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翔太 side
心がパンクする。
亮平のマンションを出るといつの間にか雨が降り出していた。
タクシーをひろい涼太の家へ戻った。
とてもご飯など、食べる気になれず、机に突っ伏した。 何も考えたくない。
明日は朝からドラマの撮影だ。いつまでもこのままの調子でいるわけにいかない。
お風呂に入り洗濯物を済ませると、涼太から連絡が入り今日は遅くなるから先に寝るように言われた。
翔太💙 『珍しいな、誰かと飲んでるのかな』
ベランダを覗くと、すっかり雨はやんでいる。
星を見ることもやめた・・・
だって未練がましいだろっ?
ベットに沈み込んで、目を閉じる。
あんなに毎日書き続けた願い事、蓮の幸せを願った。
今ならきっと自分の願い事を書くだろう
〝消えちゃいたい〟
涼太 side
亮平に呼ばれた。
一度は断ったものの〝今日翔太と話した〟と言われ、 不安に駆られた俺は、亮平のマンションを訪れた。
コーヒーを差し出され一口啜る。
重苦しい空気が流れる。
亮平の言いたい事はわかってる。どうせ翔太と別れろって言うんだ。
亮平💚『涼太、幸せ?』
思ってもない言葉に一瞬怯む。
勝ち負けではないけれど押されてなるものかと顔を引き締めた。
涼太❤️『答えて何になる?翔太が幸せじゃないとでも言いたいのかよ』
亮平は悲しい顔をして苦笑いした。
見っともないって笑えよ。そのくらいの自覚はある。
亮平💚『翔太は自分から幸せだって言った。涼太には翔太がどう映ってる?一番長い時間一番近い場所で翔太をずっと見てきて、涼太がどう感じてるのか俺は知りたい』
俺といる時の翔太は・・・
今はとっても窮屈そうだ。
前はもっと無邪気に俺に擦り寄って、いつも明るく甘えてきた。
困った時、落ち込んだ時は一番に俺の元に来て
〝頭撫でて〟〝ギュッとして〟
って言って可愛かった。
それは蓮と付き合ってからも変わらなくて、頭を撫でてくれる相手が増えただけで俺との関係が変わる事はなかった。
涼太❤️『意地悪だな亮平。だからお前に会いたくなかったんだ。嫌でも現実を叩きつけてくる』
亮平💚『涼太も苦しそうだから、みんなが幸せになる方法ってそれしかないと思わない?翔太を幸せにしたい気持ちは3人とも同じでしょ?』
3人して、幸せにできるのは、俺だけだからって、単なるエゴでしかない。自分のものだけにしようとして結局は翔太を苦しめた。
俺は近くに居れるだけでそれだけで幸せだったのに。
気付いたら泣いていて、亮平が頭を抱き上げて愛おしそうに頬擦りした。2人で泣いた。
涼太❤️『また、来てもいいか?』
亮平💚『いいよ。決意が固まるまで何度でも・・頭くらいなら撫でてあげる』
涼太❤️『なんかムカつくな・・じゃぁまた』
席を立つ俺を見て亮平が笑った。
涼太❤️『何?』
亮平💚『さすがゆり組。さっき翔太も同じように一口だけコーヒーを啜って帰ってった』
キッチンに置かれた一人分の飲み掛けのコーヒーが寂しそうに置かれていた。
携帯を見ると2時間ほど前に翔太からメッセージが届いていた。
翔太📩『帰りにアイス買ってきて〜早く帰って来い』
すっかり遅くなってしまった。
玄関の鍵を開けると、扉が重く閉ざされ開かない。どうやら何か突支えている。渾身の力で押すと、うちの姫様が事もあろうに玄関扉の前で寝ているのが僅かな隙間から見えた。
涼太❤️『おい翔太起きろ』
翔太💙『んっ…..』
困ったことになかなか起きない。もう一度力一杯押し込むと一人分の隙間が空き中に入る。
涙を流した跡の残る翔太の頰を撫でると、ようやく起きた。俺の顔を見るなり抱きつき泣きじゃくる。
涼太❤️『どうしたの?』
翔太💙『遅いじゃん馬鹿///もう帰ってこないかと思った』
涼太❤️『いや、ココ俺の家ですからね』
これだから離れられないんじゃないか。
簡単に俺の決意なんて崩壊する・・・
抱っこしてソファーの上に座らせる。
亮平と話して少し心が不安定なのだろう〝アイス買って来たよ〟そう言うとレジ袋の中を目を輝かせて見ている。
翔太💙『涼太はどっち?先に選んでいいよ』
涼太❤️『じゃっこっち』
〝えっー〟とか言ってるけど無視して食べた。どうせ半分あげることになるんだ。どちらを選んでも結果は同じだ。
翔太💙『ねぇ涼太のちょっと食べさせてよ』
ほらね・・・
ここで今までならあげていた残りのアイスを全部口に入れると〝そんな!〟と憤慨している翔太の頭を掴むと開かれた翔太の口の中にアイスを口移しした。
翔太💙『////あったかいアイス・・・美味しくない』
涼太❤️『ふふ・・・お風呂入ってくるから歯磨きして寝なさい』
脱衣場へ行くと、ちょこちょこと後ろをついて来た。
涼太❤️『なに?どうしたの?』
翔太💙『入っていい?』
〝お風呂入ったんでしょ〟と聞くと〝もう待つのヤダ〟と駄々っ子翔太だ。俺の返事も待たずに万歳して〝ん(脱がせろ)〟と目で訴える。
服を脱がせると、俺も同じように万歳してみた。一瞬驚いた顔をした翔太はにっこり笑顔を向けると〝甘えん坊さんだ事〟と言って俺の服を脱がせた。
2人でお風呂に入る。翔太は湯船に浸かると洗い場でシャンプーしてる俺を眺めていた。
涼太❤️『そんなに見られてると恥ずかしいよ』
尚もずっと俺を真剣な目で見てくる。益々恥ずかしい。体を洗っている最中も黙って見ている。湯船に浸かると俺に近寄ってきて股の間に収まると頭を俺の胸に預けてゆったりとしている。
翔太💙『涼太愛してるよ』
翔太に〝俺も〟と返せない臆病な自分がいる。
誤魔化すようにお腹に回した手で撫でると、翔太は俺の頬を撫で返した。お互い呼吸が荒くなるのを感じる。艶やかに赤らんだ頬を俺に向け引き寄せられるように唇を重ねた。
次第に深くなるキスに、翔太は全身をピンク色に染めた翔太は〝ここで抱いて〟と言った。
洗い場に立たせると跪いて翔太の花茎を口に含んで上下に吸い上げる。風呂場に反響するイヤらしい声が益々翔太をピンク色に染めていく。
声を荒げて恥ずかしくなったのか、自分の手で口を塞いでいる。そのまま床に寝せると翔太の口に指を挿し込んだ。
*涼太❤️『もっと鳴けよ*』
片方の手で屹立を扱いて激しく擦ったり舐めたりを繰り返す。翔太は腰を逸らして気持ちよさそうに白濁を放った。お腹に放たれた白濁を後孔に塗ると指を挿し込んだ。
翔太💙『ンンンンッ//はっはっ優しくしないで////もっといっぱい涼太…俺を壊して..お願い』
涼太❤️『じゃぁ自分でも動いて….やっぱりベット行こう、ここじゃ狭すぎるよ』
抱き抱えてベットに寝せると、四つん這いになった翔太は〝涼太お願い舐めて〟と懇願した。
今日はリクエストの多い日らしい。恥ずかしがり屋の翔太にしては珍しいが、相変わらず顔を真っ赤にして恥ずかしそうだ。
涼太❤️『一体どうしちゃった?』
翔太💙『こんな俺嫌い?めちゃくちゃに抱いて欲しい・・・でも電気は消してよ』
涼太❤️『了解。じゃあ俺の言う事も聞いてね。電気はそのまま。ちゃんと・・・翔太を全部見たい』
なんか文句言ってたけど無視して隘路を舐めた。
指を抜き挿ししながら舐めると気持ちよさそうに腰を振る。
物足りないのか自分で花茎に手を伸ばしている。
翔太💙『ンンンンッ涼太///ここも触ってよ』
涼太❤️『やだ///自分で抜いてご覧よ。そしたら触ってあげる。俺の指も舐めて舌を使って。腰が止まってるよちゃんと振りなさい』
翔太💙『んっ、あん、もっと奥ンッンッはぁはぁ』
涼太❤️『そんな優しくしてたんじゃイけないよ翔太』
竿を持つ翔太の手の上に添えて、力強く擦り上げると、ビクビクと腰を揺らした。
翔太💙『ヤァっンンンンッあっ、あんあん..』
涼太❤️『いい声だよ翔太。もっと鳴いて』
グチョグチョと後孔が音を響かせれば、シーツを掴んだ翔太は顔を枕に埋めた。
涼太❤️『顔をあげなさい。誰がお口やめていいって言った?ちゃんと俺の指舐めて』
翔太💙『ングっ///ンッンッああっ///…やっアッ』
涼太❤️『手も止まってるよ、それじゃ俺のは挿れられないね』
*翔太💙『ンッンッもう挿れて///自分じゃイケない///お願い挿れてよンッンッ*』
最期の悪あがきだったのかもしれない・・・
翔太の身体に俺を刻めば、僅かな・・僅かな希望があるかも知れない。
翔太が俺の最愛の人になってくれる・・僅かな希望が・・・
翔太 side
涼太をたくさん感じたい。俺の選んだ道は間違いじゃないんだって思いたいんだ。
涼太はいつも優しい。今日だって優しく抱いてる。俺が気持ちよくなるように気遣っているのが伝わってくる。
涼太❤️『じゃぁもう挿れるよ?いいね』
聞かずに挿れろよ・・・ローションをつけて俺の後孔に侵入するとゆっくりと腰を振っている。
翔太💙『ねぇ優しくしないで!もっと突いてよ』
涼太❤️『俺に命令するなよ。黙って感じてろ』
翔太💙『何だよそんな言い方!ンンンンッちょっ///んあっあっやっ激しっ///』
涼太❤️『自分で激しくって言ったろ』
どれだけ今まで優しく抱かれてたんだろう。
荒々しく腰を掴み下から突き上げてくるような抽挿に思わず腰が弓形に反った。
お互いの心の迷いを感じとる。
苦しかったり、辛かったり、楽しい、嬉しい・・・沢山の感情を今まで二人で分かち合ってきた。
だから分かるんだよ涼太。
お前・・・俺を捨てようとしてる・・・
仰向けになり涼太の顔を手で包むと、涼太は涙を流した。
涼太❤️『翔太・・・』
翔太💙『何も言うな!絶対何も言うな!ただ抱けよ』
涼太❤️『聞けよ翔太』
翔太💙『言うな!俺が…消えちゃう……..消えちゃいたい』
耳を塞いで目を閉じれば、抱き寄せて抱っこされたまま涼太は腰を振った。
奥まで涼太がはいってきて、俺は力が抜け、涼太は背中に手を当てて支えた。
天井を仰げば首筋に涼太の舌が這う。
二人泣きながらイった。
俺はそのまま気を失いベットに沈んだ。
朝早くに目覚めると、体は綺麗に拭かれ服も羽織っていた。
隣に眠る涼太の唇にキスをすると仕事へ出掛ける。
寝室で眠る涼太に小声で〝行ってきます〟と言うと
涼太❤️『行ってらっしゃい』
が笑顔で返ってきた。走って涼太の胸に擦り寄った。
*翔太💙『起きてたのかよ///今日デートだからな待ってるからね*』
そう言って涼太にキスすると〝了解〟と言って俺の頭を撫でた。
外に出ると。今日もどんより曇り空だ。
俺の心と同じだ。
翔太💙『早く晴れてよ』
最後のプラネタリウム。蓮との決別を決意した日。
コメント
14件
あーでも 蓮が待ってる😭😭😭
なんだか、みんなの想いが強すぎて・・切なくなっちゃいます🥲🥲 プラネタリウムデートで、何か起こりそうです・・・