side宮舘
幸せに生活を送っていた
不自由なんて何一つなかった
でも、彼は姿を消した
俺の人生の1部と言っていいほどだったのに
なんで、なんでなんだ
彼の帰りを待っている日々が続いた
俺らはジャニーズだ
SnowManの”深澤辰哉”がいなくなった
その事は、ファンに衝撃が走った
今も心配する声は止まらない
俺らは、マネージャーの気遣いで活動休止となった
そして、芸能界から俺らは一線を退いた
ある時、彼と過ごしていた家に電話がかかってきた
俺は、それに出た
「…もしもし」
『宮舘涼太さんでお間違いないですね?』
「誰だよ、お前」
少し、警戒心が出てしまった
それもそうだろう
電話の向こうの声は加工されていた
『深澤辰哉さんを、お預かりしているものです』
「お前がッッ……!!」
俺の中で怒りがふつふつと湧いてきた
「__よ、」
『はい?』
「離せよ!!ふっかを離せ!!」
『ふふっ、随分熱心ですね』
「当たり前だろ」
俺はもう、何も考えられなかった
ふっかを助けたい
その事しか考えられなかった
『では、今から言う場所に来てください』
『そこで、お返しいたしますので』
“返す”
その言葉にイラッとした
「ふっかはものじゃない」
『おや、ごめんなさい』
『では、これから待っておりますので』
そして、場所を伝えられた
俺は迷わずコートを掴み、スニーカーを履き
外に飛び出した
走り出すと、意外と近くだった
そこは廃工場
いかにも、な場所だった
周りに家はなく、人通りも少ない
廃工場の前には1人の男が立っていた
「やぁ、いらっしゃい」
「どこだよ、」
俺の頭にはふっかしかいなかった
「えぇ、こちらに」
男の後について行く
男の他に人はいないみたいだった
案内された場所に、ふっかはいた
でも、様子がおかしかった
椅子にもたれかかり、腕はだらんと伸びている
近づくと、目は閉じられていた
消えた日の服のままだった
「死んで……」
そこまで言いかけて、そんなはずは無いと首を横に振る
「深澤さんには、少し眠ってもらっています」
「抵抗が激しかったのでね」
そう言って笑う
でも、目が笑っていなくて、ぞくりとする
「ふっかを離す約束だろ?」
「えぇ、ただ、無条件にとは言ってませんね?」
「は…?」
俺は、後ろから羽交い締めにされる
「ッッ……!!」
ナイフを首元に当てられる
「あなたが死んで深澤さんが解放されるか、あなたが死なないで深澤さんが殺されるか」
「選んでください」
「なんだ、それ、」
これからも、
今までも、
ずっとふたりで過ごすはずだった
なのに、
こんなやつに、俺らの幸せを壊されて
そして、初めて知った
“幸せは、当たり前にあるもんじゃない”って
明日が来るのが当たり前じゃなくて
明日が来たから、2人で幸せになれた
もう、いいや、、
「俺が、死ぬ」
やつは眉を上げ、
「威勢がいいですね」
といった
「当たり前だろう」
「ふっかの命と俺の命、他人からしたらどっちも大事だろうけど」
「俺からしたら大事な人の命の方が大事なんだよ」
「………」
黙り込む
「…愛なんて、バカバカしいですね」
そう言われ、どういうことだと言おうとした時
腹が熱くなった
そして、後ろにいたヤツが離れていたと分かると、前に倒れる
「……どうせ、みんなそうなるんだ」
最期に聞いたのは、やつの声だった
「りょうた……っ」
「涼太が死ぬなら、」
「俺だって___」
「バッタバッタと死んでいく」
「これだから愛は嫌いなんだよ」
「お前だって___」
「愛し愛されていた身じゃないか」
「だからなんだって言うんだ」
「愛なんて、もう信じない」
「信じたくもない」
「俺は、一生許さない」
「あいつを、一生許さない」
『おっけーです!!』
「え、待って、俺結構好きかも」
「意味わかんないけどね」
「それを言っちゃ終わりよ」
「ふっ!!!かぁぁぁぁ!!!!!」
「佐久間うるさい」
「なぁー、ふっか攫ったやつって誰なんだよ?」
「愚問だな」
「お前が、一番分かってるくせに」
「……にゃはっ」
コメント
23件
これが、駄作だったら僕の現実のノートに書いてる、物語はなんだと言うのだ、、これ以下だぞ?、、 主さんは、天才であります、、
もう一言で終わりにします 駄作とは…………
ごりごりタイプだす……(( ゆり組で何か作って欲しいです❤️💙