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第12話 良くない噂と今後の方針
md side
数日後、急遽開かれることになった会議に呼ばれたので王宮の中にある会議室に向かっていた。会議を開くことになった理由は3つ。というか1つ目の理由の方が大きい。会議を伝達したのはエレナだ。エレナから大事な話があると手紙が来たのだ。かなり大事な話らしいのでサボる訳にもいかず、王宮まで来た。これが1つ目の理由。2つ目の理由は七つの王冠としてでなく、僕自身が王家に呼び出されているのだ。ラダオに掛け合っていた禁書庫についての話だろう。それの許可が降りれば僕はラダオの騎士になる。それの報告も兼ねているのかもしれない。そして3つ目は、例の事件についてだ。騎士団の方からの事後報告を踏まえつつ今後の対策などを話し合うそうだ。
そして七つの王冠と王家が全員揃ったことで会議が始まった。
エレナ・シュレイザー(el)
「まずは急な呼び出しだったのにも関わらず来てくれてありがとう。王家の皆様もお忙しい中来ていただき感謝します。」
王
「構わん。してエレナよ。急用とのことだが何かあったのか?」
el
「はい、先日部下を通してとある資料が届きました。それは国の法令改善案です。これは王家の皆様も目を通したかと思います。」
第一王子
「そうだな。確かにその資料はこちらでも確認した。ただこちらではその案に可決するかまだ議会で話し終えていないため保留にしてある。」
第二王子
「確かこの改善案は法務省が提出してきたものだな。しかしこれに何か不備でもあるのか?」
ナハト(nc)
「そもそも、何が書いてあった?」
el
「…”魔法付与のついたありとあらゆるものの使用を禁じる”という法令の追加だ。」
七つの王冠(el以外)
「!?」
クリス・エル・セリスト(ch)
「おいおいマジで言ってんのか…?仮にこの法令が可決されれば魔具も魔石も使えねぇってことだろ?」
リリア・エーテルワイズ(li)
「それに魔法薬やその原料となる魔草も禁止になるんだよね。病院を経営してる身としては非常に困る話だな〜。」
ガイスト(md)
「…僕も反対。禁止されると研究に支障が……出る。」
トロン・フォグナー(tr)
「私も賛同できませんね。これでは経済も大きく傾いてしまいます。そうなってしまっては商売できなくなってしまいます。アイリスさんはどうですか。」
アイリス・シルフィーヌ(ir)
「…ん?あ…そうだね。私も皆が言ってくれたように大きく悪い方に向かうだろうし…。私も普段魔具を使っているから使えなくなったら困っちゃうな。」
少しアイリスが言葉に詰まったような言い方をしているのが気になったが、結論七つの王冠全員この法令には反対という意見だ。
王
「ふむ…。つまり七つの王冠から見ればこの法令可決には反対、という事だな。」
el
「そうですね。一体法務省は何を考えているんでしょう。」
第二王子
「…おそらく教会が1枚噛んでいるんでしょうね。」
nc
「…教会?」
ラダオ・ヴェルディオン(rd)
「この国の北の方に孤立して建てられている聖フリューゲル教会のことだね。」
第一王子
「何年か前に実情調査とかでその教会に行ったがあまりいいものではなかったな。教会の管理者以外の人達が全体的に貧しそうで、服もボロボロのを着ていたしな。」
ch
「…そもそも教会は俺らが7歳の誕生日を迎えた時に自分のポテンシャルを教えてもらうために行くくらいだろ?教会自体もそこまで大きくないし。正直法務省に口出しできるような立場にいるとは思えねぇんだけど。」
nc
「確かに…」
tr
「私も何度か教会関係者が商品購入のために話したことはありますが、かなり生活も苦しそうな感じでしたし…。」
li
「それにあそこって小さいけど孤児院もあるよね。そこの孤児院育ちの人が病院に来たことあるよ〜。」
md
「なら、生活苦しいのも…納得。」
el
「でも最近、教会には良くない噂もある。何かあるかもしれない。」
…僕もたまに教会の噂は聞く。街の人間をさらって何か地下で研究をしているんじゃないかとか。神の声を聞いた信者が変死体で見つかったとか。かなり悪い噂が最近広まっているんだという。
ir
「とりあえず教会の動きには注意した方がいいってことだよね…。王家の皆様もあまり教会に関わらない方が良いかと。」
王
「ふむ、ではしばらくは七つの王冠の監視の元教会とは一時距離を置いておこう。しかしこの改善案もこのまま保留にはできかねん。いずれ結論を出さねばならない。 」
li
「議会に話を通すのは王家の皆様にお願いするしかないね…。とても私達じゃ口出しできないから……。」
なら教会の調査は七つの王冠が請け負うことになるだろうな。こっちはトロンからもらった魔法陣の解読で忙しいというのに…。
僕の予想通り教会の調査は七つの王冠のメンバー各自で行うことになった。お願いだからあまり仕事を増やさないで欲しい…。
王
「では次に我が息子、第三王子ラダオ・ヴェルディオンの騎士に七つの王冠の1人であるガイストを任命する。」
ch
「やっぱガイストが騎士をやるんだな。薄々こうなるんじゃないかとは思ってたけどよ。」
li
「おめでと〜ガイスト!任命のお祝いしなきゃね!」
md
「別にいいって…。」
王
「ラダオから聞いたのだが禁書庫に入る許可が欲しいそうだな。」
md
「…はい。僕を騎士に任命したということは……」
王
「あぁ。この許可証を禁書庫を守っている兵に見せれば中に入ることができるようにした。ただし中にある本を禁書庫の外に出すことは禁止だ。それだけは守って欲しい。」
md
「分かりました。禁書庫に入る許可をしてくださり、ありがとう…ございます。早速会議が終わったら立ち寄ろうと、思います…。」
王
「それは結構。これからはラダオの騎士として頑張ってくれ。」
md
「はい。」
rd
「よろしく〜ガイスト!」
ラダオがそう言うと僕は頷いた。騎士の仕事は大変だろうけど、せっかく禁書庫に入る許可をもらったんだ。ちゃんと責務は果たそうと思う。…また僕の仕事が増えるのかと思うと少し胃がキリキリしてきたのは気のせいだ。うん。
そして例の第三王子誘拐事件について騎士団からの事後報告や僕やクリスが遭遇したキメラについての説明等を行って今後の方針をあらためて確認して今回の会議はお開きとなった。結局キメラも騎士団の調査でも何も成果はなかったそうで、このキメラについては今後も調査が必要らしい。あぁ…問題も山積み。マジで七つの王冠はブラック企業か何か?まぁそんなのに僕は属しているわけだけど。
まぁ会議は終わったことだし、早速禁書庫の方に向かおうとした時だった。
rd
「ガイスト、この後禁書庫に行くんでしょ?俺も着いて行ってもいい?」
…突然のことに僕は頭がフリーズしかけた。でも禁書庫は元は王家しか入れない場所。王家の1人であるラダオが行くのには何ら問題はないわけで。断る理由もないので僕はラダオと共に禁書庫に向かうのだった。
この時の僕は思いもしなかった。まさか禁書庫でとんでもない事実に辿り着いてしまうことに。
To Be Continued………