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🖤視点
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佐久間くんのマンションが見える近くのコインパーキングに車を停めて、深呼吸を1つしてから外に出た
深夜3時
冷たい空気に目が冴える
悪い事をしている自覚があるから
帽子を目深に被り、ついでにパーカーのフードも被った
監視カメラは正面、裏の出入口と各階の通路に設置されている
俺は裏口から鍵を使って入った
エレベーターは使わずに階段で佐久間くんの住む号室へと向かう
マンションの鍵があるから侵入は容易い
苦戦を強いられたのは猫たちの捕獲の方だ
主人不在のままやってきた人間を警戒しない訳がなく、威嚇丸出しの「シャーッ」の洗礼を受けつつ、なんとか捕獲に成功した時には優に一時間が経過していた
洗濯ネットを使うと怪我をさせないと聞き、実行に移したが、柔らかい生き物をネットに詰めるのは気分の良いものではない
何度もごめんを繰り返し
「佐久間くんに会わせてあげるからね」と小さい子供に言い聞かせるよう声をかけながら捕まえた
まるで誘拐犯だ
「いや、間違ってないか」
この子たちからしたら俺は誘拐犯であり、大好きな飼い主を監禁している極悪人だ
本当に、俺は何をしているんだろ?
自分の行動が間違っていると分かっている
今ならまだ、間に合う事も
このまま佐久間くんを閉じ込めて、仕事に穴を開けさせたら…
佐久間くん自身の信頼を潰す事にもなる
今なら、まだ
心は揺れる
それでも…
きっと佐久間くんを見たら気が変わるんだ
あの笑顔を見たら…
誰にも見せたくなくて閉じ込めたくなるんだ
不安そうに洗濯ネットの中で鳴き続ける無条件に愛される生き物たち
その存在を羨ましく思いながら、俺は上着の中に入れて抱き抱えた
佐久間くんの家に置いてこようと持参した彼の持ち物を置いて、家を出る
もう、ここにくる事はないだろう
✱.˚‧º‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧º·˚.✱
「どうせなら…
ツナとシャチの食器と猫用のトイレ
あと餌でしょ
あとねあと、嫁たちも持ってきてくれたら良かったのにぃ( ○’н’ )ムゥ-」
と
佐久間さんは思った
相手が目黒くんなので
監禁されても図太く生きる佐久間氏
因み洗濯ネットの知識は相葉ちゃんの番組から得ましたよ~