第2章「仄暗い願い」その23
「――それじゃ、通しでやるか」
練習場。
声出しやウォーミングアップを済ませた後、直木が声をかけると、姫乃や香島、相瀬、岡島、東海林はそれぞれ配置につくために移動し始めた。
「よぉし!今日も気合入れてがんばるぞー!」
「綾咲さん、張り切ってるね」
「綾咲が気合入ってないときなんてあったか?」
香島の声に、相瀬が呆れを交えて答える。
「『綾咲さん見てると、一緒に気合が入るよね!』」
「東海林さん、今日もよろしくね!」
「……よろしく」
「……」
その流れの邪魔にならないよう、端っこの椅子に座っているのは修介だ。
――脅迫文(きょうはくぶん)つきの石が投げつけられてから、数日後の現在。
修介は、再び俳優コースの練習に顔を出した。
姫乃と香島に、こっそり話しかける。
「あとで、話がしたいんだけど……」
「うん、じゃあ後で三人で*********
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