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朝8時に学校へ着いた。いつも通りだ。賢太は自分のクラスに行き、自分の席にぼーっと座っていた。
「げんき〜ってほどじゃなさそうだな賢太」と学校に来たばかりの雅人が言った。
「あ〜だな」賢太は言う。
すると雅人はこういう。
「そういや、隣のクラスの近藤剛史っていうやつが生徒副会長の桜井桃春(さくらいももは)っていう女子と付き合ってるんだと。めっちゃ話題だぜ」
賢太は驚いた。まさか彼が女子と付き合っているなんて。あの頃の剛史はどこへ…と賢太は思った。
「んだよ。お前ほんとこういうの興味ないよな〜」雅人は呆れた様子で言った。
「まあ…な」賢太はとりあえず返事をした。
それから時間は進み、下校時間になった。賢太は思い切って、剛史と話してみようと思い隣のクラスの前で剛史が来るのを待つことにした。
重い荷物を背負いながら隣のクラスの様子を見ていた。
はやくしろよ〜と思いながら待っているといつの間にか生徒は教室を出ていた。
偶然、剛史らしき人を見つけ賢太は彼に話しかけた。
「すいません!」
すると剛史は賢太の方を向き、こう返事をする。
「おお。どうましました?浜竹さん」
学年の人の名前を全員知っているのだろうか。賢太はそう思いながらも話がしたいと言い、剛史のクラスの教室に入った。
「んで?」
剛史が自分の席に座ると、賢太はその近くの席に座った。そして、賢太は話し始めた。
「昨日電話した浜竹。覚えてたんだな」
「ああ。当たり前だろ。というかその前に学年全員の名前、覚えてるわ」
小学校の頃と様変わりしている剛史を見て、賢太は受け止めきれなかった。
「そうか…それで、昨日も言ったけど小学校の頃覚えてない?」
「知らね。いや、な〜俺小学校の記憶一切覚えてねんだわ。ごめんだけど。でも…」
「でも…?」
「なんかバカでかいバケモンに喰われそうになったっつう記憶はある。そん時に誰かいたんだよ。それがおめえかはわからねえが」
賢太ははっとした。まさか喰われてないのかと。
「まっともかくお前は知らない」
「…その時のこともっと詳しく教えてくれないか?」
「あ〜まあいいけど…俺だってどれくらい覚えてるかなんてわかんねえぞ?」
「それでもいいんだ。とりあえず教えてくれ」