コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
これが私の新しい人生。全てが決まっている、私が決めた世界。
私はこの世界で画家となった。多彩な表現と感情的な私の絵に世界中のほとんどが魅了された。
“今までの歴史上の中で1番の才を持っている”
とさえ言われるほどだった。
私は幸せだった。私がここまで崇められたことは無い。誰かを勇気づけ、時には感動させた。でも
「お前とはもう一緒に居られない」
「私たちは出ていくぞ」
人との関わりが上手くなかった。友人にも家族にも全ての関わりを捨てられ、私は絵を描き続けた。
そして5年後、私は私の事を邪魔と思っていた者に殺された。やはり人生は一瞬だ。でも、この一生で沢山の幸せを得た。富も栄誉も地位も全て手に入れ、私が中心だった。
三回目、私は発明家となった。人類にはまだ早いと言われたことでも、実現不可能と言われたことも懸命に取り組み、永遠のエネルギーを作ることに成功した。
でもそのエネルギーは戦争に使われた。小さい国は滅び、大きい国が残った。私はただ泣いた。
これも一瞬の幸せ、私はこのエネルギーをなぜ開発してしまったのかが分からなかった。私はせめてもの謝罪で心中した。
4回目
5回目
……
もう何回目だろう。私は一瞬の幸せを繰り返していた。そしてこの人生。この人生は平凡だった。何も特徴も、特技もなかった。
そしてその時間を弄んでした頃私の元に黒い鳩が現れた。