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櫂田。”キケンナアソビ”
田 「…少佐」
櫂 「……疲れてるから…また今度な。」
田 「……」
そうやって口ばかりで
だからさ
どうせやるなら
田 「早くしようよ」
櫂 「……きょうこさん」
田 「……ぐす」
始めから終わってるなら
どのみち 後腐れないし
櫂 「本当は、田中だけを見てるよ」
とか要らないから
田 「…そうですか。」
田 「きょうこさんの所、行ってあげればいいじゃないですか」
櫂 「…え」
この道をまっすぐ行けば帰れるから
田 「これからも末永くお幸せに。」
じゃあ 気をつけて
櫂 「田中、ただいま」
田 「…少佐?」
櫂 「風呂入ってくる。今日も愛してる」
田 「…ありがとうございます」
それでも
お風呂で流す嘘の匂い
首から上だけでも残してよ
心がすり切れて揺らぐから
櫂 「……」
田 (少佐…くさい…きもちわるい)
することすればうつる匂い
首から下だけでも愛してよ
体で繋ぎ止めて揺れる夜
櫂 「……俺はもう寝る…最近重いぞ田中。」
田 「……」
それだけ
それだけ
それだけで良いのにな
田 「…って嘘だよ」
櫂 「はっ、口だけのくせに」
田 (それはそっちだろ…)
こっちは口だけじゃない
だからさ
田 「もっと色々」
しようよ
櫂 「…うるさいな。今きょうこさんとのデートに何処へ行くか考えているんだ静かにしてくれ!……あ、」
田 「……はぁ、」
やっぱり終わってるから
何しても もう意味ないな
信じてる君だけは
田 「とか言わないから」
この道をまっすぐ行けば帰れるから
これからも末永く
田 「お幸せに!」
櫂 「…?!」
ほら
田 「火をつけて」
お風呂で流す嘘の匂い
首から上だけでも残してよ
心がすり切れて揺らぐから
することすればうつる匂い
首から下だけでも愛してよ
体で繋ぎ止めて揺れる夜を超えて
田 「夢みたい」
夢みたい
田 「夢みたいな話。」
なんか馬鹿みたい
馬鹿みたい
田 「ほんと馬鹿みたいだな」
馬鹿みたい
馬鹿みたい
田 「馬鹿みたいだ 俺」
なんか夢みたい
夢みたい
田 「ぜんぶ夢みたいだな、」
プルルルルルルルルル…
櫂 「…」
夕焼け小焼けのチャイムが鳴って
田 「よい子は早く家に帰りましょう」
櫂 「田中…田中…ごめん…」
夕焼け小焼けのチャイムが鳴って
田 「よい子は早く家に帰りましょう…」
夕焼け小焼けで真っ赤に燃えて。
田 「ほんとクズ」