「勇者ラメルよ、ソナタにこれを授けよう」
勇者ラメル、と呼ばれた少女は国王から”勇者の剣”を受け取った。
(ラメルが魔王なんて倒せるのかな…)
そんな不安にかられながらも震えを隠すように返事をする。
「そうえばソナタの為に勇者パーティーの心強い仲間を用意させてもらった。」
そう言って国王は入ってこいと言うかのように手招きをする。
それを合図に4人の人物が部屋に入ってきた。
クリーム色の髪で横髪が緑色の片手に本を持つ女性。
身長は勇者と同じだろうか、クリーム色の髪で大きな魔法使いの杖を持った女性。
剣を鞘に入れた紺色髪の女性。
片手に銃を持った赤茶髪で眼鏡をかけたアホ毛の男性。
その人たちは国王の指示された場所まで行く。
その間にどうしてこの人達にしたのかを話はじめた。
「この4人はお主にあったメンバーだ。勇者の仲間は勇者に相応しくあってこそ。勇者が仲間にいて欲しい。そんなメンバーを集めた結果、この4人となった。」
4人は国王の説明が終わると同時に自己紹介を始めた。
「ニウです。神官をやっております。勇者様よろしくお願いします。」
「魔法使いのモクだよ!よろしくね!」
「魔法剣士のリトです。よろしく。」
「狙撃手のフミトでーす。よろー。」
そう多種多様の挨拶をする4人。
勇者もそれに答えるように自己紹介をした。
「勇者になったラメルです、!よろしくお願いします!」
自己紹介を済ませてすぐ、国王が本題に入った。
「勇者一行には是非とも魔王を倒して頂きたい。」
「魔、王…。」
魔王とは、近年平和を脅かし始めた魔族であり、勇者達の最終目標達成に欠かせない人物。
すると国王は続けて話す。
「勇者達に役立てば良いと思いアイテムを用意させてもらった。」
すると目の前に色々な物が現れた。
綺麗な…石?が数個に何かのカード。
金貨袋になんかの薬が十数個入った袋。
すると国王は綺麗な石?を指さし
「この石は加護石。これを1つ砕く事で1回、基本的にどんな攻撃でも防ぐことが出来る。砕くことが出来るのは勇者一行のみだ。」
そしてカードを次は指さす。
「これは勇者の証。これを見せれば基本的に宿屋や馬車などなら無料または低コストで利用出来る。」
金貨袋は見れば分かるため国王は飛ばし薬を指さした。
「これは魔力剤だ。魔力が必要な際に飲めば魔力が回復する。」
そう言うとそれを渡してくる。
「無くさないように大切にするんじゃぞ」
そう言うと国王の話は終わり城を後にした。
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「勇者様の事はなんて呼べばいーの?」
そう馬車での移動中、モクが聞いてくる。
「気軽にラメルでいーよ。仲間だしタメ口も。」
そういったもののモクは既にタメ口なのでどちらかと言うとニウに向かって言う。
「じゃあラメルって呼ぶね!よろしくー!!」
「よろしく、!」
「そうえばラメルのスキルって何?」
そうフミトが問いかけてくる。
「ラメルはねー、”渾身の一撃”らしいよ!」
「うっわ…敵に回したくないスキル…」
「ラメルも言ったんだからみんなも言ってよー」
「俺は”必中”。必ず弾丸が命中するスキルー、って分かるか。」
「私は”追加属性”だよ」
「私は”全回復”、回復ならちょちょいのちょいよ!」
「モクはねー!”神大魔法”!凄いでしょー!!」
そう自慢げにモクが言った後、
「みんなスキル強いから魔王なんて討伐即終わりじゃね?」
と、フミトが流石に冗談な発言をする。
「けどそんな考えじゃないと気が遠くなりそーな気がするよねー…」
そうニウが答えた。
「あ、もうそろそろ今日の目的地にしてた町につきそうだね。」
そう地図を見ながらリトが言う。
今日、行けそうな距離で1番遠かったのが”ミネラーレ”鉱業が盛んな町だ。
今日はそこにある宿屋に止まってまた遠くに移動するつもりでいる。
「鉱石があれば買うのもありかもね。錬成師に武器を強化して貰えるし。」
そうニウが助言をする。
すると、町が見えてきた。
「…え?」
見えてきた町は黒煙が上がっていた。
遠くから見てわかるほどの。
皆が、息を飲む。
流石にそこまで行くのは危ないと判断し途中で馬車を下りそこまで歩いていく。
見えてきた町はボロボロで1部は炎が見える。
モクが炎の出ている方に杖を向け
「…ヴィーズ」
水の魔法を唱え消火させる。
「あそこ!!」
そう行ってフミトが町とは少しはずれた方を指さす。
そこを見ると見た限りでは1つの人影があった。
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《選択しましょう》
・人影を追う
・町の修復、市民の救助をする
・他の町へ逃げる
コメント
8件
人影追うかぁ…… 全部ラメルに選択させんなぁぁぁ!!(´・ω・`)
もく先に村助ける派かな() 修復しようぜ
人影追おうぜ!!!()