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ご飯を食べたら、お風呂に入った
俺は服が1着しかなかったから蓮の服を借りた
「ありがとうございました」
蓮の母親にお礼を言う
「いいのよ〜」
「今日は蓮の部屋で寝てね」
「え?いやいや、そうしたら蓮が寝れないじゃないですか」
「俺はソファーで大丈夫だから」
「ベッドどんなのがいい?」
そう言って縦長のものをこっちに向ける
これはなんだ?
「これは、?」
「あら、これ知らない?これ、スマホって言うのよ」
「スマホ……」
初めて聞く名前だ
「ほら、こうやって……」
と、指を画面に当て、その指を上に動かす
すると、画面も動いた
新たなベッドが出てきた
「すごい……」
「好きな色はなに?」
「えっと……緑です」
「いいわね、緑」
「ほら、こんなのはどう?」
見せられたのは上に屋根が付いていて緑色と白色のカーテンがついたものだった
「えっと……」
正直、なんでもいいっちゃいいんだけど……
というか、これがベッド?
俺が使っていたのとは全然違う
「この世界ではこのベッドが普通なんですか?」
「えぇ、そう……」
「違うよ」
ん?
どっちだ?
「母さんは、お金持ちの家に生まれたんだよ」
「まぁ、お嬢様ってとこか」
「だから、使っているものも金銭感覚も普通の人よりズレてんだよ」
「そんなズレてないわよぉ」
なるほど……
いや、あんま分かってないけど
お金持ち?お嬢様?金銭感覚?
「あ、お金持ちって言うのは……なんて言うんだ?」
「お金をたくさん持ってる人……ってこと」
「それって……王族?」
「あぁ、まぁそんな感じかな」
俺は庶民なので、俺が普通というわけか
「俺の世界は王様とお妃様がいて、今の代のお2人は俺ら庶民にとても優しかったんだ」
先代が厳しくて、庶民から食料を取り立ててばかりで自分は裕福な暮らしをしていた
でも、蓮たちはそんな感じがしない
先代より、今の代のお2人のようだ
「よし、注文したから、明日の夕方には届くわよ」
「ありがとうございます」
「さ、今日はもう寝ましょ」
「はい」
蓮のベッドも同じようなものだった
蓮の部屋は広くて、俺の家ぐらいだった
まぁ、俺の家が狭いのだけど
白と黒ばかりで、大人な感じだった
物も少なめだ
俺はベッドに寝転がる
疲れていたのか、すぐに眠った
『はいおっけー!!』
起き上がると同時に部屋のドアが開き、メンバーが入ってくる
「ここすげー!!」
「めっちゃ広いやん!」
「さすがお金持ち」
みんな騒ぐ
椅子に座る人も入れば中を歩き回る人もいる
ほんとに、落ち着かないなぁ笑
でも、これが俺たちだからな……
パリン
なにやら不吉な音がした
見れば、康二と佐久間がやってしまったと言わんばかりの顔でこちらを見つめていた
「何してんだよ……」
「やばいやばいやばい」
「すいません!すいません!!」
2人は来てくれたスタッフさんにペコペコ頭をさげ、すいませんを繰り返す
スタッフさんは、
「いいですよぉ笑次から気をつけてくださいね」
なんと優しい人たちなのか……
みんなやっちゃったね〜というノリで片付けをしている
ほんと、この人たちじゃなかったらどうなってたことやら…
スタッフさんに心の中で感謝の言葉を述べた