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可愛い可愛い🥹

💚💙〜キスを重ねて(💚🎂)〜
「あべちゃん、あの、ちょっと、こっち向いて」
「ん?なに?」
ソファに並んで座っていた翔太が、座面に足をあげて体をこちらに向け、緊張した面持ちでそう切り出したので、俺も横向きに座って向かい合う
「あの、あのね、いまから、ちょっとだけ、じっとしてて?」
「うん?いいけど」
すぅ、はぁと深呼吸をして、まずは顎にキス
「…聞いててね?」
(顎にキスは確か、恥じらい?……ふふ、何をしてくれるんだろ)
俺のツボを押さえるために、一生懸命になるところが相変わらずで、いつまでもいじらしい
柔らかい唇が触れて、頬にキス
「今年もお仕事一緒に頑張ったね。みんなで仲良く過ごせて楽しかったね」
(厚意・親愛、これはメンバーとしてかな)
少し首を伸ばして、瞼にキス
「頭が良くて物知りなあべちゃん、いつも色々教えてくれてありがとう。朝のお仕事もすごいね、金曜の朝は毎週楽しみにしてる」
(憧れ…)
手を持ちあげて、手の甲にキス
「いつも穏やかで、みんなに優しいところが素敵だと思う。俺にもいっぱい優しくしてくれてありがとう」
(尊敬・敬愛…)
ひっくり返して、掌にキス
「隣にいられるように頑張るから、ずっと俺を好きでいて」
(懇願ね…懐かしいな)
体を寄せて、首にキス
「みんなに慕われているのわかってるけど……でも、、、俺の、俺だけのあべちゃんでいて」
(欲望・執着、、、かわいい)
肩に手を置いて、おでこにキス
「32歳のお誕生日おめでとう」
(祝福ね)
色付いた頬でじっと見つめられた後、キレイにまつ毛が弧を描いて目を伏せる
そっと唇にキス
「あべちゃんが好き、ずっと大好き」
(最後が愛情か)
ふぅっと息を吐いた後に、身を乗り出してきて、ぎゅうっと抱きしめられる
「翔太、嬉しい。ありがと」
「ん、」
「俺も翔太が大好きだよ。愛してる」
「うん、ありがと」
体を離して顔を覗き込むと、少し涙目
「なぁに?泣いてるの?」
「ん…こうやってお祝いできるの嬉しくて」
「んもぅ、可愛いんだから」
もうとっくに好きの天秤は釣り合っているのに、翔太はいまだに自分の方が好きが重いと思ってて、俺の好きがなくならないようにと、ほんとは苦手なのに、一生懸命に愛情表現をしてくる
俺はそんな翔太が、かわいくてかわいくて仕方がない
もう手放せないのは俺の方だ
「来年も再来年もその先も、ずっと一緒にお祝いするんだよ」
今度は俺からキスをすれば、嬉しそうに身を委ねてくる
あやすように背中を撫でながらバードキスを繰り返すと、涙は引っ込んできて、幸せそうにはにかむ
「俺はその、幸せそうな可愛い笑顔の翔太が1番好きだよ」
「ん、へへ」
照れ笑いしながら染まる頬を、そっと撫でる
すりっと頬を寄せる可憐さはちっとも変わらないどころか、破壊力が日に日に増している
「………あべちゃん」
「ん?」
艶っぽい声で呼ばれて、耳に唇が触れる
(耳は……誘惑、ね)
きゅるんという音が聞こえそうな上目遣いと視線が絡まる
「ふふ、それならお願いが1個」
「なぁに?」
「今日は翔太が上になって?」
「え…………う、う〜」
恥ずかしいのか、赤らめた顔を隠すようにして、ぎゅっと抱きついてくる
自分の方が好きだという思い込みから、翔太は俺のお願いは大体聞いてくれる
だから普段はあまりお願いをしないようにしているけど、誕生日の今日くらいはいいだろうとダメ押ししてみる
「だめ?」
「……い、いよ、たんじょ、び、だから」
ぽそっと小さな震える声が耳元で聞こえる
「ふふ、ありがと」
首に抱きついたままの翔太の腰と足に手を回して、抱き上げて寝室へと向かう
その途中でも翔太の精一杯が鼓膜を揺らす
「大好きだよ、、り、りょ、へい……」
ほんとうに、翔太そのものが可愛い可愛い誕生日プレゼントだ
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一応、青天の霹靂の💚💙想定です