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「あっ」
ふと、旅の途中、ブラックが足を止めた。それにすまない先生が首を傾げた。
現在、ブラックとすまない先生で旅の食材調達へと出かけていた。
すまない先生はブラックが足を止めた方へと目を向けた。
そこには、仮面が売られていた。その中で1つ、異様な仮面が置いてあった。
他のお面は可愛らしい仮面なのだが、その仮面だけ可愛らしいというより、少し怖い見た目だ。白いおめんに髭のデザイン。口元は閉じているという何とも不思議な仮面。
だが、ブラックはじっとその仮面を見ていた。
「・・・あの仮面が欲しいの?」
ブラックはハッとし、ブンブンと首を横に振る。そんなブラックにすまない先生は吹き出し、その仮面を売っている店の店主に話しかけた。
「すみません!その仮面1つ!」
「!?」
「アイヨ!!」
ブラックが驚いたように目を丸くすると、
「はい」
と、すまない先生はその仮面を手渡した。
「・・・え・・・い、いいの・・・?」
「うん!」
ブラックはいそいそと仮面を被る。だが、大きすぎるのか、ズルッとズレてしまう。そんなブラックにすまない先生は仮面を横に付けてあげた。
「うん!やっぱり“ブラックはその仮面が似合うね!”」
ふと、出た言葉に、ブラックは首を傾げた。
「?私、この仮面すまない先生の前で被ったことありましたっけ?」
「・・・あれ?・・・え?ない・・・よね?」
2人は互いに見合わせ、首を傾げた。
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