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〜日本side〜
私に包丁を突き立てられている事を見た中国は、一旦私から韓国を引き剥がした。
それでも私を睨み今にも殺したそうにしていたものだから、中国は韓国を力ずくでトイレに閉じ込めた。
いや凄すぎませんか。何あの怪力。
片手でトイレに閉じ込めたんですが…
そうしてドアにはベッドを置き出てこられないようにする。
あまりのゴリ押しにドン引きしていたがそんなのお構いなしに話しかけてきた。
「お前あいつに何された？」
そう問われると私は一度深呼吸をして話し始める。
ここは私の演技力と頭の回転速度が試される時だ。
「特に何もされてされてませんよ。貴方がギリギリで助けてくれたので。」
「ただまぁ、押し倒されて今にも殺されそうではありましたが。」
「だから何で殺されそうになったんだよ。」
「多分、この部屋から出る条件でしょうね。」
「どこで知ったのかは分かりませんが、２日目の朝から多少様子が変でした。」
「聞いた話によるとこの中の1人を殺さないといけないとか言うものでして、2人で話をする時彼は共に貴方を殺そうと言ってきたんです。」
「正直言って貴方を殺せるとは思いませんし、随分と昔の話ではありますが恩もあります。」
「だから断ったんですよ。」
「そうしたらあぁなったのか？」
「そう言うことです。用済みとでも判断されたのでしょうね。」
「私と2人きりの絶好のチャンス。私を殺してから中国を置いて逃げるつもりだったんでしょう。」
「韓国が言うには1人殺せば加害者側が出られて、何もしていない人はここに取り残されると。だけども2人で一緒に殺せば両方出られると。そう聞きました。」
「だから俺を殺す為に日本に協力を持ちかけてきたのか。」
「そうですね、中国は強いので協力して殺そうと言ってもメリットが無いですから。」
中国は真剣に話を聞く。
疑いもしないその姿勢に私は両面上は悲しい顔をしているが、内心喜んでいるのは言うまでも無い。
そうして話を終えると中国は多少考えた後険しい顔をして口を開いた。
「つまり条件は2人で1人を殺しせば両方出られるんだよな？」
「ええ。」
「最初に仕掛けてきたのはアイツだ。おい日本。協力しろ。」
「………もちろんです。」
あぁ！
こんなにも簡単にこっちに堕ちてくれるとは…！！
残念ですが最初に仕掛けたのは私ですよ。
そんなことも知らずに呑気に私の言葉を信じて利用されてくれて本当にありがとう。
今私は最高の気分です♪
〜中国side〜
今俺は最高潮の怒りを感じている。
理由は単純。
韓国が俺らを裏切り殺そうとしてきたからだ。
正直日本も韓国もどっちも嫌いだが、日本は信頼は出来ないが信用は出来る。
それに日本は俺に嘘をつけるほど強く無い。
いつも人の下でヘラヘラ笑って言うことばかり聞いているような気の弱い馬鹿なあいつが。
ﾄﾞﾝﾄﾞﾝ…ﾄﾞﾝ…
うるさいな。
見るとトイレの方から強くドアを殴る音がする。
そろそろ出して欲しいとでも言いたげな合図だった。
それのせいで、その不愉快な音と振動が自身に伝わり怒りが加速する。
「日本。ドア開けろ。」
そう言って先程振動が伝わるほどの強さで叩かれたドアの前のベッドをどけ日本に開けてもらう。
開くと焦り顔の韓国が急いで話し始める。
「ドア越しでも君たちの会話内容は聞こえてたよ！日本が僕を悪者に仕立て上げようとしているみたいだけどそんなの嘘だ！！」
「条件を知ってたのは日本だし、最初に僕を殺そうと考えてたのも日本だ！！」
「中国！そんな奴のことを信じ…る……な………？」
我が思っているより自分はイラついていたらしい。
それを聞き反射的に右手が動いた。
韓国を見ると腹に我の右腕が貫通している。
久しぶりに感じた鮮度抜群の生暖かい血に、ふんわり匂う鉄の匂い。
自分の腕をつたい自身の胴体や服に血が付着していく。
「さっきの状況を見てそれを信じろと言っているのであればお前相当の馬鹿だな。」
「あ…あぁぁ…あああああああああああああああ！！！！！！！」
「い”や”だ！！！あぁぁ！助けて！ごめ”ん”な”さ”い”！！！！！！」
「あああああああ！！！いだi…ぐぁ！？」
「少し黙れ。」
先ほどまで韓国が持ってきたであろう包丁を口に突き刺し黙らせる。
涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔に追加パーツで包丁も着き可哀想な顔になっていた。
さっきまで足をバタバタさせ腕を動かし必死に抵抗していたのにその体はだんだん動かなくなっていった。
それを見てずっと貫通していた右腕を引っこ抜く。
支えが無くなった韓国はそのまま後ろにぶっ倒れた。
これで後は部屋から出るだけだ…「んむ！？」
突然後ろから口に布を当てられる。
後ろを振り向くと日本の姿があった。
なにをされたのか理解できず咄嗟に顔面を殴ろうとしたが………。
何故か到底抗えない程の強い眠気に襲われてしまい、そのまま意識を失った。
コメント
51件
なるほどここで睡眠薬がくるのか…
中国可愛かったです！
アメリカ「よっしゃ日本のおかげで中国消えそうだぜ」
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