TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

※これは空白シリーズ書く前に書いていたプロトタイプです。

✵✵✵✵✵

「ねぇ、君」

ふと、父親からの暴力に泣きじゃくっていた時、そう声をかけられた。涙に濡れた顔をあげた。

そこには、鈍色の髪に、1部だけ水色、瞳は空をそのまま取り入れたような色がこちらを覗き込んでいた。

「・・・僕と来る?」

その手を取らない。という選択肢は、何故か、自分の中ではなかった。

✵✵✵✵✵

「みんな〜!新しい子だよ〜!」

と、その青年に片手で抱っこされたまま、少年、ブラックは小さな施設へと連れてこられた。

(・・・この人、なんだろう・・・)

彼は、あの後、ブラックの父親の虐待を通報し、逮捕された。更に、学校の虐めについてネットにバラし、学校側はその対処に追われ、虐めた生徒は学校を転校になるのだろう。

暴力を毎日振るわれ、学校で虐められていたことにより、そこまで父親に関心は1ミリも浮かなかった。

「ここが、今日から君の家だよ」

そう優しく微笑まれ、頭を撫でられた。母が撫でてくれたように優しく。

すると、

「せんせー!」

「おそいすまない先生!!」

と、数人の生徒が“すまない先生”と呼び、近寄ってくる。ブラックは思わず固まった。

「あれ?せんせー!その子だれ?」

と、青い髪で可愛らしい顔の少年が聞いてくる。すまない先生はその子の頭を撫でながら、口を開く。

「この子は、ブラック。今日から君たちとここで暮らす子達だよ。仲良くね?」

「「「はーい!」」」

ブラックは思わずすまない先生の裾を掴む。すると、

「大丈夫。突然慣れろなんて言わない。ちょっとずつ慣れて行けばいいよ。」

そうすまない先生は笑う。ふと、その笑顔を“何故か”見た事があると思った。だが、その笑顔をどこで何時見たかが分からなかった。

空白シリーズ短編集

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

51

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚