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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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あてんしょん 🎀🪄︎︎✡️❕




今回は魔法少女パロでいかせていただきます!!!色んなシリーズ連載してるくせに完結させられなくてすみません///💗


これでも連載終わらせるぞ!!と意気込んではいるのですが筆が進まず進捗はダメダメなんです…なので新しいシリーズ書いてリフレッシュさせていただきます!!!




○玲王愛され?

○魔法少女パロ

○サッカーしてません

○わざ名とかあります(かなり痛いのはわかってるよ!!!許して!!)

○捏造、口調迷子、キャラ崩壊、ネタバレ注意⚠️

○謎時空

○玲王視点




それでも良ければどうぞ!⬇






















+_______________________________________+



















「知ってるか?実はこの学校に魔法少女候補生監獄生がいるらしいぜ!?」


「えっ!?もしかして俺だったり…!」


「んなわけねぇだろ!!お前みたいな平凡顔が魔法少女ブルーロッカーズなわけねぇだろ!!」


「だよなぁ〜笑」






─魔法少女─


それはこの世の人間の頂点のような存在。魔法少女はごく少数の選ばれた人間のみがなれる天職ともいえるもの。魔法少女は高校生のうちに発現されるというレア級のレアの存在であり、憧れるべき存在だということは世界的に認められており、日本だけでなく世界中で魔法少女が生まれている。そんな魔法少女になりたいと願っているのは、きっと皆同じだろう。


だがしかし、俺はできればそんなものなりたくはない。なんで?なんでと問われれば簡単だ、それはただ単に死にたくないのと女装したくないからだ。俺はある日気づいてしまったのだこの世界はおかしいと、当たり前のように怪獣共が暴れまくって魔法少女が怪獣を倒し、力を使いすぎて枯渇させてしまった魔法少女は静かに朽ちていく。


普通はここで今まで守ってくれてありがとう、と感謝するはずなのにこの世界の住人は「また新しい魔法少女が必要になってしまった」、「もう壊れてしまったのか」、「今回の魔法少女は失敗だったな」など魔法少女を自分たちと同じ人間だとまるで思っていない。


そんなヤツらのために誰が死んでたまるかと思ったし、魔法少女は男でもなれるため男の俺はなってしまったら女装しなくてはならないのだ。なんでも、戦闘服が女物だとウケがいいんだとか…は?バカか???だれがこんなお気楽な奴らのために人肌脱ごうだなんて思うか馬鹿が!!俺の脳みそには「人のために死ぬ」という言葉は存在しないんだ!


さて、ここまで説明して不思議なことがひとつあるのに気づいた人もいるだろう。そう、「なぜ死ぬということがわかっているのに魔法少女になりたいのか」ということだ。その疑問を解き明かすのは実に簡単だ。答えは国から支援金を貰えるのと税金免除、衣食住を保証されているという手厚い支援のせいだ。


それに国に申請すれば、人気芸能人の彼女だって大人気俳優の彼氏だって、世の中の中心は自分だと錯覚させるほどに魔法少女に尽くしており、我儘し放題でなんでも自分の思い通りにいってしまう。つまり、やり放題なのだ。だからみんな魔法少女になりたいと思うし、魔法少女に渇望し切望する。なんとも恐ろしいものだ。先の未来を顧みず目先の幸せだけに囚われる若者たちは。


「レオ、そういえば今日俺達の高校に魔法少女育成施設ブルーロックの人達が来るみたいだけど、どこかに隠れとく?」


「凪……そうだな、隠れちまうか。それか早退でも2人でしちゃう?」


「うん、いいよ。レオの望むことならなんだってしてあげる」


昼休みの屋上、誰もいない空間で2人。俺達は唯一、この世界で魔法少女になりたくない人間だ。そんな俺達は魔法少女育成施設ブルーロックという、文字通り魔法少女を育成する施設の人間が今日来るという情報を掴み、その施設の人間に見つからないように逃げようと計画していた。


「レオ…?顔色すごい悪いよ。もしかしてレオの魔法少女の痣が痛むの…?」


「っ……、凪…どうしよう…俺達、魔法少女になっちまうかもしれねぇ…」


魔法少女の痣…。それは呪いのように体の一部に紫の濃い不思議な形の痣が浮かび上がる魔法少女の証の痣。これがある人間は魔法少女になれる権利を持つと言われている。それが不名誉なものとして俺達2人に濃く染み付いてしまったのだ。


始まりは2ヶ月、凪が太ももが痛いと言うので見てやったら見事に濃くつけられた紫の痣があった。凪の太ももに現れた痣を発見してから1ヵ月、俺は風呂に入っていたら突然ピリッとしたような痛みが鎖骨にはしり、まさかと思い見てみたら、案の定というか不幸にも揃いも揃って痣ができていたというわけだ。そのことをお互いに共有しあった俺たちはこの現状に絶望し、そして互いにこんな場所から逃げる準備を始めた。




「大丈夫…レオ、そんな顔しないで。俺達なら逃げ切れるよ…だから頑張ろう」




「凪…っ、悪かったお前も不安なはずなのに取り乱して…ここからはしっかりする 」




凪は自分も不安のはずなのにギュット俺の手を握ってくれた。その手からは震えも恐怖も感じられない、ただ逃げ切るという自身と未来への期待に満ちていた。まさか、面倒臭がりでナマケモノの凪に励まされる日が来るとは思ってなかった自体に、若干困惑しながら荷造りしてきたスクールバックにギュウギュウに詰めた生活用品、念の為のパスポートに通帳、ブラックカードに現金を持って屋上を出るために足を進める。


凪もそんな俺に続いて同じく、リュックに詰め込んだ生活用品に俺が無理やり作らせたパスポート、ありったけのお金を抱えて2人揃って屋上から出ていく。昼休み、という皆が外に出ているかもしれない時間ということもあり、まだ施設の人間は来ておらず今のうちだと教師陣に「凪の体調が悪くなった、凪の保護者が近くにいないから付き添うために俺も凪と帰る」と言うと、家柄のおかげかはたまた今まで培ってきた人望のおかげか知らないが、「気をつけて帰れよ」と軽く心配されて早退許可を貰った俺たちは 2年ほどお世話になった学校に背を向ける。


思いのほか簡単に逃げ出せてしまい呆気なく思ったが、本当の戦いはここからだ。ばぁやにも父にも母にも、凪の両親にも誰にもバレてはいけない俺たちだけの決死の逃亡劇だ。


「レオ、これからどこ行くの?電車乗るなら切符だからね、定期券だとバレるよ」


「だよな〜、そういえば俺ん家の何年も使ってない別荘があるんだけどそこ行く?別荘だから電気もガスも通るぜ?」


「んー、でも電気代とかが急に出るってレオパパに怪しまれるかもだよ?」


「あ、そうだったわ…じゃあどうしような…」


俺が頭を抱えていると、凪はきゅっと俺の手を握りしめてくる。何事かと思い振り返って凪を見ると、凪は心配そうな顔をしながら俺をただ見つめていた。


「凪…?どうした?傷が痛むか?熱でもあるのか?まさか本当に体調が悪くなって「違うよ」」


グルグルと考えて悩んでいたら、凪は握っていた手をよりギュッと握りしめる。そしてスゥ…と大きく息を吸って真剣な目付きで俺を眺める。


「レオ…」


「なんだ?」


「えっと……、レオには悪いんだけどさ


「ん?なんだ、言ってみろ」


凪はさっきまでの自信に満ちた表情などどこへ行ったのか、不安そうにして目をキョロキョロと不安定に揺れさせる。


「多分上手く撒けてないみたい…後ろから、1人…いや2人着いてきてる」


「ッ!?!?は「しーっ、普通にしてて。まだバレてないみたいだからこのまま一気に差をつければワンチャンいける」」


凪は叫びそうになった俺を咄嗟に静止するように、持っていたリュックをジャンプした時みたいに思いっきり揺らす。その姿にハッとして凪の方を見つめていた視線を前に戻して、至って普通を装ってコソコソと話し始める。


「ま、魔法少女の力で・・・・・・・か…?」


「うん、レオももう使えるでしょ?」


「そりゃ使えるけど…」


“魔法少女の力”とは簡単に言うと、常人と違って身体能力くがありえないほど向上することだ。他にも特殊な技が使えるようになるとかあるのだが、説明するものが沢山ありすぎるのでそれは後々話していく。(メタい)


身体能力の向上、と言ってもどんな風に向上するのかわからない人のために説明してやろう。例えば普通にジャンプをする、普通の人ならよくて男性は60cm、女性なら42cmくらいだろう。しかしその記録が、その魔法少女によってだがジャンプ力が一般人の2倍、3倍の長さにもなることがある。ちなみに俺と凪は3倍の約180cmあたりで約3倍。他にも握力や反射神経、持久力や人によっては足の速さや視力向上なんかがあるみたいだ。


「でも180cmごときでどうにかなるのか?空は飛べねぇし、追いつかれたら終わりだぞ」


「うん…だからさ、周りの地形を上手く使って逃げてみようよ。クライミングってあるじゃん?」


「あの凸凹の壁に足かけて登る〜みたいな?」


「そうそれ。それをさ地形バージョンでやってみない?」


「ハッ!面白そうじゃん!で?目標地点はどこにする?」


俺は凪の面白い話を実現させるために、腕をグッグッと伸ばして軽く準備運動を始める。凪もそれは等しく、背筋をぐーっと伸ばして準備運動を始める。後ろにいる人間たちは、どうやら俺たちの異常な行動に疑問を持っているのだろう、相方に話しかけて対処を求めている。


「うーん…成田空港でいい?俺達なら3時間くらいで着くでしょ?」


「まぁな。そんじゃ、3時間後成田の第1ターミナルに着く予定ってことで」


「うん、あ。飛行機予約した?」


「3日前にしてるし俺のプライベートジェットだから特に問題なし、操縦士には気分転換で出かけるって言ってるからな。あ、離陸場所は着いてからのお楽しみな〜!」


「へーい」


実に間の抜けた返事を凪は俺に返す。そして、後ろの2人が俺達が脚の準備体操を始めたあたりで何をしでかすか予想が着いたのか、隠れていたのにダっと身を乗り出してこちらへと走り出してくる。走り方からしてただの一般人だ、容易に逃げ切れるが安心するのはまだ早い。凪がチラリとこちらを見てきて俺もこくりと頷く。その瞬間、ぴょんっとジャンプして壁をよじのぼる。そして、家の屋根の上を2人揃って豪快に駆け巡る。


「まっ、待て!!!」


「追いかけろ!!」


俺たちの後ろにいたヤツらは俺たちが魔法少女であると気づいてか、お互いに叫びあって無様に喚き散らす。


「ハッ、誰が待ってやるかっての笑」


そんな馬鹿な奴らを見下ろして俺と凪は目標地点を目指してただ走る。少し荷物と結び忘れてしまった下ろしたままの髪が邪魔に思ったが、それどころでは無いのでスルーしてひたすらに走る。


「レオ、アイツら遅いね…やっぱ人間は不便だ。」


「…なぁ凪!!これからはずっと一緒だ!ずっと一緒に逃げよう!!」


「相変わらずいきなりだね…。いいよ、約束。その代わり俺からも約束ね?」


「おう!なんでもいえ!俺が叶えてやる!」




「…俺と永遠に離れないで」




「…。プッ!ハハハハッ!!!凪!お前もお前だよな!!いいぜ、約束だ。玲王お前の」


「うん。お前レオの約束」



















─成田空港─




「……。魔法少女の気配がする」


「だね、しかも複数人いるよ」


俺と凪は無事、不自然なほど簡単に目的地の成田空港の前に到着した。が、道中嫌に寒気がしていた理由がここについてようやくわかった。外から見える成田空港の中にはいつも賑わっているはずの乗客もスタッフもいない。気持ち悪いほどの閉鎖空間だった。


スタッフの代わりなのか知らないが、ご丁寧に同業者魔法少女まで連れてきてくれちゃってさ。なんで俺らみたいな下っ端魔法少女にそこまで人員をかく必要があるか見出さないが、俺たちの魔法少女がいるのは事実。ただ子供のように怖いと泣き叫んで呆気なく捕まえられるほど俺たちは弱くもないし脆くもない。


「凪、準備しろ。ここにいる俺ら以外のやつは全員敵だ。」


「YES、BOSS」


俺と凪は初の同業者魔法少女同士の戦いを警戒しながら軽く準備運動と気合を入れる。勿論俺は髪をきゅっと軽く結び試合準備を整えて、ついでに気合い入れるために凪の髪も軽く梳かしてふわふわで、もふもふな髪に大変身させる。


「気合いも充分入ったし、そろそろ中入るぞ」


「うん、あ。レオ待って」


「ん?」


玲王が振り返った瞬間、凪がカシャン…と音を立てて金属製の髪飾りを玲王につける。


「これ…」


「おまじない、もし俺とレオが魔法少女になっても俺たちはずっと一緒だって印だよ」


「ほー…お前がそんなこと考えてくれてたとは思ってなかったわ!さんきゅ!凪! 」


玲王は凪の態度にニヤッと笑って肩を組み、バシバシとあいている手で凪を叩く。凪は「やめれー」と言うが表情から嬉しさが滲み出ていた。


「それじゃあレオ。レオからも頂戴?」


「え…俺から?」


あまりに突然な凪からのオネダリに驚いて固まってしまう。そもそも凪はおんぶやあーん、髪を乾かすみたいな原型のないもののオネダリはよくある事だが、こんな風に原型のあるものをねだるのは初対面以来だと思う。


「珍しいな、お前が原型のあるものを欲しがるなんて」


「うん。なんでもいいからレオの私物1つ頂戴」


「なんでもなぁ…あー…」


何かないかと玲王はバックの中をガサゴソと漁りまくってようやく見つけたのは、ブラックカードと通帳、財布にハンカチ、そしてレオ愛用の髪ゴムと、ばぁやから貰ったブレスレットに自作のネックレス。この中でやはり凪にあげるとしたらネックレスなのだが、凪は装飾品なんて全くもって興味のきの時もないほど興味がない。だなら無難にハンカチを渡そうとしたが、端に避けていたネックレスを凪が手に取る。


「このネックレス、確かレオが暇だからって俺んち遊びに来た時に作ってたやつだよね?」


「えっ、お前覚えてたのかよ…すげぇな」


「ねぇこのネックレスがほしい。貰っちゃダメ?」


凪はネックレスを俺に見せつけるように見せて少しだけ口角を上げる。あまりに見た事のない凪の様子に俺は驚いて声が出なくなってしまう。凪は静まり返っている俺を見て不思議そうにしている。「レオ?」と呼ばれた時にハッと意識を取り戻し口を開く。


「ネックレス?!お前が!?」


「え?ダメなの?」


「いや、ダメじゃねぇけど…」


「なら大切にさせてもらうね。」


凪は見たことないくらい爽やかに微笑んでネックレスを優しく触る。「レオ、つけて」と言ってくるので放心して思考を放棄してしまった俺は、凪に言われるがまま凪の白い首にキラリと太陽の光に反射して光る、アメジストの宝石のついたネックレスを巻き付ける。


つけ終わって凪を見てみると、凪は嬉しそうにそっと小さなアメジストの宝石に触れて笑う。なんだかありえないくらいの現実に夢かと思いながらも、凪の背中を叩いて俺達は敵のいる成田空港へと足を進めた。

魔法少女またの名を【玲王愛され】

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2,420

コメント

8

ユーザー

心臓ドキドキしっぱなしでした︎‪💕︎神作過ぎて泣く😭

ユーザー

凪玲尊いッッッ続きも気になる

ユーザー

え。神すぎんかァ() 凪玲てぇてぇな

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