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コンちゃん.......上半身裸..........触手.......えっっっっっっっっt
触手、、、。 こっか、どうなるのかめっちゃ楽しみぃ!!
幾ら綺麗な花とて、枯れてしまったものは誰も振り向かない。
「あ」
「え」
それを提唱したのは誰だったか。
そして、今現在、目の前にある光景に疑いを持つのも、それらの一種なのかも知れないとそう思う他無かった。
「あ、お邪魔しました〜…」
「ちょ!?w」
彼の言葉を最後まで聞かずに、そのまま風呂場を出る。
後ろからすごい勢いで何かの倒れる音がしたが、気の所為だろう。
お風呂場に入った瞬間に、触手のようなものが背中から生えた人が知り合いの顔をしていたなんて、そんなの…___
「俺は何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何m」
リビングに早足で入る。
目の前に黄色が立ちふさがる。
「お、らっだぁ」
「あ、きょーs」
バンッ!
「ちょ、らっだぁくん!」
上半身裸の紫がこちらに歩いてくる。
「誤解だ。誤解なんだよ…」
「なんやお前まだらっだぁに君付けなんか。なんかキモいなw」
「きょーさんは黙っててくんない…?w」
「あ”?」
肩を掴み、グラグラと揺らしていた手が止まる。
バチバチと視線のみのバトルが繰り広げられる中、僕は一つの事に気がつく。
「あれ、布が」
「え?」
紫の彼の顔があらわになっていることに気がついたのだ。
そういえばと黄色の彼が首を傾げながら顔を覗き込む。
「なかなかええ顔してるやん。まぁ俺には敵わんけどなw」
「らっだぁ、僕、本気で彼と仲良くなれそうにないんだけどどうすればいい?」
「さっさと出てけや」
「きょーさんが出てけば?」
すぐに喧嘩をしてしまうのは彼らの性なのだろうか。
ため息を残し、その場を離れようとすると右腕を掴まれる。
「らっだぁ、触手のことなんだけど…」
彼の表情が一瞬、濁った気がした。
「あぁいいよ。言いふらすつもりはないから安心して?」
「違っ…」
「別に、良いから」
あぁ、そうだった。僕は忘れていたんだ。
「なんや?何の話や?」
何も知らないきょーさんが、部屋の角から顔を出す。
この体制だと、僕が咎められているみたいで、なぜか居心地がとても悪くなった。
息がしづらくなる。
忘れていた__
掴まれていた腕を振り払う。
「…部屋、戻るから」
小走りになった後でも後ろから声が聞こえた気がしたが、見ないようにした。
階段途中できょーさんに腕を掴まれたが、僕の顔を見た瞬間離してくれた。
僕は今、どんな表情をしてるんだろ。
ここにいたくない。
抜け出したい。
僕は忘れていた__
「…散歩でもするか……__」