寝室から出た後は何故か後ろにゾロゾロと人がいるし私の横にも人がいる…私は現在愁音さんと男の人に挟まれている……
魅津希)あ、あの……愁音…さん、この人は……というよりこの人達は…
愁音)あなたの隣にいる人は那木、ガードマンって言ったらわかるかしら?
魅津希)な、何故……?
愁音)後々分かるわ
そして次々と紹介された…雅魅さんに美那さんそして今ここにはいないが愁音さんの弟さん……龍城さん
私は少しオドオドとしていると愁音さんが「怖くないわよ笑まぁ、見た目がこいつら怖いから慣れないと思うけど」と笑いながら言ってくれた
魅津希)えっと…雅魅さん?達は何故ここにいるのですか……?
雅魅)僕達は元々捨て子だったり半グレだったりするんだよあとは普通に前科持ち
魅津希)ハェッ
雅魅)前科持ちって言っても世直しだけどね笑そういう事をしてたらここの組長……龍城と愁音さんの父親、黒沢隼凛(くろさわりん)に拾われたんです
魅津希)お父さんが…?えっと…今は……
愁音)……死んだ、サツに捕まってね
魅津希)え…あ、ご、ごめんなさい……
愁音)いいのよ、仕方の無い事よ…
その後……私は何を切り出せばいいのか分からなくてだされる質問を答え続けるだけだった
数十分後
愁音)ここよ
暫く歩いた後には応接室?みたいな所に連れてこられた
愁音さんはコンコンコンと3回ノックをしてから扉が開けられた
龍城)やっと来たか、姉さん他の奴らも離れてくれ俺とコイツで話し合いたい
愁音)えぇ、わかったわ
龍城さんは私の腕を軽く引っ張って私を応接室に連れ込まれた(?)
応接室
魅津希)えっと……お話とは…
私は机を挟んで対面に座り龍城さんは「その前にまず悪かった、お茶を用意しよう」と言ってお茶とお菓子を用意してくれた
魅津希)えっと……あ、ありがとうございます
龍城)いや、こんなの謝罪にもならない
魅津希)い、いえいえ……えっと…それよりも何故私をここに?
龍城)お前の両親からお前の事を詳しく調べるよう言われお前を引き取る事にした
こいつは一体何を言ってるんだ……?
魅津希)えーっと……?
龍城さんはポケットからボイスレコーダーを取り出して起動した
父)まさか東京1ヤクザのお頭さんが来るとは……
龍城)いえいえ、それよりあなた方の娘さんの…
母)えぇ……実は子供のからあんなふうで…徐々に耳としっぽもどんどん大きくなり始めて…まるで元からあったように……
龍城)…娘さんの体を治す代わりに娘さんをこちらに引き取らせて下さい
父)魅津希の身体を治せるのですか!?
龍城)ただの一般人が治せるようなものでは無いと思います、ヤクザの俺たちならいろんなツテで分かるかもしれません
母)む、娘が治るなら…お願いします……
父)お前!
母)いい?あれはあの子の将来に障害になるの、今ここで取り除けるなら取り除かなければあの子の将来は真っ暗よ?大丈夫よ、黒沢隼組はとても優しいヤクザって聞いたわ何かあったら直ぐにあの子なら逃げてくる……信じましょうこの人を
父)……それも、そうか…お願いします
以上ボイスレコーダーの内容
魅津希)えっと……つ、つまり私は?
龍城)俺達の基地内だったらチョー安全女の子
魅津希)わぁちょー分かりやすくて助かります
いやいやいやいや!違うよね!?私何しれっとヤクザの敷地内に入ってんの!?おかしくない?泣くよ?ねぇ泣いていい?いいですよねやったー!(?)
魅津希)えっと…こ、これが治る保険は…
龍城)努力はするがもしかしたら取れないかもしれない…ちょっと触るぞ
龍城さんはそう言って私の後ろに立って耳を引っ張った
もちろん痛い
魅津希)い、痛いです…
龍城)つまりは脳と完全にくっついてるかもしれないってことだ
魅津希)そ、そっか…神経が通ってるって事はそれも有り得るのか…
しばらく考え込んだ後
魅津希)よ、よろしくお願いします……
龍城)なら直ぐに着替えを用意しよう、ついでに暫く離れる訳だし最後に話したらどうだ?
魅津希)別にスマホあるし別にいいですけど……まぁ、お言葉に甘えて……
龍城)なら今すぐ行こうか、那木!悪いが車を出してくれ
龍城さんが那木さんを呼ぶと直ぐに那木さんが現れた
那木)分かりました!直ぐにご用意致します
そう言って那木さんはピューっと走って部屋から出た
魅津希)えっと……に、荷物が少し多いかもしれませんが…乗りますかね?
龍城)乗る乗る、行くぞ
魅津希)は、はい
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