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ある日、大学近くの公園のベンチで友達とお昼を食べていた時


「スマホ鳴ってるよ」


俺は喋るのに夢中で気が付かなかったけど、俺のスマホが鳴っているようだった


スマホを取り出すと、澪弥からの電話だった


「ごめん、電話でていい?」


「うん。いいよ」


「ありがと」


電話に出る


「もしもし、澪弥?」


『涼太ッ!』


焦った声が聞こえ、嫌な予感がする


『ラウールが、』


「ラウ…ル……?」


人物の名前を聞いた時、頭が真っ白になった


『ラウールが、目を覚まして、』


なんだ、それなら良かった


しかし、


安堵の気持ちも一瞬で消え失せる


『それで、どっかに行ったっきり、帰ってこねぇんだよ』


「え__」


「どうやって___」


『トイレに行くって言って、あまりにも遅いからなんかあったんじゃねぇかってトイレに行ったら、』


『どの個室も使われていなくて、人1人いなかったんだよ』


『病室に帰ってもいなくて、玄関の防犯カメラ確認したら、外に出る姿が映ってたんだ』


「そんな__人違いじゃ__」


信じられない


そんな思いが心を支配する


『あれは、確かにラウールだよ』


『あんな、綺麗な銀色の髪、他にいないよ』


__なら、ラウールはどこに行ったんだ


『もしかしたら、お前んとこに行ってるかもって思ったけど……』


ラウールは俺の家を知らない


それに、教えていても、あの頃は実家で、今は実家を出ているから、ここに来れるはずがないのだ


でも、思い当たる場所は___


「探してみる」


そう言って、通話を切る


「ごめん。ちょっと行ってくる」


「え!?講義は!?」


「それどころじゃない」


「は!?」


俺は食べかけの弁当を片付け、目的の場所に走った




『はいオッケー!』


なんと運の悪いことに、目が腫れている


あんま目立たないけど


その中、撮影


しかも昨日ぶつけた小指がまだ痛い


昨日よりはマシだけど


またぶつけたら骨折るかもしれない


「だて、その目なんとかならんの?」


「そういわれてもねぇ……」


こればかりはどうしようもない


冷やすのをわすれていたんだから


しょうがない


「なんでもしょうがないで片付けられると思ったら大間違いやで」


なんとも胸に刺さる言葉だった

SnowMan長編・短編集

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