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そんな訳で、プールを閉めてきた七橋先生と、亜里砂さんを含めた4人で家庭科室へ。
「仲代君は、早くも学校に帰ってきたんですか」
「少し家で勉強しようかと、教科書とかを取りに来ました。今日の夜、また帰ります」
なんて言いながら、適当に食べたいものを選ぶ。
なお、彩香さんと亜里砂さんは、亜里砂さん主導でガンガンと取っている状態だ。
あれは……僕の分は少なめにしておいた方が無難だな。
かさばるタッパー入りの味噌漬けとかは諦める。
ラップで包んだ干物とか、サイズが小さいものメインに。
「それで先生、私はちょっと、今日から亜里砂さんの家にお泊まりに誘われたのですけれど」
「いいですよ。この後、職員室に寄って下さいな。そこで、寮務に渡す許可証を発行しますから」
あっさり、先生は許可してくれた。
「ありがとうございます」
「あんまり、無茶な事はしないようにね」
あれ。
微妙に釘を刺されたのだが、これはバレているのだろうか。
僕はそこで3人と別れて、寮の自室へ。
ちょっと大きめのザックに、着替え2泊3日分と、タオル2枚、途中での飲み水に500ミリペットボトル2本を入れる。
なお、このペットボトルは、実家付近で買った1本45円のスポーツドリンクだ。
あとは、家庭科室から持ってきた干物等を、新聞紙とタオルで包んで入れて。
念の為に、折りたたみ傘も持ってと。
途中にコンビニとかもあるし、これで大丈夫だろう。
一応着替えて、念の為、財布の中身も確認して。
待ち合わせた午後7時の5分前に、寮を出る。
校門近くで、2人と合流。
案の定、2人の荷物がザックからはみ出て、手提げを持っている状態だった。
だから、手提げで持っていた部分を、僕のザックに収納して。
そして、歩き始める。
「調べたら、5時間20分だって。距離は25キロくらい」
「文明の利器があるから、道に迷う心配は無いのだ」
2人のスマホに、地図が出ている。
確かに、それは便利だな。
でも。
「ただ、まだ暑いな。寮務に不審がられない為には、しょうがないけれど」
「夏だから、暑いのはしょうがないのだ」
「でも、今日は少し風があるから、いいですね」
そんな感じで、歩いて行く。
一度太い道に出た後、渡って橋を渡って登り坂。
のぼっていくと、いわゆる新興住宅地に出る。
並んで歩ける程、歩道の幅がないので、一列で。
前から、亜里砂さん、彩香さん、僕の順だ。
「5時間ちょいだと、最初のハイキングと、どっちが大変かな」
「あれは、山登り部分があったからなあ。距離は、今回の方が長いと思うけれど」
「あれより長いんですね……」
「でも、こっちは歩きやすいしさ」
なんて感じで。