大「さむい〜〜〜‼︎」
辰「うわっ、さっむ…‼︎」
学校が早く終わって家に帰ると大介しかいなくてママは?って聞いたらお買い物って言ってたからじゃあたっちゃんとお散歩行く?って言ったら瞳を輝かせてうんって言うもんだから
たっちゃん頑張っちゃうよ?
辰「そういえば今日特に寒くなるって言ってたよな」
大「たっちゃん手つなごぉ〜」
辰「んぇ?あぁいいよ」
大「んふふっあったかいねぇ」
辰「本当だね笑」
しばらく歩いていると自販機を見つけ
小銭持っていたかなと思いポッケを探ると
かろうじて残っていた110円でコンポタを買い
大介に渡してあげる
大「いいの?」
辰「いいよ寒いから飲んじゃいな」
大「やったぁ!たっちゃんありがとぉ!」
辰「ん、どういたしまして」
しばらく2人でベンチに座り大介が飲み終わるのをぼーっと待つ
前の生活だったらこんなことありえなかった
普通に学校に行けてこうやって放課後に弟と
2人で散歩をするとか夢のまた夢の話で
あの日だってちょうど学校から帰るといつもはいない親と鉢合わせして取っ組み合いになって
弟達に手を出すからなんとか逃げさせたんだっけ…
………………………………
大『たっち”ゃぁぁんっ!』
辰『大介大丈夫だから康二達の事少しだけ任したよ?』
照『辰兄‼︎もう限界だって‼︎急いで‼︎』
辰『じゃ、大介任したからね‼︎』
大『う”んっ、がんばるっからっ、たっちゃんむかえにきてねっ、グスッ』
辰『ん、絶対迎えにいく振り返らず走れよ‼︎』
大『康二、らう、行くよっ!』
康『ふぇっ、うんっ、‼︎』
………………………………
いやぁ、良くあの時心を決めて走り出してくれたよ…
おかげさまで今の生活があるんだから大介のあの時の行動には感謝だな
大「たっちゃん?のみ終わったよぉ?」
辰「ん、じゃあ捨てて帰ろっか」
大「今日ご飯何かなぁ」
辰「んー、うどん?」
大「えーっ、大ちゃんピーマンがいい!」
辰「ピーマンだけは食べれねぇよ笑」
家の近くの公園を抜け信号を待ってると
後ろから母さんの声がする人に声をかけられた
あれ?母さんに似てる声…母さんか‼︎
阿「あれ、辰哉、大介何してるのこんなとこで」
大「あっ、ママ!ピーマン⁇」
阿「ぴ、え?ピーマン?」
辰「ママその荷物持つよちょーだい」
阿「ありがと2人で散歩してたの?」
辰「ん、でも寒くてもう帰ろうとしてたらママがいたって感じ」
大「大ちゃんピーマン!」
阿「今日は夕飯ピーマンの肉詰めだよ笑」
大「ほんとぉ⁉︎たっちゃんママ早く帰ろ!」
辰「もー、大介走んないで、たっちゃんしんどいって笑」
阿「大介ー、ゆっくり行ってあげて笑」
大「ピーマン!ピーマン!」
自分の好物のピーマンを連呼しながら
ウッキウキで帰り道を歩く大介を小走りで
追いかけて一緒に手を繋いで歩くママの2人を
少し後ろから見つめる
なんか、こういう家族って感じむず痒いけど
辰「すきだなぁ…」
阿「辰哉ーおいでよー!」
大「たっちゃぁん!」
辰「はーい、いま行く!」
………………………………………
次回作…翔太と涼太がいない⁉︎⁇
コメント
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ほんとに大好きです!