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心臓部分にあるダイア型の宝石…みたいなのを小型ナイフで破る
何故あんな地下に居たんだろうか
…あの子は食用だったのか
そんな事はどうでも良い
ただ重要なのはそろそろ見つかりそうな事だ
未だにピクピクと痙攣している
返り血で服が真っ黄色だ
何やら言っていたが………まぁ良いや
私には関係無い事だ
背伸びをする
ゴキゴキと骨が折れたかのような音がする
本当に,クレ……あの方はまだ切られ続けてるのか
すぐに此処から離れなければ
…見つかったら意味が無い
指紋や匂いを一通り消した後そのまま姿を消す
まだ,記憶は戻らない
名前は何だったのだろうか
イライラする
自分の手の甲を見る
前はそんなのは無かった気がする
私は何なのだろうか
記憶が……
あの白衣の男だって、本当に考えるだけで殺したくなる
辺りを警戒しながら歩く
ショッピングモール
とりあえず新しい服を買う
それで……後はどうしよ
中学時代のアイツ…は駄目だ
緊張したりするとすぐに誤解を招くような事を言うし
会計を済ましエレベーターに向かう
下から来る集団を見て足を止める
5,6人程の集団
駄目だ
多分戦闘になる
裏切り者と契約している人とあったら大体はそうなる
小走りでその場を離れようとした
が
普通に目が合った
何もして来ない
良かった…
良かった?
何処が良かったのだろうか
疑問を自分に投げかけても何も解決にならない
ぽんっと肩を叩かれる
視線を相手に移す
髪の毛は肩より長いくらい
男なのは分かる
そしてチャラそうだ
先程の集団の一員だろう
『誰』
うーむ,すっげぇ既視感あるんだよな
相手は目を丸くして硬直する
「あーーーお前……いや,何でもねぇ勘違いぽい」
突然のお前呼び,私も私であまり言えた事では無いが
前の知り合いだったりするのだろうか
マジで当たり前の事は覚えてたりするが……あ,いや,何でもない
『……すみません知ら「あっ」』
背後から声がした
「最近来なかったけどどうし……」
アレックスだ
『あぁ,少し追跡をしてただけだ』
「追跡ね…うん…それでその人達は?」
『知らん』
「そう……なら良いけど」
あ,そうか…此奴ら光使いなんちゃらか、
仲悪いんだっけな
「あーーー、そういえば何で此処に?」
チラリと集団を見てから言う
『少し返り血を浴びて中々取れないから服を買いに来ただけだ』
コソっと耳打ちする
「……ん?」
「え,何か」
『殺してない』意味 人を殺してない
アレックスの言葉を遮り言う
「あ……あぁ!!!!!!!!そっか!!あっはは!」
信じてなさそう
『……そういえば何でアレックスは此処に居るんだよ」
「普通に買い物しに来ただけ」
『……』
集団に向き直る
1人は眼鏡を掛けた男
2 チビ女
3人 さっきの奴
4人 特に特徴無し
5人 糸目
『…じゃあ私帰るから』
「ちゃんと説明しないとブチギレられるから気を付けてねー」
『ん,』
あーあ,出直さないとな,他にも買う予定はあったが…あんなに殺気向けられたら…本人達は隠してるっぽいけど
辺りは暗く息を吐くと白い息が出て来る
あそこに入ったのが半年か…
やっぱり時の流れは早い
気配がした
見ると小さな子供が居た
見覚えがあった
前の地下に居た奴だ
「あ、」
全身血塗れだ
手は血にしては黒すぎる
面倒臭かったが…怒られそうなのでとりあえず会話を試みることした
背を低くし目線を合わせる
『…どうした坊主』
「…」
「あのね」
「あ、いや、」
同じ言葉を繰り返す子供
『おぅ』
「さゆさんとりくさんがご飯をくれてね」
相槌を打ちながら聞く
「なんか,…殺されちゃった」
『…』
「なんかね、前のお母さんが…あっ、胸にいしがある女な人なんだけどっ、」
「それでねっ」
話してる最中,幼児の肌が段々と,黒い何かが腕から消えるように肌色が正常になる
「殺されちゃって,おじさんが力をくれてねっ」
…あぁ,裏切り者があげたのか
ただ…まさか此奴食用なのか?クレs…アレの雑魚の?
あーあ、本当に嫌だな
最悪だ
「それでっ何とか倒せた…でていってくれた…それでね」
キュッと今度は口をつむる
現在時刻は午後9時半
まずい
非常にまずい
子供だしまだ非常事態だから分かる
だが
人通りが少ないから良いが流石に人が来そうだ
キョロキョロと周りを見渡す
子供がようやく口を開ける
「すごく楽しかったの」
多分,自分でも今,どんな顔をしているのだろうか
主人公の脳内に黒髪の幼女と今前に居る幼児がリンクする
『…ぁ?』
何だこれ
誰
違う,違う
違う違う違う違う違う違う
貴女じゃない
貴女は死んだんだから
呼吸が徐々に荒くなっている
目を見開き瞬き一つしない
「おーーい」
そんな状況を破ったのがアレックスだった
心の底からほっとした
だが…こんな遅くまでに何をしていたのだろうか
「…誘拐か」
『違う』
「ちがうよ」
ナイスガキ
『そうだそうだ』
「全然信頼出来なっっ」
「えーと交番…でもなぁ」
チラリと此方を見るアレックス
本当に誘拐じゃない
『指一本触れて無いぞ』
「そうだそうだー」
うーーん、あーーー、と考えている途中唸りながら考え事をしている様子からマジで誘拐してたと思われてそう
クソッタレが
アレックスの顔を見る
うーん,此処までまともに見るの初めてかもしれない
外国人と言うか日本人の血も混ざってそうな顔
…まぁ良いや
でも,なーんか嫌な予感がするんだよなぁー
早く帰ろ