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ゆんしょ
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ROY

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#目黒蓮
machi
971
sakkun side—–
チラチラと感じる視線に
どうにも落ち着かなくて。
俺を探るように
俺の心を 乱すように
だんだんと近くなる距離。
くしゃりと笑った顔がこっちを向くたび
熱をもった目がこっちを捉えるたび
まさかね なんて
俺の全てを愛しむような気配とか
不器用なくせに
上手な振りして俺を想ってる姿とか
長い間
長い間ずっと
気づかないふりしてた。
分かるでしょ?
答えなんてだしたらいけないこと。
だから知らないままでいいって
そう 思っていたのに
人って絆されると簡単に間違っちゃう。
蓮からの小さな小さな合図が
いつのまにか俺の心の隙間に
入り込んだ。
気づかないふりもできる
際どいところまで嘘もつける
ただ 心は苦しくなる。
ただ もっと 欲しくなる。
この自分勝手な感情を お前に伝えたら
少しは楽になれるのかな。
蓮、お願いだからさ
どうか俺の気持ちを
簡単に暴かないでよ。
-———————
こんな風に真夜中に車を走らせるのも 気持ちがいいな なんて呑気な事を考える。
ポケットにはスマホと財布だけ。
いつも着ているグレーのスウェットにパーカー。
ラジオから流れる誰かの声に心地よく酔いながら、俺は蓮の家へ向かっていた。
送られてきた住所をナビに打ち込んで、案内どおり車を走らせる。
初めて行く蓮の家。
いつかはさ、遊びにいきたいなって思っていたけど、こんなかたちで行く事になるなんて思ってもみなかった。
見つめた先の信号の赤が揺らめく。 真夜中の誰も通らない横断歩道。
ハンドルを持った手に額を当てて俯いた。
s:・・・はぁ・・・・どうしよっかなぁ ・・・。
冗談だよって言ってくれなかった。
何もなかったように茶化してはくれなかった。
その時点で、蓮がこれから俺にしたい話ってもう一つしかないよね。
俺だってあんなこと言われて何も感づかないほど馬鹿じゃないし、この歳になれば恋の駆け引きみたいなのも経験がある。
ごまかして無視すればよかったのに、俺の心は思ったほど強くなかった。
-———着いたよ。———
マンションについて連絡をすると、すぐに鍵を開けてくれた。
m:道迷わなかった?
s:うん。お邪魔しまーす!
顔を合わせてしまうと何故かいつもの2人に戻っていた。
初めて足を踏み入れた蓮の家。
ドキドキソワソワすんのかな?って思っていたけど、なんとなく落ち着いているのはたぶん知ってる蓮の匂いがするから。
部屋に踏み入れると思ってた通り、シンプルで落ち着いた色味で統一された蓮らしい雰囲気が広がっていた。
だけどソファの上には乱雑に洋服たちが積み重なっていて、そういえば片付けるのが苦手だったな・・なんて思い出して笑った。
まあ、こんだけ忙しいんだからしょうがないよなぁ。
m:遅くにごめん。来てくれてありがとう。
s:いや、こっちこそ押しかけてきちゃってごめんな。
m:俺が言い出したことだし・・・。とりあえず、そこらへんに適当に座って待ってて。コーヒー持ってくる。
s:え?!いいよ!おかまいなく!
m:めっちゃ飲みたそうに聞こえる(笑 いいから、待っててよ(笑
俺はわざとらしく洋服たちを当たり前のように避けて蓮を笑わせながら、ソファにゆっくり座った。
落ち着きなくキョロキョロして、壁際にあるゲージに目を向けた。
s:あ!モコちゃーん♡
キャン!とかわいい鳴き声にテンションが上がって、キャラメル色のふわふわのめがけてすぐに駆け寄る。
ゲージの中でフリフリしっぽを振るモコちゃんがめっちゃ可愛い!
もともと動物には好かれるから、思ったより警戒してないモコちゃんの様子にホッとする。
s:モコちゃん、初めまして!佐久間だよ~。
m:あは!何その自己紹介(笑
台所でコーヒー淹れながら噴き出す蓮。
s:ねえ!モコちゃんと遊んでいい?
m:・・・・あとでね。先に俺の話聞いて。
コーヒーをカップに注ぎながら、俺の方は見ずに静かに蓮が言った。
あ、逃がしてはくれない感じね・・・。
s:え~!
大げさに拗ねながら、空気を重くしないように努める俺。
こんな所で今まで芸能界で培ってきた空気を読む力を発揮しなくてもいいのに・・・なんて自嘲しながら、名残惜しくモコちゃんのゲージから離れた。
m:はい、どうぞ。
s:ありがとうございます!
蓮の家に来てから、本当にいつもメンバーといるような雰囲気で。
何気ない会話に、知りすぎている行動に、緊張とは無縁の普段の俺たち。
何のために会いに来たかも忘れちゃうくらい。
隣に蓮がよっこらしょって座って。
俺もスウェットの裾を少し引っ張り直してくつろぐ姿勢になって。
テーブルに置かれたコーヒーに目線を落としてから、チラッと蓮の方をのぞき見る。
蓮も同じようにコーヒーに手を伸ばして俺の方にゆっくりと視線を向けた。
ふと お互いの視線が絡む。
たぶん
この瞬間は一生忘れないかもしれない。
s:・・・・・。
m:・・・・・。
真剣な顔でもない。
笑った顔でもない。
二人ともさ
これでもかってくらい 眉が下がってて
優しくて
泣きそうで
困った顔をしてた。
コメント
1件
うわ、このエピソード、胸がぎゅっとなりました…。「気づかないふりしてた」ってフレーズ、重すぎず軽すぎず、それでいてすごくリアルで。真夜中の車の中であれこれ考えちゃうsakkunの焦りとか、蓮の家着いてからいつものノリに戻ろうとする感じとか、そのたどたどしさが逆に愛おしい。最後の「困った顔をしてた」で、どっちも同じ気持ちなんだって伝わってきて、もう…続きが気になって仕方ないです!