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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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まだ片足を引きずってしまうけど、俺は少しだけ歩けるようになりました。

みんな喜んでました。

これでみんなの役にたてるかもしれない。

でもまだ階段は危ないからと、降りる時登る時

誰かに抱っこされないといけません。


桃)りぬどこ行くのー?

赤)…!

桃)お菓子食べたいの?取りに行ってやるから座ってな

赤)ぶんぶん、!

桃)自分で取りたい?わかった、でも俺も一緒に行っていい?

赤)こくっ

桃)ありがと、手繋いで行こうな


ほんの少しの距離でもりいぬが心配だ

転んで頭でも打ったら大変だからな


桃)どれ食べる?

赤)!

桃)これ好きだなぁ、笑


毎回りいぬはポッキーを選んでいる

相当好きなんだな


橙)あ、お菓子食べとるー

桃)じぇるおかえりー

橙)ただいまー、りいぬ1本ちょうだい

ありがとなー!

わしゃわしゃと頭を撫でられ、嬉しそうに目を細める

ほんとにかわいい


そしてりいぬのお昼寝タイムが始まる

いつもならリビングに寝かせたらうるさいと思い寝室まで運んでいるが、起きた時に見えないところで歩かれては心配なので最近はソファか俺の腕の中で寝かせている。

橙)さとちゃん変わろうかー?

桃)いや、いい

俺が抱っこしてたいし、いま動かしたら起きちゃうかもだから

橙)ほーい
















「りいぬ」


突然お兄ちゃんの声が聞こえました。

聞こえた方を振り向くと、そこにはお兄ちゃんが立っていました。

その時の俺は走ることが出来ました。

声を出すことが出来ました。


「お兄ちゃっ、お兄ちゃん、!!」

「ふはっ、相変わらず泣き虫だなりいぬは」

「ぐすっ、お兄ちゃん」

「なぁに、りいぬ」


お兄ちゃんの優しい低音の声に涙が止まりませんでした。


突然、お兄ちゃんが残酷な質問をしてきました。

「りいぬはどっちのお兄ちゃんが好き?」

「…え、?」


息が詰まりました。

どうしてそんなことを聞くの、と。

お兄ちゃんが何を思っているのかよく分からない。


お兄ちゃんもななにぃたちもどっちも大好きだ

どっちも優しくて、温かくて、


「どっちも、大好きだよ…、?」

「どっちか選んで、1番を決めて」

1番なんか決められない。

どっちかを2番目にするなんて失礼なんじゃないか。


「りいぬには、幸せになって欲しいんだ」

お兄ちゃんは泣きそうな苦しそうな表情に変わりました。


「周りのことなんか気にせずに、りいぬが幸せな方を選んで欲しいんだ。」

「ママとパパのためだと思わなくていい。」

「あっちのお兄ちゃんたちのためだと思わなくていい。」

「りいぬが幸せに過ごしてくれるなら、俺の事を忘れたっていいんだ。」

「だから、ちゃんと自分の思いを消しちゃだめだぞ」

「我儘たくさん言ったっていい、迷惑かけたっていい。」

「…またな、りいぬ」


お兄ちゃんの姿がどんどん薄れていきました。


「待って、お兄ちゃんっ、!」

「幸せになれよ!」
















桃)りいぬ、?

赤)…?


りいぬの目から涙が溢れていた。

なにか怖い夢でも見たのだろうか、


でも本人は不思議そうな顔をしている。

涙が出ていることに気づいていないのか、?


俺はそっと涙を拭いた


りいぬは自分の喉に手をあてていた

喉が渇いたのだろうか


桃)喉渇いた?

いま持ってきてやるからな



りいぬは起きてからぼぉっと過ごしていた。

大好きなポッキーをあげても、食べてはいるがあまり喜んでいない。


桃)りぬ、なにかあった、?

赤)…ふるふるっ

桃)そうか、


そこからまたりいぬは眠ってしまった。

今度はソファに寝かせてあげて、布団をかけて

頭を撫でてやった。



紫)さとみくん

桃)ぁ、ななにぃおかえり


長男が帰ってきた。

なにやら深刻そうな顔をしている。

嫌な予感がする。


紫)ちょっと話したいことがあるから、来て欲しい

桃)…うん、わかった。


黄)ななにぃ、おかえりなさい!

青)おかえり、!

黄)2人ともどこ行くのー?

紫)ちょっとお話するの、2人はりいぬくん見ててあげて

青)うん、わかった、!




紫)りいぬくんの足、治ってきたね

桃)うん、でもまだ走ることは出来ないけど…

紫)それはしょうがないことだよね、

多少後遺症は残るからさ


桃)んねぇ、やっぱり無しにしようよ、!

紫)俺もそうしたいけど、決まったことは変えられないよ


次回をお楽しみに、

ただ君を幸せにしたかった。

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コメント

7

ユーザー

え待ってめっちゃ気になるんだけどぉぉぉぉ!?(

ユーザー

もう続きが完成しちゃったけどまだドキドキさせてたいので明日出す😏

ユーザー

続き気になりすぎます🥹🥹💗 話作るの上手すぎて尊敬ですほんとに( т т )❤︎

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