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のびわるくてしぬ
まあ?毎日投稿するって言っちゃったし?
上げますけどね??
すいません
調子乗りました
ってことでどぞ
「で、どこ行くんだよ」
昇降口を出て、いるまがぼそっと言った。
「ノープラン」
即答すると、少しだけ間が空く。
「……は?」
「いや、なんとかなるだろ」
笑いながら言うと、いるまは小さくため息をついた。
「お前、そういうとこ適当だな」
「今さらすぎるだろ」
そう返すと、少しだけ口元が緩んだ気がした。
結局、近くの公園に落ち着いた。
ベンチに座って、なんとなくコンビニで買った飲み物を開ける。
会話は、少し途切れがちで。
でも、不思議と気まずくはなかった。
「……なんでさ」
先に口を開いたのは、いるまだった。
「何が?」
「昼の」
短い言葉でも、何のことかはわかる。
「ああ」
少しだけ考える。
「別に、なんとなく?」
「……適当だな」
「半分はな」
笑いながら言う。
「でもさ」
缶を軽く揺らしながら続ける。
「なんか違うと思ったから」
「……何が」
「お前」
はっきり言うと、いるまが一瞬止まる。
「怖いとか言われてるけど」
「まあ、言われてるな」
「でも、そういう感じじゃなくね?」
沈黙。
風の音だけが通り過ぎる。
「……どうだろうな」
ぽつりと、いるまが言う。
「自分じゃよくわかんねぇ」
「じゃあさ」
少しだけ身を乗り出す。
「今までで一番ムカついたことって何?」
「急だな」
「いいから」
少し考えてから、
「……誤解されたままなこと」
短く返ってくる。
「やっぱ気にしてんじゃん」
「……別に」
「してるだろ」
軽く笑うと、いるまは目を逸らす。
「まあでも」
続ける。
「全部わかってもらう必要なくね?」
「……は?」
「いや、だってさ」
ベンチの背にもたれながら空を見る。
「俺はもう、だいたいわかったし」
沈黙。
「……それでいいだろ」
風が少し強く吹く。
そのあと。
「……ほんと、変なやつ」
ぼそっと。
でもさっきより、少しだけ柔らかい声だった。
「褒めてる?」
「褒めてない」
そのやり取りのあと。
ほんの一瞬だけ――
いるまが、はっきり笑った。
(あ、笑うんだ)
思ってたより、普通で。
思ってたより、ちゃんと人っぽくて。
なんか、ちょっと安心した。
「なあ」
今度はいるまの方から。
「明日、英語教えろ」
「は?」
「今日のやつ、よくわかってない」
思わず吹き出す。
「逆じゃね?」
「うるせぇ」
その返しが、なんか妙にツボって。
しばらく、どうでもいいことで笑ってた。
帰り道。
いつもより少しだけ、時間が早く過ぎた気がした。
――たぶん、こういうのを。
“普通”って言うんだと思う。