静葉「…瑠璃ちゃんどうしたのかしら?」
冰鞠「瑠璃なんか言いかけてた?電車の音 でよく分かんなかったけど」
静葉「なんかこっちに向かって話しかけてたよね」
佐能「まぁ付き合い悪い奴のことなんてどうだっていいじゃないですか〜」
晴「うわ佐能の毒舌きた」
佐能「とにかく!暑いんで早く部室戻りましょう!俺限界っすよ〜」
直樹「まぁそうか。部室戻ろーぜ」
愛莉「明日には元気に学校来てるよ」
愛莉「というか、冰鞠先輩と部長は考えすぎですよ。」
冰鞠「せ、先輩?」
愛莉「いやぁメタ的な話すると、1年生っていう設定にしたかったんだけど、 KPが最低でも2年生でって言うから…」
愛莉「せめて先輩呼びはしたいなって」
冰鞠「急にペラペラと…」
KP「…それではアイスを買い、部室へ戻ります」
KP「えー遠くでセミの鳴き声が鳴り響く 蒸し暑い部室へ貴方達は戻ってきます」
KP「せっかくなので、みんなアイス何買いました?」
晴「えー…クーリッシュで」
愛莉「そりゃパピコでしょ」
直樹「ガリガリ君っぽいかな」
冰鞠「アイスの実かな」
KP「なんかみんなぽいな…」
KP「じゃあ各々買ってきたアイスを頬張りながら佐能が言います」
佐能「いやぁうんめ〜!アイスこそ夏の 風物詩!学食でも売ってくんねーかな」
愛莉「それな〜マジめんどいし暑いし」
佐能「その通りっすよ〜…もうちょっと 近かったらいいんだけどなー」
静葉「うーん!頭痛い〜…」
冰鞠「部室?一気に食べ過ぎですよ」
直樹「雨城は何買ったんだ?」
静葉「ぅえぇ?かき氷のアイスだよ、 名前分かんないけど…」
晴「あぁ真ん中にアイス入ってる奴?」
静葉「そうそう〜かき氷から食べて、 最後に濃厚なアイス!もう最高だよ〜」
愛莉「部長食べ方癖強くない?」
KP「あの、このままだとアイストーク 一生終わんないんで描写続けます」
KP「えーここで初ダイス。 《聞き耳》を振ってください」
晴 《聞き耳》25<100 ファンブル
冰鞠《聞き耳》25<62 失敗
愛莉《聞き耳》60>41 成功
直樹《聞き耳》70<95 失敗
晴「いや〜今回は俺がファンブラー」
KP「お前初手100ファンすな……」
KP「しかも直樹95だし…」
KP「えー愛莉には、規則正しい足音が複数部室に近づいてくるのが分かります」
KP「愛莉は知っています。この軍隊の ように規律の取れた足音は間違いない。 風紀委員です」
KP「えー 風紀委員は不良以上に 恐れられている鬼の集団です」
KP「そんな集団を束ねるのは、喧嘩も異常に強く、冷酷非道な男。雷同多聞だということを知っています」
KP「そして貴方達は、校内で売っていない アイスを手に持っています。 それではシーン続けます」
直樹「こいつ悪魔なんか?」
愛莉「ち、ちょっとマズイですよ先輩! 風紀委員こっち来てますって!」
佐能「え風紀委員っすか!?マズイっすよ!」
静葉「へ!?み、みんなアイス隠しt」
雷同「よぉー!オカルト部!何かよからぬ事してねぇだろーな?あぁん?」
KP「ということで、部室のドアが勢いよく蹴り開けられます」
雷同 多聞(らいどう たもん)
高3 冷酷非道な風紀委員長
天築学院内の警察機構とも言うべき
風紀委員会のトップ。猟犬の如く鼻が
効き、 相手を泳がせるだけ泳がせてから
刈り取るような手法を好む。
クズに対してはクズ以上のクズと化す。
冷酷で俺様気質の皮肉屋だが反面で一般の生徒からはそれほど怖がられていない
両親と姉を亡くしており、今は唯一の
肉親となった小学生の妹と二人暮しで
過保護になりがち。 番長の「獅童雄冴」
とは何度も血みどろの戦いをした仲。
今はお互いに多くの部下を抱える立場
な為、全面戦争にならないよう
牽制しつつも衝突を避けている。
雷同「あいも変わらず、陰気で湿ったい 部室だぜ。オマケにクソあちぃと来たもだ、サウナ部に改名したらどうだ? 」
直樹「こいつ舐めてやがる」
晴「いふぁほんふぉにふぇ」
雷同「おいこいつなんか食ってるだろ」
冰鞠「いやぁなんも食ってませんよぉ」
雷同「こいつもちょっと食ってるな」
雷同「ったく、美味そうなもん食いやがっ
て…」
KP「と言うと…えー晴のクーリッシュを
一気に吸い込みます」
晴「こいつダイソンかよ」
雷同「まぁとがめないてやるからよ、 ぶしつのそとではくうんじゃねーぞ」
雷同「それじゃーなー!」
KP「そう言うとまた部室のドアをブチ壊す 勢いで開け、軍団ごと居なくなります」
静葉「な、何だったのかしら」
愛莉「…あいつただアイス 食いに来ただけじゃね?」
冰鞠「まぁ晴、おっつー!」
晴「こいつ煽り性能ヤバすぎだろ」
佐能「まぁまぁ、クーリッシュ1本だけで
良かったっすよー」
佐能「いやぁでも寿命10年くらい 縮みましたよ…」
直樹「はぁ全くだなぁー、ドア壊れそうだ
し…部室はボロボロ…雨城、修理頼む」
静葉「あぁ…確かに……このままだと 部室崩壊しちゃうし、先生に頼まなきゃ……」
静葉「…じゃなくて、! あの瑠璃ちゃん。改めて心配ね」
愛莉「あぁ…まぁ瑠璃ちゃそにしては珍しかったね、あそこまで声を上げるの」
佐能「あーあれじゃないっすか? 怒ってたんじゃないですか?アイス みんなで食べてずるい〜って」
直樹「あぁ〜…?なるほど…?」
佐能「まぁ明日になったら聞けばいいだけなんですけど、いやでも絶対アイスだと 思うんですよね〜」
佐能「明日アイス奢ってあげるか〜」
冰鞠「え明日も買いに行くの…?今 めちゃ金欠なんだが」
愛莉「大丈夫、金はある。私が奢るよ」
冰鞠「カッコつけてるけど 100円くらいなんだよな…」
KP「えーそんな会話をしつつ、忙しくも 平穏で凡庸ないつもの日常の1ページ」
KP「貴方達はこの後知ることになる」
KP「月代瑠璃と話せる その明日は二度と来ません」
KP「踏み切りでの出来事が、貴方達が 見た、月代瑠璃の最後の姿となります」
KP「この日を境に、彼女は忽然と姿を くらませてしまう」
KP「行方不明の扱いになり、警察も 尽力して天築市内をひっくり返す勢いで 捜索を行いました」
KP「ですが、痕跡1つ見つかりません」
KP「時が過ぎたゆく」
KP「中学生の頃から、部で共に過ごした
仲間が行方不明になったことで 正気度を失う《SANチェック》。」
KP「成功で0失敗で1/3の減少 」
晴 《SANチェック》60 失敗60→57
冰鞠《SANチェック》55 失敗55→52
愛莉《SANチェック》65 成功
直樹《SANチェック》70 成功
KP「ようやく、現在に帰れるよ。 えーあれから1年経ちます」
KP「月代瑠璃が居なくなってから 1年が経ちました。」
KP「えーまず、学年ごとに描写が違うんでまず2年から行きます」
KP「授業が一通り終わった後の教室内、 貴方達は彩華先生に頼まれ学内行事の 撤退作業を手伝っています」
彩華「はぁ………」
愛莉「どしたー?彩華ちゃん」
晴「クソデカため息吐いて、 どうしたんですか?」
彩華「え!?わ、私ため息吐いてた?」
冰鞠「はい、先生なんか悩みでもあるんですか?」
彩華「あー良くないなぁ… 」
愛莉「私でよければ話聞くよっ? 」
彩華「あーいや!ぜ、全然悩みなんてないよ!夏バテかな〜、はは…」
彩華「もーう…負けるな彩華っ!」
晴「先生、目死んでますよ」
晴「なんかあるんでしたらオカルト部の
メンバーにでも相談してください」
彩華「ありがとう。でも大丈夫だよ」
彩華「……よしっこれで最後かな?」
彩華「みんな手伝ってくれてありがと」
冰鞠「先生、気を病む前に誰かに相談してくださいね。私でもいいですから」
彩華「…うん、分かった、!必要になったら相談させてもらうね」
KP「そう言うと彩華先生は職員室に
向かっていきます。」
KP「彩華先生は愛嬌のある先生ですが、
その笑顔が1年前に比べると曇っている」
KP「貴方達、オカルト部は顧問という事もあり、深いため息を吐いたり、唇を引き結んでいる様子を度々目撃している」
KP「なにか事情がありそうですが、
のらりくらりとかわされ、」
KP「話してくれる ことは無く、口から出るのはいつも空元気な言葉ばかりです」
KP「腑に落ちない感情を抱えたまま、
貴方達は部室へ向かうでしょう」
KP「えー3年の描写をやろうと思ったんだけど、直樹1人だと流石に可哀想なんで部長も入れさせてください」
直樹「KPちゃんの温情きた」
KP「黙らっしゃい。」
KP「えー貴方達がいる教室はホームルームが終わった途端、火のついた様な慌ただしさになる」
KP「何故かと言うと、学内では今抗争が起きているからです」
KP「その抗争の中心に居るのは誰が言ったか大番長、獅童雄冴です」
獅童 雄冴(しどう ゆうご)
高3 文武両道な大番長
天築学院の大抗争を制し、学院の
不良グループを制圧した怪男児。
畏怖と敬意を込めて「大番長」と
呼ばれている(他称)。当然のごとく
戦闘能力は 高いものの、根本的な気質は
戦略家 であるため、喧嘩より交渉事が
得意。 威圧・取引・譲歩・強迫・どれを
とってもお手の物。卒業後を見据えて、
既に指定暴力団から引き手あまたとの
噂もある。以前より反抗勢力の一部を
わざと 潰さずに残し、 抗争を楽しんでいる節がある。関係のない一般生徒にとっては、うるさくて少し迷惑。
風紀委員長 「雷同多聞」が仇敵。
KP「切れ者と呼び声高い彼ですが、 ここ
1年ちょっとキレがない様な感じです」
KP「普段貴方達と獅童雄冴はほとんど話すことは無いですが、今日は貴方達が部室へ向かうところを話しかけて来ます」
獅童「おい大した事じゃないんだが、 英語教師の奏。オカルト部の顧問だよな」
直樹「え?そうだが何か用か?」
獅童「あいつ、最近はどうなってる」
KP「貴方達も彩華先生の笑顔が曇りがちだということを知っています」
直樹「えー?直接聞けば?」
静葉「うん。職員室に来たら話せるよ 」
獅童「無理だ。あんなとこ行くわけねぇだろ、今教えろ。」
直樹「あ、分かったわ俺。これ、恋の病だわ絶対…なぁ雨城」
静葉「へぇっ!?こ、こ、恋ぃっ!?」
静葉「し、獅童くんと彩華先生が!?」
直樹「おう。絶対にそうだわ」
静葉「そうなんだ…!応援しなきゃ!」
直樹「もし聞くなら、本人に聞いた方がお互いのためだぜ?」
静葉「うん!私、応援するから!」
獅童「そうか…」
直樹「なんかあったら相談しろよ」
獅童「なんでもねぇよ……」
獅童「あ、それと今日学校内に残るのはオススメない。さっさと帰れ、じゃあな」
KP「と言って、去って行きます」
KP「まぁ…貴方達は不可解、?な気持ちを抱えたまま部室に行くでしょう」
KP「ある者は暇つぶしがてら、また、受験勉強の息抜きに次々部室へと訪れるでしょう」
KP「時間は16時半。部長の雨城が迎えます」
静葉「あ、お疲れ様。みんな」
愛莉「部長、おっつー!はぁ疲れた〜」
静葉「いやぁ〜……はぁ…」
晴「ん、どうしたんすか部室」
静葉「いやなんでもないけど……ちょうど1年だなって思って…」
直樹「あぁ…確かに。月代のことだろ?」
静葉「えぇ、」
冰鞠「私も思ってたんだけど、 あれから彩華先生の様子がおかしいんだよね、気づいてると思うけど」
直樹「あぁ、それか。」
晴「え、先輩なんか知ってるんすか?」
直樹「あれはな、恋の病だ」
冰鞠「……は?」
愛莉「えぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
愛莉「あ、相手はっ!?彩華ちゃんの初は誰なの!?」
静葉「あ、愛莉ちゃん…は、恥ずかしいこと言わないでよ…」
静葉「し、獅童くんです……」
愛莉「え゛ぇぇぇ……獅童先輩?」
晴「えぇ、?先輩のどこに惚れたん?」
直樹「そこまではわからんが…」
冰鞠「ほんとなの?普通に嫌なんだが」
静葉「うーん…ぶ、不器用なところ…?」
晴「それいいところなの…?」
静葉「いやツンデレ〜とか、?」
直樹「確かに、ツンデレはあるのか…?」
愛莉「ぅ…応援しなきゃ…」
愛莉「でも応援したくねぇ……」
冰鞠「分かる…彩華先生に恋人……」
KP「そんな感じで話していると、部室のドアがガラッと開きます」
佐能「おはざまーすっ!佐能武明、只今到着いたしました〜っ」
直樹「さ、佐能?いつにもまして元気だな…」
静葉「ちょっ乱暴すぎ!扉壊れるよ…!」
佐能「皆さんどうしたんすか辛気臭い顔して!それより皆さん!これ見てくださいよこれ!」
佐能「オカルト部開設以来ですよ!こんな大事件を持ってきましたよ!」
愛莉「な、なに?私ちょっと落ち込んでるんだけど……」
佐能「いや!そんな憂鬱吹き飛ばしてやりますよ!!これ!見てください!」
KP「と言うとドンっと重たそうな物が入った袋を置き、布をバサッと取ると」
KP「鈍い銀色の金属を寄せ集めた様なゴツゴツとした球状の物体が姿を現します」
KP「バスケットボール程の大きさは、持ち上げてみると見た目から感じる印象より遥かに軽い」
KP「小さなディスプレイには数学を思わせる文字が浮かび上がっている」
KP「所々の隙間から微かに蛍光色の光が漏れ出している」
佐能「ね!?凄いでしょう!」
直樹「……爆弾?」
佐能「いやいや!爆弾じゃないっす! 」
佐能「いや、というか!爆弾持ち込んだら捕まりますよ!!」
晴「じゃあ爆弾じゃないならなに?」
佐能「あー分かりました、驚かないでくださいよ!転んでぎっくり腰になっても知りませんからね?」
冰鞠「こいつハードルバカ上げるやん」
佐能「なんとこれ……」
佐能「タイムマシーンなんすよ〜!」