テラーノベル
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俺には兄がいる。
たった1人の大事な兄だ。
兄には俺だけあればいい。
なのに兄は近所のフランシスなどとよく喋ってる。
だから少しイタズラのつもりだったんだ
「俺、独立するよ」
そういうと兄は顔色を変えて問い詰めてきた
『なんでだ?なぜそう思った?』
『なんで俺から離れたがるんだ?』
『誰に唆された?』
あまりの勢いに言葉を失っていると兄は
『、、、そうか、わかった』
だと言って引いていった。
あまりに早く引かれた事が嫌だった。
なんでそんなに早く諦めるんだい?
俺のことが好きなんじゃないのかい?
俺のこと手放していいのかい?
そんなことばっか頭によぎったが、状況は変わらなかった。そのまま夜まで思考は止まらなかったが、いつの間にか眠っていた
ガチャン
俺の手首に繋がった手錠が音を響かせる
『、、、アーサー。なんだい?これは?』
俺がそう聞くと兄は歪んだ笑顔でこういってきた
「お前が俺から離れたいって言うから、、、
アルフレッド。お前はずっと俺の傍にだけいればいいんだからな?」
「もう離れたいなんて言うなよ?
まぁもう離すつもりも無いけどな」
少しづつ消える笑顔と焦って早くなる口に俺は思わず口元が緩んだ
『なんだよ、、、それ』
こんな事しなくても俺は兄のそばを離れないのに、、、
ほんとにアーサーは俺のことが大好きだ。
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