スバルは交番で対応してるから、ぼたん達は交通安全の奴終わったらパトロールに行ってきて」
「じゃあ、昼ぐらいにはこっち戻ってくるわー」
「おっけー。じゃ、よろしく」
「はーい」
今日の予定をぼたんと話し終えると、交番内に設備されている小さなロッカールームで制服に着替える。
(よし、今日も一日頑張るかっ!)
2時間後_
(この2時間でした事…道に迷ったおばあちゃんに道案内を1回しただけだぞ、)
いつもなら、落し物とか…もっと色々あるが今日は珍しく暇だ。
「…い…おいっ、!聞こえてんのかてめぇ」
「え?」
暇すぎてボーッとしていると、突然前に女性の顔が現れた。
「…ど、どうかしましたかっ!?」
そう言いながら、自分の身を1歩引く。
(うわぁ…なんか、めっちゃ怖い顔してる……。)
「…こいつ、迷子だってよ。親とかここ来てねぇの?」
「まいご…」
彼女の口から出てこなさそうな言葉を耳にし、つい戸惑ってしまう。
「で、こいつの親っぽい奴来てない?」
「いや…誰も来てない、です。」
「はあ…そうか。じゃ、こいつのことお前が預かれ」
「え、ちょっ…」
「私には予定があるんだ。ガキの相手なんかしてられねぇ…」
それだけ言って交番から出ようとすると…
「お姉ちゃん、行かないで…」
すっかり懐いてしまったのか、子供は彼女に抱きついてそう言った。
「チッ…」
舌打ちしつつも、彼女はドアから手を離した。
(なんやかんや、優しいとこあるんだな…笑)
「…何、ニヤニヤしてみてんだよ。」
「え、いや…ニヤニヤなんてしてないし!」
「あっそ、」
(なんだこいつ、ムカつく…いや、そんな事よりも今は……)
「えっと、君の名前は…?」
彼女が先程連れてきた迷子の子供の前にしゃがみ、尋ねる。
「わたしは〇〇…」
「そっか、〇〇ちゃんって言うんだね。今日は誰と一緒にお出かけしてたのかな? 」
「おかあさん、」
「お母さんか〜、どこではぐれちゃったの?」
「わかんない…」
「そっか。ねえ、君この子の事どこで見つけた?」
「…すぐ近くの公園」
面倒くさそうにしつつも、ちゃんと答えてくれる。
「ここに来るまでにこの子と何してた?」
「周辺で、こいつの母親探してたけど見つからなかったからここに来た。」
「なるほどね…じゃあ、ちょっと待ってて。」
『迷子のこの子母親が、交番周辺に居ないかを誰か探してくれないか?』
身につけてある無線を手に取り、パトロール中の警官に母親を探すように指示する。
『了解、そのお母さんの特徴は?』
(特徴…)
その後、少女に特徴を聞き出し1時間後…
「〇〇っ、!」
「…おかあさんっ、!」
無事に親子は交番で再開したのだった。
「本当にありがとうございました。」
「いえ、お礼を言うならこちらの方に。この方が〇〇ちゃんに付きっきりで居てくれたので笑」
「そうなんですか?!あの、本当にありがとうございます…!」
「…別に、」
こういう時ぐらい素直になれよ…と内心思いつつ、無事に親子が再開できたことに一安心した。
「くろちゃんとけいさつのおねえちゃん、またね〜!」
「今度は迷子になるなよー」
あたしの横で彼女がそう言うと、女の子はうんとだけ返事をして母親と手を繋いだまま遠くへ消えて行った。
「ん…?黒ちゃん?」
「は?」
「あ、いや…あの女の子がそう呼んでたから」
「チッ…知るかよ。もう、ここに用は無い。じゃあな。」
「あ、ちょっ…待てって」
「…なんだよ、」
「これ、お礼に飴を」
「飴…まあ、受け取ってやるよ」
(だから、なんでこいつは上からなんだよ…)
飴を受け取った彼女は、さっきの親子とは別の方向へ行った。
(なんか、いないはいないでちょっと寂しいな…)
そんなことを思っていると…
「電話番号とか聞けばよかったじゃんか笑」
ぼたんが横からニヤニヤしながらそう言う。
「…は??」
「あれ違った?てっきり、スバルはあの子が気になるのかと思ったんだけど」
「…いや、それは無い。」
それだけは絶対にない。絶対にだ
「へぇ、そっか〜」
「ニヤニヤすんなよ。違うって言ってんだろ…」
「ごめんごめんー。でも、スバルはしばらく恋愛は避けてきたんでしょ?」
「まあ…それは、」
「じゃあ、あの子と次会ったら運命って事にして最後にもう1回恋愛したら?笑」
「運命ね…まあ、会えばな」
(まあ、さっきの奴と会うことなんて今後ほぼほぼ無いだろうし…ここは適当にぼたんの話に乗っとくか〜)
どうせ、1度会っただけ。出会いも別に大したことがない。
だから、運命なんてふざけたものがあるわけない。
「あ…」
「…ん?お前は、」
これは神様のいたずらか何かで起こった、運命的な最後の初恋だった。
Continue_…