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――治癒の、力……?
わたしは、人びとの傷を癒すというあたたかい力を授かったのだと聞いて、うれしさと驚きから胸が熱くなるようだった。
ということは、わたしはその力を使って、このあと王宮に戻ってくる負傷兵のみなさんを助けることができるんじゃないだろうか。
そしてそれは、この国の『聖女』としての役目を果たす第一歩につながるんじゃないだろうか。
そう思うと武者震いしてくるようで、わたしは心が急くままにレインに詰め寄った。
「ねえレイン、わたし、どうしたらその治癒の力を使えるようになるの?その指輪印章をつければいいの?」
目を輝かせるわたしに、レインは苦笑してこちらの頭に手を乗せた。
「おまえがやる気を出してくれるのはうれしいが――……海春、ひとつ言っておきたいのは、治癒の力といっても奇跡のような力で傷そのものを消し去るわけではないんだ」
「え……?」
「おまえの授かった力は、人****************
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