「ねえ、先生ってなんの先生なの?」
 若井くんが、実習生室のパイプ椅子に座りながら、俺に問い掛けた。
 「だから、初日に全部話してるってば! 音楽だよ音楽!」
 俺も椅子に座りながら、若井くんにツッコむ。ケタケタと笑いながら、「そーだったそーだった」なんて言ってる。結構適当だな、この子も。
 「えー、俺選択音楽にしてない。最悪」
「俺もだ。どーりで先生全然見ないと思った」
 大森くんが椅子に腰掛けてボヤくと、若井くんも同調した。
 「あ、そーなんだ。残念。じゃあ俺の…僕の授業は受けらんないね」
「えー、松嶋先生にお願いして今からねじ込んでもらおかな」
「そんな…そこまでは無理でしょ流石に」
「イケるイケる。松嶋先生、なんか元貴に甘いし」
 若井くんが、大森くんをチラと見て笑う。大森くんは、少しバツが悪そうな顔をしてほんの少し口角を上げた。
 「そうなの?」
「うん、だって、1年の時から出席日数もギリで、普通なら留年しそうな所を、色んな試験用意して、なんとか校長と話し付けて、ここまでやってくれたらしいよ。3年間ずっと担任だし 」
「へえー、それは興味深いね」
 天気図を解析し終えたのか、亮平君も話に入ってきた。
 「…先生は?」
「僕は、阿部亮平です。理科を担当してるよ、1年生担当だけどね」
「ふーん、それ何?」
「ああ、これはね、天気図」
 若井くんの興味が亮平くんに移って、椅子をガタガタと移動させてそちらで話が盛り上がっていた。俺は、大森くんに椅子を寄せて、顔を覗き込む。
 「…眠い?」
「眠い」
「だよね、保健室行く?」
「いや、自己責任だし、我慢する」
「ふふ、そう」
 俺が笑うと、じっと見つめてきた。
 「…やっぱ訊かないね、先生 」
「ん?」
「…いや、あんま俺に根掘り葉掘り訊いてこないなーって」
「訊かれたいの?」
「…んー…」
 なんか悩み出した。そこ、悩むんだ。少し可笑しくて、ぷっ、と笑ってしまった。大森くんが、むすっとして、俺を見つめる。
 「…大森くんは」
「元貴でいーよ」
「元貴? そう?」
「うん。…先生、名前は?」
「涼架」
「どーいう字?」
「こう」
 『涼架』と、手元の指導案の端に殴り書きした。元貴は、それを見て優しく微笑んだ。
 「…かっこいい名前」
「そう? ありがとう」
「………涼ちゃんて、呼んでいい? 」
「ん? いいよー」
「で、何? 涼ちゃん先生」
「えーとね…忘れちゃった」
「なんだそれ。 」
 元貴が、はは、と笑うと、終業のチャイムが鳴った。
 「あ、ほらほら、自由時間はお終い。教室行こ」
「涼ちゃん先生も行く?」
 俺らの会話をちゃっかり聞いてたようで、若井くんもその呼び名に変わっていた。松嶋先生から出禁を喰らっているので、ここから出るのはよしておこう。
 「ごめん、今日、ここから出られないんだ。本当の出禁喰らっちゃって」
「えー、そうなの?」
「放課後、来てもいい?」
「うんもちろん」
「あー俺、放課後部活だー。」
「若井くん何部?」
 亮平くんが尋ねる。
 「サッカー」
「あ、じゃあ高野と一緒だ」
「高野?」
「うん、同じ実習生の高野。今日からサッカー部も見に行くって張り切ってたよ」
「へえ! 話してみよ!」
 そんな2人の様子を、元貴が眉根を顰めて見ている。なんとなく、若井くんや亮平くんみたいな、キラキラした人達が苦手そうだな、と思った。
 「ねー、涼ちゃん先生、俺も若井でいーよ。若井って呼んで!」
「わかったわかった。さ、また2時間目にも遅刻しちゃうよ。行ってらっしゃい」
 俺がそう言うと、2人は「ばいばい。」と手を振り合って、教室へと戻って行った。
 「ずいぶんと懐かれたね」
 俺の肩に手を置いて、亮平くんがにこやかに言う。俺は、うん、と嬉し気に笑って返した。
 放課後。隣の音楽室から、吹奏楽部の音が聴こえる。初日から聴こえていたけど、やっぱり心の奥底の苦味より、青春の懐かしさが勝つものだなぁ。
高野はサッカー部へ行ったし、綾華は軽音学部、亮平くんはダンス部と、それぞれにかつて所属していた部活へと顔を出しに行ってしまって、ここには俺ひとりぼっち。
さっき、放課後に元貴が来るって言ってたけど、まだかな。
そんな事をボンヤリと考えていたら、ドアがノックされた。元貴が来たな、と俺はドアを開けに行く。
 「え?!」
 ドアの向こうには、松嶋先生が立っていた。
 「な、なんで?」
「あら、私じゃご不満?」
「い、いえ…。あの…指導案は訂正して出したと思うんですけど…」
「ええ、受け取ったわよ」
「あれ? …じゃあ…」
「…私、今から大森くんの特別補習を見張らなきゃならないの。あの子、すぐあなたのところに逃げようとするから」
「…え?」
「だからね、藤澤くん…藤澤先生、今日は私の代わりに吹部を見てて貰えないかしら」
「え?!」
 また、大きな声を出すと、松嶋先生が顔を顰める。俺は、グッと口を噤んで、こくこくと頷いた。
 「今は、夏の定演に向けて練習させてるの。メニューは貴方がいた時と変わらないわ。個別練習の後、5時からパー練、5時半から全体合わせね。6時半には完全下校だから。じゃあよろしく」
「あ、は、はい」
 矢継ぎ早に話されて、ドサッとスコアを渡され、指揮棒も上に乗せられた。『ラプソディーインブルー』と書かれたスコア表を見て、ホッと胸を撫で下ろす。この曲なら、俺も定期演奏会でやった事あるから、わかる。わかる、けど、そんな、指導なんて…!
俺が顔を上げた時には、先生はもう遠くに背中を見せるだけになっていた。
仕方なくそのまま、実習生室を出て、廊下の奥に位置する音楽室を開ける。それぞれ思い思いの場所で個別練習をしている為、パラパラとしか生徒がいなかった。
 「おはようございます!」
「あ、お、おはようございます」
 教室内にいる生徒に口々に挨拶をされて、慌てて俺も返事をする。そうだった、挨拶は必ずだった。あの頃の空気が、ここにはまだあって、俺は戸惑いながらも周りを見渡した。指揮台を中心に、弧を描きながら幾重にも椅子が並べられていて、後ろにはパーカッションが揃っている。いくつかの楽器の音出しと、パーカスのリズム練習が、カツカツと響く。
 「失礼します」
 キョロキョロとあちこちを眺めていると、1人の女子生徒が話し掛けてきた。すらりと背の高い、とても美人で大人びた子だ。ただ、その顔に柔らかさはなく、無表情に近いもので語り掛けてくる。
 「藤澤先生ですか?」
「あ、はい、そうです」
「松嶋先生からお聞きしています、ご指導よろしくお願いします」
「あ、いや、あの…」
「私、木管リーダーの、中条あやみです。部長もしてます。パートはクラです」
「あ、あ、はあ…」
「…藤澤先生、ここの吹部だったんですよね?」
「あ、はい」
「楽器は?」
「フルートです」
「フルート…。もしかして、あれの人ですか?」
 中条さんが、音楽室の壁に貼られた紙を指差した。
 
 
 
 
 
 『他人にかまけている暇は、あなたたちにはないはず』
 
 
 
 
 
 俺は、目を見開いて、その紙を見た。あれは、松嶋先生の字だ。俺が卒業してから、あんな物を貼り出したのか…。
 「なんか、前にフルートの人がきっかけであの言葉を先生から言われたって、先輩達からお聞きしていたので」
「…うん、そう…だね、僕です」
「…そうですか。ありがとうございます、失礼します」
 その生徒は、それ以上深くまで追及する事はなく、静かに個別練習へと戻っていった。俺は、少し安堵して、ピアノの椅子に座り、あの貼り紙を見つめていた。
 俺の、青春の、苦味がそこには残っている。
 無事に全体指導を終えて、みんながテキパキと片付けを終える様子を黙って見ていた。「さようなら。」と声を掛けて、最後の1人まで見送ると、スコアと指揮棒を持って、教室を閉めようと壁に掛かった鍵を取った。
 「涼ちゃん先生ぇ〜」
 その時、情けない声を出しながら、元貴が音楽室へとヘロヘロ入ってきた。松嶋先生との特別補習が、余程こたえたらしい。俺は、一旦鍵を置いて、ピアノの椅子を差し出した。
 「お疲れ。大変だった?」
「めーーーっちゃ、勉強させられた…」
「はは、まあ、どんまい」
 椅子に座って、ピアノの蓋にぐたぁと身体を預けながら、嘆く元貴を慰める。顔を上げて、俺の手元を見ると、「あれっ」と声を出した。
 「涼ちゃん先生、吹奏楽教えてたの?」
「ああ、うん。俺、ここでフルートやってたんだ」
「へえ、だからか。え、フルート聴きたい」
「えー、残念、今日元貴んち行けないからって持って来てないんだよ。ごめん。また明日ね」
「なんだよー」
 元貴が少し下唇を突き出して、拗ねた顔を見せた。
 「なんで、フルートにしたの?」
 その質問を受けて、俺の頭の中に、仕舞い込んで目を背け続けていた青春の苦味が、炭酸のようにぷつぷつと泡立って蘇る。俺が唇を引き結んで黙っていると、元貴が不安な顔をした。
 「…涼ちゃん先生?」
「…先輩がね…俺にはフルートが向いてるって、そう…言ってくれて…」
 それだけ語り、また口を噤む。元貴が、そっと俺の手を取って優しく握り、見つめてくる。元貴はきっと、この話の続きを欲しているんだ。
 そうだな、学校に来られないこの子に、俺が学校をズル休みをした唯一の出来事を、青春の苦味を聞かせるのもまた、先生らしい事、なのかもしれない。
 「藤澤くん、フルートに興味は無い?」
 中学生の頃。ひとつ上の学年の染谷将太先輩は、ドラム目当てでパーカッションを希望していた俺に、輝く瞳でそう言った。一応、肺活量のチェックと、いくつかの楽器の試し吹きを一通り終えた後に、染谷先輩に声を掛けられたのだ。
 「フルートですか?」
「うん、すごくいい音鳴らしてたから。もし嫌じゃなければ、ぜひフルート、どうかな? 素質あると思う!」
 染谷先輩の、俺に期待してくれるその瞳に負けて、俺はフルートを選んだ。初心者の俺にも丁寧に教えてくれて、俺はすぐ、フルートにのめり込んでいった。
ここの高校も、将太先輩とまた一緒に音を鳴らしたくて、追いかけるように入学した。俺を見た時、将太先輩は本当に嬉しそうに笑ってくれたんだ。
 
 
 将太先輩が卒業して、俺が3年になって高校最後のコンクールの日。俺は、フルートのソロパートを任されていた。とても緊張したけど、ずっと松嶋先生が目を掛けて指導してくれていたし、絶対に失敗するわけにはいかない。周りの生徒はほとんど女の子ばかりで、でも優しく元気なあの子達は、俺を支えて鼓舞し続けてくれた。
 本番、無事に俺のパートはミスする事なく、全力を出せたと思う。だけど、金賞には、届かなかった。
コンサートホールの裏口で、それぞれに悔しさを抱えて涙を流していた時、将太先輩が声を掛けてきた。
 「涼架」
「あ、将太先輩! 観に来てくれてたんですね!」
「もちろん。…ちょっといい」
「はい」
 前を歩く将太先輩に着いて、ホールの傍の、人気のない場所へと移動した。
 「涼架、ソロ、すごく良かった」
「あ、ありがとうございます。すっごく緊張しちゃって、手とか、すごい冷たくなっちゃいました」
 あはは、と照れ隠しに手で口元を隠しながら、鼻先を触って笑う。不意に、将太先輩の手が、俺のその手を取った。
 「本当だ、冷た…」
 俺は、ドキッとして、大きく暖かい将太先輩の手を見つめていた。将太先輩の、俺の手を握る力が強くなった。
 「…涼架」
「…はい…」
「…あのさ…」
 将太先輩は、一度口を固く結んで、視線を斜め下へ逃す。俺は、そこに続く言葉を、続いて欲しい言葉を、考えていた。将太先輩の眼が、また俺を捉える。
 「…俺、…涼架が………好きなんだ」
 俺は、目を見開いて、息を飲んだ。だけど、それは、俺が欲しかった言葉で。顔は困惑を浮かべてしまっているが、なんて応えるかは、もう決まっていた。
 はずだった。
 「あー! 染谷先輩だめー!」
「お藤が先輩に襲われちゃうよ!」
「ちょっとー、お藤から離れてー!」
 俺の後ろから、どやどやと女の子達が押し寄せて、俺を囲うと将太先輩を引き離した。
 「弱ってる時に漬け込むとか卑怯だと思います!」
「行こ、お藤」
 さっきまでとは空気が全く変わってしまって、俺は、なんだか恐ろしくなった。将太先輩の顔も見られず、ただ周りに引きずられるままに裏口へと戻る。
 
 
 
 
 「てかフツーに、男同士とかキモいじゃんね」
 
 
 
 
 下を向いて歩いていた俺の耳に、誰かの声が届いた。俺は、自分の足元を見ながら、どうか、今の言葉が将太先輩には聞こえていませんように、と祈る事しか出来なかった。
 
 
 家に帰り着いた夜、布団にくるまって、将太先輩に何も言葉を返せなかった自分を、心底軽蔑した。
わかっている。あの子達だって、決して悪気があったわけじゃない。これまでずっと、俺を部活の同志として大切にしてきてくれた子達だ。本気で、俺が困っていると思い、助け舟を出してくれたつもりなのだろう。
だけど。
 だけど。
 俺は、心が、塞がってしまった。
 
 
 次の日の朝、俺は、吹奏楽部に所属して初めて、「今日は行きたくない」と母さんに告げた。俺の悲壮な表情から、何かを察してくれたのだろう母さんは、「今日だけね」と応えて、あとは何も言わなかった。
 
 
 その日の夜、俺の家に松嶋先生が訪ねてきた。
 「昨日何があったかは、あの子達から聞いたわ」
 俺の部屋で、松嶋先生が俺に言った。俺は、俯いたまま、頷く。
 「…暇なのよ。他人にかまけるなんて。でも、あなた達にそんな暇あったかしら、って、そう言ってやったわ」
 俺が顔を上げると、松嶋先生が窓を向いて鼻で笑った。
 「他人に首突っ込むなら、金賞取ってからやりなさいっての」
 俺は、松嶋先生のその言葉に、ぷっ、と吹き出してしまった。先生が、俺に向き直る。
 「…あなた、フルート辞めちゃダメよ」
 フルートは、将太先輩との思い出そのものだから。そう、言われた気がした。俺は、一筋の涙を零して、この苦味を心の奥底に、閉じ込めた。それで、この出来事に、自分勝手に終止符を打ったのだ。
それからは、松嶋先生の手助けもあって、次の日すぐに学校にも、部活にも、復帰する事ができた。謝ってくれる子達もいたが、俺は笑顔で首を振っただけだった。君たちの気持ちは、わかってるから。ごめんね、俺が弱いだけだったのに。
 俺の青春の苦味を、元貴は静かに聞いていた。
 「…そのあと、先輩は…?」
「なにも。…なにも」
 俺が緩く笑うと、元貴は泣きそうな顔になった。
 「………俺…も…」
 元貴が、小さく呟く。元貴の言葉が引っ込んでしまわないように、俺の呼吸すらも邪魔にならぬよう気を付けて、ただじっと待った。
 「………俺も、似たようなもん…」
 ピアノの上に手を置いたまま、俺は立って話を聞く。
 「…中学ん時、俺と若井がギターが好きって事で仲良くなってさ。ずっと一緒にいて、2人で楽しかった。そしたら、誰かが冗談で『お前ら付き合ってんだろ』って、言い出して…」
 よくある、友達同士の軽口。だけど、数を手にしたそれは、時に命を狙う凶器にもなり兼ねない。
 「若井はね、気にして無かったし、元貴とギター弾いてるのがいっちゃん楽しいって、言ってた。俺もね、そんな揶揄われ方するくらいなら、馬鹿な奴ら、で去なせてた」
 「だけど…」と元貴が俯きながら続ける。
 「…担任が、俺を呼び出して…。『実際お前どうなんだ?』って…」
 俺は、その言葉を聞いてつい顔を歪ませてしまった。なんなんだ、ソイツは。『そこ』を確認して、なんになる? この思いは、その時の元貴も同じく持ち合わせたらしかった。
 「…俺は、俺がどうとか、若井がどうなのかとか、どうでもよかったのに。そこには、触れないで欲しかった。そこじゃ無いじゃん、だって。圧倒的に、揶揄う奴らがおかしいんであってさ、個人がどうとか…アイツらは受け入れる気も無いくせに。あーそっか、こーやって数に負けんの? って、なんかもう、どーでも良くなっちゃって」
 ああ、そうか。それで元貴は、大衆に嫌気がさしたのかもしれない。だからあんなに悲しげに、パブリックを歌ったのだろうか。俺はまた、眼から涙を零してしまって、慌てて手の平で拭った。
 「…だから、さっきの話聞いて、少し涼ちゃん先生が羨ましかった。ごめんね、辛い思い出なのに。だけど、周りに、悪意を持った人がいなかったじゃない。結果すれ違いから傷つけ合っちゃったけど、圧倒的な悪が、居ない」
 それは、確かにそうだ。俺もわかっていた。あの子達は俺を助けようとしてくれた事。将太先輩はただ俺を好きだった事。松嶋先生が、俺や将太先輩の個人的な事には触れずに、ただ全体を諌めてくれた事。その全てが、暖かい気持ちで出来ている。
 「でも、わかる気がする。涼ちゃん先生が、周りの人をそんな風に出来たんだって」
「…え?」
「良い人の周りに、良い人が集まるんだ。だから、涼ちゃん先生の周りがそんなに暖かいのって、涼ちゃん先生が暖かいからだよ」
 その言葉に、俺は更に涙が溢れて、口元を抑えて少し嗚咽した。自分の負った傷を曝け出してくれて、そのうえ俺を癒そうとする言葉までくれるなんて。
 「そんな元貴こそ、暖かいよ…」
 スーツのポケットに、初日から入れっぱなしのハンカチを取り出して顔を拭く。へへ、と笑いかけると、元貴も潤んだ瞳ではにかんだ。
 「ハンカチ、きたな」
 ぐしゃぐしゃのハンカチを見て、元貴が笑った。元貴にも差し出したが、すごく嫌そうな顔をして首を振られる。2人でまたそれを笑い合った。
暖かな気持ちを、2人で分け合えた、そんな時間だった。俺の中の青春の苦味の中に、ほんの少しの甘味にも気付けたような、そんな気さえしていた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
コメント
61件
見るのちょっと遅れちゃった〜 でもめちゃくちゃびっくりした笑笑 私去年高校2年生だったんですけど、木管リーダーでクラリネットやってたんですよ!あやみちゃんとお揃いだぁ🫶流石に二度見しましたね😂 ❤️💛お互いに少しずつ距離を近づけてるのが可愛くてほっこりします🥰 💛ちゃんにも辛い過去があったんですね、、、 最新話のコメントじゃなくてすみません!あやみ嬢の話だけどうしても伝えたかった笑

更新ありがとうございます💕 涼ちゃんと元貴君の昔の辛い思い出が描かれてて、すでに胸がキュ、ってなっちゃってます🥹でも、少しずつ距離が縮まってる感じ素敵だし、松嶋先生も気になります🥹 前作いつものあとがきなかったから、あれ⁇って思って、感想書けずにいたので、またあとがき書いてくださって嬉しい😍
💛ちゃん先生、良すぎます❣️こんな先生いたら、拗らせっ子はみーんな好きになりますよね。笑 いち読者の私でさえ、今日もずっとソワソワしちゃうので、書き手の皆様はもっと色んな想いをお持ちで当然だと思います🥲 読み手の好き、読みたいと同じぐらい、書き手の皆様の好き、書きたいはとっても大事で尊いものだと思います。 なので、自分に正直でいてくださいね❣️ 書き手の皆様の幸せは読者の幸せです🤝💕