TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

向井康二編

一覧ページ

「向井康二編」のメインビジュアル

向井康二編

7 - 💚🧡

♥

516

2026年01月08日

シェアするシェアする
報告する

楽屋のソファで、阿部亮平はパソコンを開いて作業をしていた。パチパチとキーボードを叩く音だけが響く中、視界の端で、向井康二がウロウロしているのが見えていた。


(……ふふ、そろそろかな)


阿部が心の中でカウントダウンをする。

3、2、1……。


「あべちゃぁ〜ん……」


予想通り、甘い声と共に康二が背後から抱きついてきた。

阿部の首に腕を回し、パソコンの画面を覗き込むように頬を寄せてくる。


「まだ仕事終わらへんの? 俺、暇やねんけど」

「ごめんね、康二。あとちょっと」

「むぅ……。あべちゃん、パソコンばっかり見てんと、俺のことも見てや」


康二が阿部の耳元で、わざとらしく甘えた声を出す。

これこそが「あざとい」攻撃だ。普通ならデレデレになってしまうところだが、阿部は口角を少し上げただけで動じない。


「……康二、それわざとでしょ?」

「へっ? な、なんのこと〜?」

「俺の気を引こうとして、わざと耳元で喋ってる」

「……バレた?」


康二がイタズラっぽく笑う。

阿部はパタンとパソコンを閉じると、くるりと振り返り、康二の腕を引いて自分の膝の上に座らせた。


「うわっ! ちょ、あべちゃん!?」

「正解だよ、康二。……俺も、そろそろ康二成分補給したいなって思ってたから」


阿部は康二の腰をホールドし、逃げられないようにして微笑む。

その笑顔は爽やかだが、目の奥が笑っていないというか……完全に「狩人」の目だ。


「……あべちゃん、なんか今日……男やな……」

「そう?康二が可愛く誘惑してくるからだよ」

「ゆ、誘惑なんかしてへんわ!」

「無自覚?それ一番タチ悪いやつじゃん」


阿部は楽しそうに笑うと、康二の頬を手で包み込み、至近距離で見つめた。


「……康二」

「……ん……?」

「俺、この仕事終わらせるために、さっきからペース配分計算してたんだよ」

「え?」

「康二が寂しがって甘えてくるタイミングに合わせて、ちょうど終わるようにね」


阿部の言葉に、康二がぽかんと口を開ける。

全ては阿部亮平の掌の上だったのだ。


「……あべちゃん、怖っ!計算高っ!」

「ふふ、褒め言葉として受け取っておくよ」


阿部は康二のおでこに、チュッと音を立ててキスをした。


「……計算通りに甘えに来てくれて嬉しいよ。ご褒美あげる」

「ご、ご褒美って……んんっ!?」


阿部が康二の唇を塞ぐ。

優しいけれど、どこか強引で、知的な色気が漂うキス。

康二は頭が真っ白になり、阿部の肩をギュッと掴むことしかできない。


「……はぁ……、あべちゃん……っ……」

「……可愛い。顔真っ赤だよ、康二」

「……あべちゃんのせいやん……いじわる……」

「いじわるじゃないよ。……全部、大好きだからこその計算」


阿部はとろんとした康二を優しく抱きしめ、背中をポンポンと叩いた。


「さ、次はどうする? 康二が満足するまで、俺の計算能力をフルに使って甘やかしてあげる」

「……もう、降参や……あべちゃんには勝てへん……」


康二は観念したように、阿部の胸に顔を埋めた。

賢い彼氏の完璧なシナリオの中で、康二は今日も心地よく翻弄され、愛され続けるのだった。


next…さくこじ 1/8

この作品はいかがでしたか?

516

コメント

3

ユーザー

出すの忘れてた!!🩷🧡は、今日の夕方くらいに出すと思います!!忘れてごめんね🙇🙏

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚