この物語は、太宰さんがポートマフィアに戻るというお話です!
なんで戻ったの?という理由は私も如何創ったらいいか、分からなかったので、取り敢えず森さんが言ってた「探偵社員の一人をポートマフィアに移籍」というのが太宰さんになった。というので、話を進めたいと思います!
見る人によっては、腐気味かもしれないし、語彙力ないのでご注意を!
それでも大丈夫な方は↓↓↓
『ポートマフィアに探偵社員の一人を移籍。』
「……」
これを聞いた時、如何にもあの人がやりそうな駆け引きだ、と私は思った。そしてその狙いは恐らく与謝野先生だろう。だが、森さんにとっては私でも”誰でも”良いわけだ。周りに居る探偵社全員の顔を見渡す。敦君や谷崎君などの数名の社員が、少し不安気な表情を見せていた。
今の所ポートマフィアに移籍して、利を得るのは……谷崎君。彼の持ち前の異能『細雪』は暗殺に長けている。妹のナオミちゃんでも人質に取るか殺すかで、彼は善悪の判断もなく、世界を焼き尽くすだろう。だがそんな事は如何でもいい。彼をポートマフィアに入れるのならば、ナオミちゃんも着いて行きたがるだろう。谷崎君はそれを止めなければならない。彼にとってそれは苦痛そのものだろう。
そしてもう一人は敦君だ。谷崎君もだが、彼等は優しい。「探偵社の為に行け」と云われたら何も云わずに行くだろう。敦君の異能は強い。芥川君と組ませれば、確実に新たな双黒が誕生する。休戦の契約が破棄されれば、確実に我々が負ける。そもそも何方かが、ポートマフィアに移籍した時点で彼らは__、
私は考えるのを止めた。
(こんな事を、彼等にさせる事はできないな…)
与謝野先生は社長が居るから無理矢理移籍される事はないだろう。
「それで、?誰が来てくれるのかね?」
森さんの質問に、社長は眉間にしわを寄せながら、黙り込んだ。考えているのだろう。
「………」
社長に視線を移す。変わらず社長は頭を悩ませていた。
『__人を救う側になれ』
「はぁ……」
大きくため息をつく。
(本当…君は何処までも私をくるわせる……)
その場には、私の足音のみが響いた。社員全員の前に出て、守るように片腕を外套のポケットから出した。
「太宰さん……?」
目を丸くしながら、敦君が私の名を呼ぶ。
「私が行きましょう」
「太宰ッ…?!」
国木田君が声を上げる。社員全員の顔色が変わり、焦りだした。
「太宰君がかい?」
森さんも少し目を丸くしていたが、何かを考えた後、目を細めニコッと微笑んだ。
「はい、いけませんか?」
「大歓迎に決まってるよ、君の席は既に用意してあるしね」
その言葉に私は作り笑顔を返した。
「本当に太宰さんが行くんですか!?」
敦君が焦りながら聞いてくる。
「…嗚呼」
小さく私は答える。
「それなら僕が……」
谷崎君がそう云った。この言葉からして、元々彼は行く予定だったのだろう。
「……いいよ、私が行く」
森さんの方へ近付く。
「太宰」
後ろから乱歩さんの声が聞こえた。私は振り向かずに「何ですか?」と聞き返す。
「………それでいいのか?」
その言葉に、私は暫く黙り込んだ。乱歩さんが云った言葉は恐らく『お前が無理して行く必要はない』というものの遠回しだろう。
(無理して行く……か、)
皆の方に振り返って私は云った。
「はい」
森さんの方へ行く。私は探偵社を辞めた。悔いはない。きっと悔いはない。そうだろう?織田作。
(私は君に云われた通り、人を救った……)
『探偵社という居場所を守ったじゃないか』
そうして私は、探偵社を辞めた。
コメント
8件
だぁざぁいさぁーん😭太宰さんがポートマフィア?まあ好きだけどぉ😭