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セルヴェー「……」
セルヴェー(どうして、なんで僕の両親が……)
あれから3日が経過した。
警察の調べから鳳月さんに行き渡り、鳳月さんによると、首謀者は【終焉の72柱】の内の【総裁】と呼ばれるもの。オーラの処理が未熟で残りカスが残っていたらしく、そこから【総裁】だとわかった。
そして僕の両親は遺体の原型が留めていない程だった。
許せない。
許せなかった。
怒りがずっと湧いてくる。
だけど、何も出来ない。
僕は無力だ。
何も出来ない自分にも腹が立つ。
鳳月「…」
俺はセルヴェーのいる部屋のドアをそっと閉じた。
風月「どうだ、セルヴェーの様子は…」
鳳月「…」
俺は首を横に振った。
風月「そっか…無理もないよな」
鳳月「あぁ…」
俺は風月と共にリビングに行った。
水月「どうですか…セルヴェーは」
風月「ダメだってさ…」
雪月「セルヴェー…もう3日も見てないよ」
雪月は眼に涙を貯めながらそう言った。
鳳月「ずっと負のオーラが出てる、いつ精神崩壊してもおかしくないな」
雪月「そんな…」
セルヴェー「…」
新法「権力者の強制法律」
千慧「主様……」
セルヴェー「…千慧さん、僕は…どうすればいいのかな?」
僕は千慧さんに聞いた。
千慧「…私から言えることは、皆さんとまず顔を合わせましょう?」
千慧さんは少し笑って言った。
セルヴェー「…皆と?」
千慧「はい!」
だけど僕は続けて言った。
セルヴェー「でも僕は…家族を亡くしたんだ、それにずっと鳳月さんや風月くん達に甘えてる…なのに、僕は」
その時だった。
新法「前を向き、みんなと顔を合わせましょう」
セルヴェー「っえ?」
千慧さんは新法を使って言った。
千慧「確かに主様のご家族は残念でした…ですが、主様は独りじゃないんですよ! 」
セルヴェー「!」
千慧「だから…少しづつでいい、少しづつでいいから、前を向いていこ?セルヴェー君…」
セルヴェー「…」
そうだ。
いつまでもクヨクヨしていられない。
家族の仇を取るために。
僕が行動しなきゃならないんだ。
今ある怒りを、原動力に変えろ!
セルヴェー「ありがとう、千慧さん」
千慧「…!」
セルヴェー「僕、みんなのところに行ってくるよ!」
千慧「…行ってらっしゃいませ、我が主!!」
セルヴェー「うん!行ってきます!」
そして僕は部屋の扉を開け、みんなのいる所へ行った。
千慧(…本当は新法なんて使ってない。あくまで法則を使うから、願いを叶えるためのものではない。だから、セルヴェー君は自力で立ち直ったんだ。)
千慧「…期待してるよ、セルヴェー君」
セルヴェー「みんな…!」
4人「!?」
4人は驚愕して僕のことを見た。
風月「セルヴェー…お前、大丈夫なのか!?」
セルヴェー「うん、大丈夫だよ」
雪月「む、無理してない?」
セルヴェー「無理なんてしてないよ」
僕は笑って言った。
水月「そうか…なら、良いんだけど」
セルヴェー「おう!」
だがセルヴェーは隠していた。
絶大なる怒りを。
すると鳳月はふと思い出したかのように話し始めた。
鳳月「あ、なぁ聞いてくれ」
風月「どうした父さん?」
風月が聞くと鳳月は言った。
鳳月「庭になんか変な宝石があったんだよ」
水月「宝石?」
鳳月「ああ、見に来てくれ」
僕ら庭に移動した、するとそこには鳳月さんの言う通り、【白く光り輝く宝石】がひとつそこにあった。
雪月「綺麗…」
水月「でもなんでこんなものが?」
鳳月「分からない…だけどこの宝石、すげえオーラを感じるぜ」
セルヴェー「拾ってみてもいいですか?」
鳳月「あぁ、構わないが…」
了承を得て、僕が宝石に触れようとした時だった。
バチッ
何か電気のような音が走り、そして僕は気を失った。
セルヴェー「…うぅ?」
雪月「起きた!起きたよみんな!!」
眼を開けるとそこには雪月さんがいて、みんなを呼びかけた。
すると部屋のドアから3人が入ってきた。
風月「セルヴェー!大丈夫か!?」
セルヴェー「う、うん、平気だけど、何があったの?」
水月「お前が宝石を触った途端ぶっ倒れたんだよ、まだ半日しか経ってないから良かったけどな」
そしてふと疑問におもった。
セルヴェー「そういえば宝石は?」
僕が聞くと鳳月さんは答えた。
鳳月「分からない…セルヴェーの所へ行ったらどこにもなかったんだ」
セルヴェー「え…?」
鳳月「なぁセルヴェー、お前もしかして宝石を吸収したか?」
風月「なんでそうなるんだ?」
鳳月「そうとしか考えられないからだよ、宝石がどこかへ行った痕跡はないし、かといって消えた訳でもない。だったらセルヴェーの中に取り込まれたって考えるしかないんだよ」
セルヴェー「は、はぁ」
そこで僕は思った。
セルヴェー(でも、なんか妙な夢を見たような…)
そこには何か疑問が残っていた。
でもなにかは分からない。
水月「まあ兎に角、セルヴェーが無事でよかったですよ」
鳳月「まぁそれはそうだな、とりあえずみんなは各自帰ってくれ、セルヴェーも一応自室に戻って構わない」
セルヴェー「は、はい…」
セルヴェー「なんだかなぁ…」
僕は部屋に戻り独り言を吐いた。
セルヴェー「…よし」
新法『権力者の強制法律』
セルヴェー「…千慧さん」
千慧「…はい、主様」
僕は千慧さんに聞いた。
セルヴェー「僕の中に宝石はあるの?」
千慧さんは少し顔を曇らせながら言った。
千慧「…はい、現在主様の身体の中にあります」
そして千慧さんは言った。
千慧「私も忘れていたんですよ…記憶喪失で」
セルヴェー「…それってどういう」
千慧「とある事件がきっかけで、以前の主様は記憶と力を失ったんです、そして力を10個の宝石、クリスタルに分けたんです」
セルヴェー「…以前の僕?以前の主様って」
千慧さんはニコッと笑って言った。
千慧「私の主様はセルヴェー様、貴方1人ですよ」
セルヴェー「でも、僕は記憶は持ってるよ?それってどういうこと?」
少し困りながら千慧さんは言った。
千慧「それは私も分からないです、何せクリスタルをひとつ回収して私も少し思い出したので…」
セルヴェー「そっか…要は後僕はクリスタルを9個回収しなきゃいけないんだ」
千慧「そういうことですね、因みに今回収したのは【生命を司るシルバークリスタル】です」
セルヴェー「そっか、じゃああと9個頑張って回収しよう」
千慧「ですが全世界に散らばっている可能性があるので、すごい時間が掛かるかもですよ?」
僕は笑顔で言った。
セルヴェー「別にいいさ、急いでる訳でもないし、ゆっくりと集めていこう!」
千慧「貴方がそう言うのなら、私はそれに従います!」
セルヴェー「さて、そしたら鳳月さんに言わなきゃなあ〜」
僕はそう言って部屋を出た。
千慧「セルヴェー君、力が散った以上、責任もって私も手伝いたますからね。本当貴方は、昔と変わってない…」
千慧は儚げに笑みを浮かべた。
To be continued…
次回、第5話「総裁、襲来」