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左右田クロif、どこの章かはご想像にお任せ
__未来機関聞き込み調査ログ#1より、書き起こし
わたくしは……祈るようにボタンを押しました。
だって、彼が私の代わりに…なんて、信じられませんから。
あんなに綺麗な、澄み切っていた瞳が……人を殺す目だと信じたくなかったのです。
けれども、わたくし、失念していましたの。
現実は非常で…常に悪夢のようなものであるということを。
____決して、望んだようにならないことを。
判決が降った瞬間、目の前が歪んで見えました。
最悪なことにも、わたくしが信じたくない現実は目の前に突きつけられてしまいました。
それでも、彼は笑顔でした。ええ、本当に…いつも通りの。
それでいて、軽薄な言葉を吐くんです。
「……あーあ、バレちまった!っぱ急ぎすぎたってカンジだよなァ〜」
何処を見ているのでしょう。宙を仰いでいるようにも、私たちを見回しているようにも見えます。
そうしてから、伸びをして。それきり黙ってしまわれました。不気味としか言えない沈黙でした。
「……左右田、お前は…ソニアのためにやったのか?」
日向さんが口を開いて、ようやく沈黙が破られました。
そして、皆が気になっていたその質問の答えは簡単でした。
いえ、簡単なようで……難解でした。
「そんな訳ねーじゃん。オレってそんな献身的に見えてた?」
おどけたように、彼は悪びれもせず笑いました。
「おっかしいなァ…オレ、見た目通りの軽薄な…こう、バカみたいな人間のつもりだったんだけどな」
「つもりって……オメー、どういうことだよ」
九頭龍さんの声に彼はまた、笑顔で答えました。
「それを知ってるのは、オレとソウルフレンドで十分だっつーの。オレ、そんなに優しくないぜ」
ケラケラとした笑いが、かえって心の奥を逆撫でするような、恐怖を駆り立ててきました。聞きなれたはずの「それ」がです。信じられませんよね。
「んー……でも、ヒントはやるよ、何でこんなことしたかって話は。」
彼は、また少しの沈黙の後、そう言いました。そして、少し間を置くと、
「オレはな、生きんのめんどくさくなっちまっただけなんだわ。要は、さっさと死にたかった」
それだけ、言いました。そう、本当にそれだけで、十分なほど……わたくしたちに、衝撃と、どうしようもない絶望を与えました。
「なら、勝手に死ねばよかったよなァ。」
自嘲気味なその言葉に、わたくしは少し顔を顰めました。
彼はこんな人間じゃない……違和感ですね。それを感じていました。
それに気がついたのか、彼はこちらを見やって、そして……わたくしにしか気づかれないような、小さな声で、そして無表情になって呟きました。
「……でも、忘れられたくねーんだもんなァ」
…………ごめんなさい、少しいいですか?
……ええ、もう大丈夫ですよ。
その先、ですね。…残念ですが、わたくしには分からないのです。
聞こえなかったのです。彼の声が、わたくしをその瞬間に閉じ込め、繋ぎ止めているようでした。
覚えているのは、モニター越しの眩い閃光と、その少し前に最後に映された、彼の笑顔のみです。
爆死だったと思います。派手でしたね。
まったく……彼は酷いと思いませんか?
わたくしに、彼はその記憶を…痣のように残していったのです。
これは、彼なりの愛なのでしょうか。はたまた、悪意なのでしょうか。
どちらにせよ、彼のことをわたくしは死ぬまで忘れられないのです。
たとえ、これから幸せな生活を送れたとしても…………。
〈録音終了のブザー音〉
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#ニューダンガンロンパV3
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727
#ダンガンロンパ2
とち狂った鉛筆
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コメント
1件
うわっ…これ第1話から重い…。ソニア視点で語られる左右田の最期、っていう構造がもうズルいよ。普段あんなに軽いヤツが「生きんのめんどくさくなった」「忘れられたくない」って、本音の奥底をチラ見せしてから爆死って…胸抉られるわ。あの「オレとソウルフレンドで十分」って台詞も、何か裏がありそうで気になる。これは続きが読みたいし、ifルートの全貌が気になりすぎる。めちゃくちゃ刺さった。